« 本 「強いリーダーはチームの無意識を動かす」 | トップページ | 「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」 懐かしい面々にまた会えた »

2010年6月26日 (土)

「孤高のメス」 命を繋ぐ、志を繋ぐ

ルールというのは難しい。
なぜならばルールを定めた時に、どうしてもどこかに線が引かれてしまうから。
ここまではOKで、ここからさきはNGというラインができてしまいます。
その線引きを人の死の定義でせよとなったら、それは医学的、生物学的な見地だけでなく、倫理的側面もあり、なかなか結論も出せないのも仕方がないこと。
ではルールがなくてもいいかというと、無秩序になるのでそうもいかない。
なので暫定的なラインを引かざるをえないです。
ただ暫定的であるがゆえの曖昧さ
この作品の舞台となるのは、現在では行われている脳死肝移植がまだ法律的には認められていなかった90年代初頭です。
法律的には認められていないけれども、目の前に救える可能性がある命があるとき人はどうふるまえばいいのでしょうか。

脳死ということについては専門的な知識を持ち合わせていないので、こちらでは触れません。
命を繋ごうと、脳死の息子の臓器提供を行おうとする母親、そしてその預かった肝臓で患者を救おうとする医師の姿は、まさに孤高というべき意志の強さを持っています。
ここで触れたいのは、その意志が周囲に与える影響、つまりは志を繋ぐということです。
外科医当麻は患者を救うというその一点のみだけを考える医師です。
彼の行動はまさにその信念によりしっかりと支えられている。
いくら周囲が騒ごうと彼の信念はまったく「ブレない」のです。
彼の「孤高」ともいうべき純粋な志は、周囲の人を動かします。
それは物語の語り手である看護師浪子であり、若手の外科医青木であり、オペのチームのメンバーであります。
彼らは当麻の「ブレない」志に触れ、その揺るぎない強さを知ることにより、自分たちも同じように「人を救いたい」という志を持っていくようになります。
そしてその志は、浪子の日記を通じて、息子の弘平にも伝わっていくのです。
脳死となった誠の肝臓が大川に移植され命を繋いでいったように、当麻の志は周囲の人々にも繋がっていったのです。
志というのは目に見えないものですが、強い志は周囲の人々を動かしていきます。
まさに志が繋がっていくのです。
この物語の登場人物は医師であり、看護師ですが、志を繋いでいくということにおいては職業は関係ありません。
人としての志、プロとしての挟持を持てれば、命が繋がっていくように、志も繋がっていきます。
これは医者でもなくても当麻の姿勢には見習うべきところがあります。
あと最近表面的な事象・発言だけを見たり聞いたりして「ブレてる」とか「ブレない」とかみなさんよく評しますが、まず表面的なものではなくその人の真意・志を見てくださいと言いたい。
ほんとに信念がある人ならば、その人の意志はまた誰かに確実に繋がっていきます。
周囲の反応に惑わされず、もの言わずに信念を貫き行っていく人が孤高の人なのでしょうね。

サッカー全日本の岡田監督なんかは孤高な感じがするなあ。
勝っているから急にみんな褒めそやすけれど、あれで負けてたらけちょんけちょんだったろうに。
でも彼の信念はチームに伝わっているんでしょうね。
岡田監督は勝っても負けてもワールドカップが終わったら、当麻のように潔く身をひくような気がします。

にほんブログ村 映画ブログへ

|

« 本 「強いリーダーはチームの無意識を動かす」 | トップページ | 「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」 懐かしい面々にまた会えた »

コメント

みぃみさん、こんにちは!

ほんとにタイムリーな話題でしたよね。
自分の家族が脳死になった場合、自分が判断できるかどうかというのはとても難しい問題ですよね。
こういう話は普段からしておいたほうが、もしものときの心構えとしてはいいのかもしれません。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年8月13日 (金) 07時49分

こんにちは(^^)。
7月17日から施行の改正臓器移植法に基づいた脳死判定。
そして、臓器移植が実施されるニュース。
この映画を思い出しました。
映画では、臓器提供する側からの☆ありがとう☆がメインでしたが、
今回、移植を受ける側からの☆ありがとう☆のメッセージのお話を病院の方がなさっているのを見て、なんだか感動しました(T_T)。
命のリレーが本当に行われているんですね。
全ての手術が成功しますように☆。

投稿: みぃみ | 2010年8月10日 (火) 12時23分

みぃみさん、こんばんは!

