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2010年8月12日 (木)

本 「シンメトリー」

こちらの作品は誉田哲也さんの「姫川玲子刑事」シリーズの一冊で、短編集になります。
最近は女性刑事が主人公の作品は小説でも映画でも多いですよね。
そして女性が主人公でありながらも、起こる事件はけっこう陰惨なものであるのも最近の傾向でしょうか。
これは「羊たちの沈黙」あたりを発端にしているかもしれないですね。
「姫川玲子刑事」シリーズは「ストロベリーナイト」にしても「ソウルケイジ」にしてもその系譜に連なる感じがあります。
このシリーズの主人公、姫川は美人で警察の中でも出世も早い優秀な刑事。
気も強く、積み重ねで捜査をするというよりは刑事のカンと行動力で捜査する刑事です。
今までの映画や小説の中に登場する、女性刑事というと、女性らしい温かさを持った刑事か、逆にクール・ビューティ的な刑事(「アンフェア」の雪平夏見とか)というタイプが多かったかと思います。
姫川はどちらかと言えば後者になると思いますが、彼女の場合、その根っこはベタベタな刑事です。
手柄をあげたいという気持ち、そのために他の捜査員も出し抜こうという胆力、犯人に迫ることを生き甲斐とするギラギラとした熱意。
そういうベタベタな刑事でありながら、外見はクール・ビューティというところは実は意外にも新しいというのが、姫川というキャラクターでしょう。
今回初めて、短編集を読みましたが、どちらかというと姫川シリーズは長編の方がおもしろい感じがしました。
ある種、現代という時代の歪みみたいなものがこのシリーズでは描写されているので、それは長編の方が醸し出しやすいかなと思います。
それでもこの短編集でも姫川シリーズらしい話もいくつもあります。
表題作でもある「シンメトリー」などはそういう感じが濃厚ですね。
本シリーズ、「シンメトリー」の後は、また長編で「インビジブルレイン」がでています。
こちらも読んでみたいと思います。

「ストロベリーナイト」はフジテレビで今年の秋にドラマ化されるようですね。
姫川玲子役は、竹内結子さんということ。
小説を先に読んでいる自分としてはけっこう意外なキャスティングです。
さてどんな感じに映像化されますでしょうか。

姫川玲子シリーズ「ストロベリーナイト」の記事はこちら→
姫川玲子シリーズ「ソウルケイジ」の記事はこちら→

「シンメトリー」誉田哲也著 光文社 ハードカバー ISBN978-4-334-92596-3

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