本 「クジラの彼」
有川浩さんの「クジラの彼」が文庫でリリースされたので、さっそく読んでみました。
こちらずっと読みたかったのですが、タイミング逃してしまっていたんですよね。
有川浩さんの作品と言えば、「図書館戦争」シリーズも好きですが、初期のいわゆる「自衛隊三部作」シリーズも好き。
本著はその「自衛隊三部作」の「空の中」「海の底」の番外編も収録されているというところなので、期待です。
本著とその後の「ラブコメ今昔」(未読)は制服ラブコメシリーズと言われているらしい。
その名の通り、本著もラブコメでかつ相川さんらしく「ベタ甘」です。
やっぱり「自衛隊三部作」の番外編が読んでいて楽しいなあ。
有川浩さんの小説に出てくる登場人物って、基本的にまっすぐでかつ不器用なんですよね。
その不器用さがなんとも愛おしいというか。
「自衛隊三部作」の本編でも恋バナは展開され、基本的にハッピーエンドで終わりますが、やはり愛おしい登場人物たちのその後というのは気になるところです。
その気になるところが本著に収録されている番外編では描かれているので、ファンとしては嬉しい。
収録されている作品の中ではやはりタイトルになっている「クジラの彼」が一番好きかな。
「自衛隊三部作」の番外編ではないですが、「国防レンアイ」もけっこう好き。
「海の底」のその後の「有能な彼女」もいいなあ。
なんか全部気に入っているじゃん。
有川浩さんファンなら満足できる一冊になっていると思います。
1日もあれば読めるので、夏休み暑くて出かける気がしないという方にはオススメです。
自衛隊三部作「塩の街」の記事はこちら→
自衛隊三部作「空の中」の記事はこちら→
自衛隊三部作「海の底」の記事はこちら→
「クジラの彼」有川浩著 角川書店 文庫 ISBN978-4-04-389804-6
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» 『クジラの彼』 有川浩 [【徒然なるままに・・・】]
「クジラの彼」、「ロールアウト」、「国防レンアイ」、「有能な彼女」、「脱柵エレジー」、「ファイターパイロットの君」、6編の恋愛小説を集めた短編集。
表題作「クジラの彼」は、潜水艦乗りを彼氏に持ったOLの奮闘記(?)。
彼氏とはなかなか連絡付かないわ、厭味な上司に言い寄られるわ、とかなり苦労続きの恋愛模様。
その彼氏というのが冬原クンで、つまりこれは『海の底』の外伝。
冬原クンの、本編では描かれなかった側面や、結婚相手との馴れ初めが語られるという点でも、本編読み終わったら一読すべき一篇だ。... [続きを読む]
受信: 2010年8月 3日 (火) 06時29分
» 有川浩『クジラの彼』 [日々のつぶやき]
クジラの彼
ロールアウト
国防レンアイ
有能な彼女
脱柵エレジー
ファイターパイロットの君
クジラの彼と有能な彼女は「海の底」のその後、ファイターパイロットの君は「空の中」のその後です。
なんか・・嬉しいー♪
以前そちらを読んだ時からお薦めいただいて... [続きを読む]
受信: 2010年8月 7日 (土) 10時54分
» 「クジラの彼」有川浩 [本のある生活]
クジラの彼
アンソロジー「Sweet Blue Age」で読んだベタ甘の恋愛小説「クジラの彼」がすごく好きだったんで、買ってしまいました。そういえば昨日読んでいた「太陽の塔」も「Sweet Blue Age」に収録されてました。あのアンソロジーはレベル高かったです。
これは「ク....... [続きを読む]
受信: 2010年8月12日 (木) 20時37分
» 「クジラの彼」 有川 浩 [狂乱 読書日記]
またまた有川先生の作品です。 しつこい?
「海の底」や「空の中」の登場人物の6つのラブストーリー。
単なるラブストーリーとして読んでもよくできてるし、相変わらず国防ネ [続きを読む]
受信: 2010年8月15日 (日) 15時46分
» クジラの彼(有川浩) [Bookworm]
いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!
読みゆうときだけ胸キュンやったらそれでえいが!かまんが!おおよ、開き直ったとも。
◆作者あとがきより抜粋◆ [続きを読む]
受信: 2010年12月 6日 (月) 12時54分
» クジラの彼 / 有川浩 [ねこやま]
抜粋
男前でかわいい彼女たちの最強恋愛小説!
自衛隊内部の恋愛短編小説。
著者のすでに発刊してある本の番外篇もあり。
●クジラの彼
合コンで出会った史上まれに見る高物件の彼は、
次にいつ合えるかわからない潜水艦乗りだった
究極の遠距離恋愛だ。
任...... [続きを読む]
受信: 2011年5月 2日 (月) 22時29分
» 『クジラの彼』 有川 浩 角川文庫 [みかんのReading Diary♪]
nbsp;合コンで出会った史上まれに見る高物件の彼は、次にいつ会えるかわからない潜水艦乗りだった…。陸・海・空の自衛隊を舞台に描いた、男前でかわいい恋するオンナたちの、絶対元気になれる最強恋愛小説全6編。自衛隊の恋愛を描いた 『空の中』『海の底』の後日談などの話も含まれた、6編の短編集。。らしいのだが、このシリーズは読んでない…。たしか図書館シリーズを読んでないのにスピンオフ的なレインツリーの国は読んでいる…またやっちゃってる。。けれど別に読んでなくてもシッカリ面白い。この自衛隊ラブコメ?... [続きを読む]
受信: 2011年10月28日 (金) 10時50分
» 本『クジラの彼 (角川文庫)』著・有川浩 読んだよ〜(。・・。)ポッ♪ [よくばりアンテナ]
クジラの彼 (角川文庫)(2010/06/23)有川 浩商品詳細を見る
ベタ甘ラブコメ・自衛隊シリーズ。
いやぁ、甘くてトロケそうな恋愛小説です(*´∀`*)
恋愛小説は基本は苦手なんですが、
多分、苦手な理由はド...... [続きを読む]
受信: 2013年4月27日 (土) 13時55分
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受信: 2013年4月27日 (土) 18時34分
コメント
SOARさん、こんにちは!
有川さんらしい短編集でした。
彼女のベタ甘ストーリーは好きなので、堪能しました。
有川さんの小説って、登場する人物の過去とかその後とか知りたくなりますよね。
それだけ魅力的なのかな。
「図書館戦争」もそれでシリーズ展開したようなものですからね。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年8月 8日 (日) 15時19分
電車で出掛けた際に車中で一気に読んじゃいました。
どれもこれもほんとにベタ甘で、読んでるこっちが恥ずかしくなってしまうような素敵な短編集ですよね。
『海の底』と『空の中』に関連する話が3話あるのはファンとしてうれしいところです。私もやっぱり「クジラの彼」が一番かな。これだけがあの事件の前日譚ですからね。スターウォーズでいうところの4~6を観た後に1~3を観るような楽しさがあります。
「ロールアウト」で描かれたK重工がプライムの次世代輸送機CXは今年初めにようやく初フライトにこぎつけたばかりで現在はXC-2と名を変え試験飛行を実施中ですが、さて、機内のトイレはどうなったんでしょうかねえ。
こちらも興味が尽きません。
投稿: SOAR | 2010年8月 8日 (日) 13時06分