志を継いでくれる人っていうのはまるで子供のように思えますよね。
弘平は浪子の日記を通じて、当麻に父親と同じような感じを受けたかもしれません。
あのラストのあと弘平と当麻の間は師弟でもあり親子にも似た関係が築かれるのかもしれないですね。

あの方に限らず、最近の日本人は持ち上げてはこき下ろすことが多いですよね。
「ブレてる」のは報道しているマスコミであり、イメージにすぐ流される一般大衆ではないかと思ってしまうことが多いです。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年7月 2日 (金) 23時44分

rose_chocolatさん、こんばんは!

同じような職業の人だけで集まっている社会というのは、知らず知らずのうちに閉鎖的になってしまうのかもしれません。
最近の大相撲での問題もそうかも。
もともとはあった志が、いつの間にか歪んでしまって、閉鎖された社会を生きていく術の方が大事になってしまう。
当麻はいつも患者という医者ではない存在を常に意識し、その立場に立って考えるということを忘れなかったんですよね。
だから彼が医師社会という閉ざされた世界の中から見ると異端児に見えたのでしょう。
そういう中で強く生きていくというのは、やはり理想というものを持っていなくてはいけないということなのかもしれません。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年6月29日 (火) 20時31分

ここで岡田監督が出てくるとは思いませんでしたね。
わかってる人にはわかってたのでしょうが、ほんとに結果が出て、よかったなあと思います。
物語ですから、当麻医師の手術は成功してもらわないとならないのですが、もし失敗してたら・・・と意地悪な展開も、つい考えてしまいます。
本は、1,2巻除いて購入済です。
早くそろえて、読みたい今日この頃です。

投稿: sakurai | 2010年6月28日 (月) 10時57分

こんにちは(^^)。トラックバックありがとうございました<(_ _)>。

残念ながら、亡くなってしまった浪子ですが、
彼女の日記を通して当麻の姿を見た弘平の姿に、一筋の光を感じる事のできた作品でした。

伝える者と継ぐ者があってこその営みと発展だと思います。

「ブレてる」とさんざん言われてしまった御方。。。
実はお祖父様の遺思を継ぎ、北の地を取り戻す事にも尽力なさっていたようです…。

投稿: みぃみ | 2010年6月28日 (月) 09時45分

「一本筋が通っている」っていう言葉を思い起こさせます。
どんなことがあっても譲らない一線と言えばいいのか。
それが正しいものであって、通していければいいのですが、
こと医療の世界となるとそれをしていくことは、どういう訳か難しいことのようにも思います。
命のことなのに、そうさせない空気があるというのは嘆かわしいことです。

ここに描かれていることは理想論かもしれないけど、
ここまで真剣に命に向き合うお医者さんに出会ってみたくなりました。

投稿: rose_chocolat | 2010年6月28日 (月) 01時28分

kiraさん、こんばんは!

志を持っている人が上にいるかいないかで、部下は変わりますよね。
たぶん浪子もなぜ看護師という仕事を続けているかわからなかったところだったんですよね。
けれど当麻の姿勢が、彼女たち部下にもそもそもその仕事を志した初心を思い出させたんですよね。
仕事って憧れの職業につけたとしても、日常の中でルーティン化していつの間にか輝きを失ってしまうものです。
その輝きを失わせないようにするには当麻のように自分の中でプロとしての挟持を持たなくてはいけないのですよね。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年6月27日 (日) 20時26分

これはテーマも、キャストも、演出も、
私には全てが好みの作品でした♪
どんよりとした心持ちで、器具の消毒をしていた浪子と、さらっと「大事なこと」を注意する
当麻との出会いのシーンからしてココロ惹かれました。

「校長が変われば学校が変わる」でしたっけ?
加藤剛さんの。
アレを思い出しました。
余計なことに気を使わない。ひたすら今、何が大事か?!
まさにカッコイイ、男。素敵なヒーローでした。

投稿: kira | 2010年6月27日 (日) 20時20分

KLYさん、こんばんは!

