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2010年7月10日 (土)

「必死剣鳥刺し」 現代のサラリーマンの姿とかぶる

「たそがれ清兵衛」以来、藤沢周平作品が数多く映画化されるようになりました。
小説の藤沢作品は読んだことがことがないのですが、映画化された作品を観ると多くの共通点があることがわかります。
多くの物語は江戸時代、架空の藩海坂藩を舞台に描かれます。
物語で主に描かれるのは侍ですが、彼らは大名などではなくその多くは下級の武士。
江戸時代というのは歴史の中でも珍しく二百数十年に渡り安定した時代です。
そのため戦国時代には戦闘職として活躍した武士も、言わば官僚組織に組み込まれた生活を行っています。
下級の武士は、上へ絶対の服従をし、そして与えられた命を忠実に果たすことが求められます。
本作もそうですが、主人公の多くは必殺の剣を身につけた男です。
平和の時代でありますから、武士のほとんどは刀をぶら下げながらも、戦国時代ほどの戦闘力を持った男はそうはいなかったのかもしれません。
ですからこと有事となったとき、その役務を主人公たちが背負わなくてはならなくなるのです。
彼らのような特殊な能力を持つものはおらず、代わりはいないのですから。
そしてその役務はしばしば自分の命ですらさしださなくてはいけない厳しいものなのです。
絶対的な命令、そして彼らが残すであろう愛する者との間の狭間に彼らは置かれます。
また彼らの中にある正義、そして自分が所属している組織である藩が内包しているかもしれない悪の狭間にも彼らは置かれます。
けれど彼らはその役務を命令だからやらされるのではなく、自分の中の正義に従い自分でそれを選びます。
死するにせよ、生きるにせよ、彼らの選択は厳しいながらも、そこには潔さを感じたりもします。
今の時代これだけ藤沢作品が映画化されるのは、時代の要請があるのかもしれません。
下級武士が汲々として命に従って、板挟みにあっている様子は、現代の企業で働くサラリーマンの姿とかぶります。
官僚化した組織という点では昔の藩も今の企業もあまり変わらないかもしれません。
その硬直化した組織の中で上意を受けながらも、自分なりの答えを出し、それに誠実に従い生きようとする藤沢作品の主人公は、現代の僕たちがこうありたいと思う姿なのかもしれません。
息苦しい時代に生きる現代人にとって、彼らの潔い生き方はこうありたい姿として憧れとなるから、こうやって映画が作られているような気がします。

監督は平山秀幸監督。
ベテランの監督ですので、あえて奇をてらったようなスタイルはとっておらず、極めて王道の時代劇にしあがっています。
本作の主人公兼見三左エ門は、特命を行いそして詰め腹を切らされるわけですが、現代も往々にそういうこともあったりするわけで、サラリーマンとしては観ていて切なくなります。
とはいえ最後に一刺し突くのはまたサラリーマンとしては爽快であったりもします。
今度しっかりと藤沢作品を読んでみようかな。

サラリーマンの姿とかぶると言いながらも、僕が観た回はおじいちゃんばかりでした・・・。

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コメント

rose_chocolatさん、こんばんは!

>コイツだけには一矢報いたい
これはあるかもしれないですね(少なくとも僕はある)。
ただ陰湿にというよりも、正攻法で理論的にグウの音も言わせないようにしたいと思ったりしますね。
藤沢作品の主人公は理不尽なことにも筋を通して挑むというのが、共感性が高いのだと思います。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年7月25日 (日) 06時35分

sakuraiさん、こんにちは!

うん、そうですね。
現代も潔さを通そうとすると、なにかと障害がありますからね。
けっこう僕自身は潔さがないとイヤなタイプなので、何かとぶつかることがあります。
事なかれ主義とか、ややこしい手続き主義とかがやはり多いのです。
こういう潔い男をみると、憧れもあり、また羨ましくもあります。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年7月24日 (土) 09時44分

本当にサラリーマンの世界とかぶってますね。
男同士の足の引っ張り合いの方が、女のそれよりももっと陰険だし。

日々、コイツだけには一矢報いたいと思いながらみなさん働いてるのかなと。
そういう向きには胸がスカっとするのかもしれないですね。
だから藤沢作品は男性に人気なのかもしれません。

投稿: rose_chocolat | 2010年7月21日 (水) 04時24分

そうですねぇ。
なぜに藤沢が好まれるのかと考えると、潔さでしょうねえ、やっぱ。
サラリーマンと相通じるのは、宮仕えの哀しさですが、ここまでの潔さを貫けることはないでしょう。
日本人の感性をくすぐる格好よさが藤沢の作品の見どころなのかもしれませんね。
本は、もっとさらっとしてます。
作り手の想像力をかきたてるいい教科書なのかも。

投稿: sakurai | 2010年7月20日 (火) 08時34分

KLYさん、こんにちは!

あまり説明なかったですが、鳥刺しは技を繰り出す方がまさに死ぬ寸前の状態になり、生きている気配を消した上で放つ一発必中の技なのでしょうねえ。
必死剣の「必死」は日常語で使う「必死」ではなく、劇中で三左エ門が言っているようにその技を出すときは半ばその者は死んでいるという、「必ず死に至る」という意味なのでしょうね。
トヨエツは月代似会いますよね。
でもちょっと太った?と思ってしまいました。

投稿: はらやん | 2010年7月11日 (日) 15時17分

トヨエツの武士の姿がとても似合ってました。若い頃より今の方がいいなぁ。
ただ未だによーわからんのですが、「必死剣鳥刺し」ってどんな奥義なんだろう?^^;
いや、技そのものはああいう技なんでしょうけど、その謎というか理屈というか…
そこが知りたかったです。(笑)

投稿: KLY | 2010年7月11日 (日) 01時31分

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