マスコミだけに限らず、言いたいことだけ言って自分では何もしないという人が最近は増えてきている気がします。
それが若い人っていうのではなく、いい年をした大人だってところがまたげんなりさせられるんですよね・・・。

原作を読まれているんですね。
僕はこの映画が公開されるまで全く知りませんでした。
作者はお医者さんですか。
道理で手術シーンの描写とかがしっかりと丁寧に描かれているなと。
手洗いの洗い方については、以前海堂さんの小説で読んだことがあったのですが、なるほどこういうふうに丁寧に洗っているんだなと。
今度こちらの原作についても読んでみますね。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年6月27日 (日) 08時48分

とやかく言うほうにもそれなりの信念と覚悟があるならば、幾らでも批判はすれば
良いのですが、とかく最近は言いっぱなし。簡単に言うとマスメディアが単に文句
言ってるだけ。そんな気がします。

それはさて置き、脳死の問題は現在でも解決されてませんよね。仰るとおり無秩序
にするわけにいかないから法律は定めましたけど人の心は法律では縛れないし。
例えば私などは脳死になったら幾らでも臓器提供して構わないと言っているのです
けれども、妻は絶対に嫌だと言っているんです。私の体だと言っても、それでも嫌だと。
理屈じゃないので何を言っても話にならないんですね。

孤高の志が必ずしも伝わるかは解りません。というより恐らく今の日本なら現実的
には伝わらないことの方が多いと思います。それでも医師にはその志は持ち続けて
もらわなくてはなりません。

原作が大好きで繰り返し読みましたが、大鐘さんは医師だけあって、医療を取り巻く
現実的な問題を広く紹介してくれています。今回はその中から脳死移植だけに絞り
ましたが、映画的にはおかげで上手くまとまっていたと思いました。お時間がありまし
たら是非読んでみてください。素晴らしい作品です。^^

投稿: KLY | 2010年6月26日 (土) 23時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「孤高のメス」 命を繋ぐ、志を繋ぐ:

» 孤高のメス [LOVE Cinemas 調布]
自身も医師である大鐘稔彦の同名ベストセラー小説の映画化。脳死肝移植というタブーに挑んだ一人の外科医を描いた社会派医療ドラマだ。主演は『クライマーズ・ハイ』の堤真一。共演に夏川結衣、吉沢悠、中越典子、成宮寛貴、余貴美子、生瀬勝久、柄本明など若手・中堅・ベテランにバランスの良い布陣。監督は『クライマーズ・ハイ(脚本)』、『ミッドナイトイーグル(監督)』の成島出。... [続きを読む]

受信: 2010年6月26日 (土) 23時47分

» 孤高のメス [だらだら無気力ブログ]
現職医師である大鐘稔彦のベストセラー小説を基に、地方の市民病院を舞台に 目の前の患者を助けることだけに全力を尽くす一人の医師の真摯な姿を描き ながら今の日本の医療問題に浮き彫りに描く医療ドラマ。 主演は、『クライマーズ・ハイ』の堤真一。共演には、『BALLAD ..... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 02時18分

» どこの世界にも共通する事。『孤高のメス』 [水曜日のシネマ日記]
地方の市民病院を舞台に外科医療に携わる人たちの姿を描いた作品です。 [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 09時52分

» 「孤高のメス」 [ひきばっちの映画でどうだ!!]
                                 「孤高のメス」 ユナイテッドシネマ豊島園にて。 原作・成島出 監督・大鐘稔彦 静かで深い感動でした。 「慣例だから、諦めるんですか?」 この一言に涙が止まりませんでした。 自分も含めて、世の中というものは、とかく「まわりがみんなそうしているから」「前任者がこうしていたから」という「慣例」に従うことが多い。 「慣例」に従うことが全て悪いわけではない。そのほうが人間関係などがスムーズにいく時だってある。 しかし、悪い「慣例」があった... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 10時54分

» 孤高のメス [いい加減社長の日記]
土曜日のレイトショーのはしご。 スーパーレイトショーで「孤高のメス 」を鑑賞。 途中で、記憶がなくなりそうで、怖かったが^^; 「UCとしまえん 」は、さすがにこの時間になると少ない。... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 11時25分

» 映画 「孤高のメス」 [ようこそMr.G]
映画 「孤高のメス」 [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 11時46分

» 「孤高のメス」 [みんなシネマいいのに!]
 勉強不足で申し訳ありません。 今までコスプレ風俗って、結局は裸になるから意味が [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 12時58分

» 孤高のメス [やっぱり邦画好き…]
医療制度の深部を鋭く描いたベストセラー小説「孤高のメス」が衝撃の完全映画化。“患者を救う”という当たり前の行為の前に立ちはだかる諸問題――医師不足、手術ミス、地域医療、臓器移植……。医療のあるべき姿とは?病院とは?そして、命とは?そこに真摯に向き合う一人の医師の信念が、今、深い感動を呼び起こす。主演には、その安定した演技力で数々の映画、TV、舞台に出演する堤真一。そして共演陣は夏川結衣、吉沢悠、中越典子、成宮寛喜、余貴美子、生瀬勝久、柄本明などの豪華実力派俳優が集結した...... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 13時14分

» 『孤高のメス』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「孤高のメス」□監督 成島 出 □原作 大鐘稔彦 □脚本 加藤正人□キャスト 堤 真一、夏川結衣、余 貴美子、柄本 明、吉沢 悠、中越典子、松重 豊、成宮寛貴、平田 満、生瀬勝久■鑑賞日 6月13日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)<感想>   確かに法律は大切なものかもしれない・・・。 しかしながら、一つの命を助けるために、最愛の息子の肝臓を活かしてと望むものと、 提供者がいるならば(家族の臓器は不具合)父親... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 14時00分

» 孤高のメス [いい加減社長の映画日記]
土曜日のレイトショーのはしご。 スーパーレイトショーで「孤高のメス」を鑑賞。 途中で、記憶がなくなりそうで、怖かったが^^;「UCとしまえん」は、さすがにこの時間になると少ない。 「孤高のメス」は、中くらいのスクリーンで、1割程度かな。 【ストーリー】 大学病院に依存しきった市民病院・さざなみ病院に、外科医の当麻が赴任してきた。 患者のことを第一に考え、オペも鮮やかな手際で対応する当麻。 そんな彼に第一外科医長の野本らは反発するが、その一方で看護師の浪子たちは仕事へのやる気を取り戻していく。 そんな... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 16時12分

» 孤高のメス [りらの感想日記♪]
【孤高のメス】 ★★★★★ 映画(祭)(30) ストーリー 現役の看護師でありながら病院内で適切な処置を受けられずに急死した浪子。彼女の葬式 [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 19時41分

» 孤高のメス [花ごよみ]
原作は大鐘稔彦の同名小説、 医療問題を追求した物語。 監督は成島出。 舞台は大学病院に頼り切っている さざなみ病院という、 ある地方の市民病院。 そこに赴任してきた外科医が、 様々な困難に立ち向かい、 自分の意志を貫く姿を描きながら、 臓器移植ということに関わる、 様々な問題を提起しています。 病院で倒れ、たらい回しにされた 母(夏川結衣)の日記を読みながら 息子の若い医師(成宮寛貴 )が母を 回想していくのから始まります。   主人公の医師には堤真一、 彼が外科医の当麻を演じます。 ... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 21時19分

» 【孤高のメス】★堤真一 [猫とHidamariで]
 諦めるな。この命を救うために。日時:5月18日(火) 明治安田生命ホール 試写会にて鑑賞 孤高のメス HP孤高のメス シネマトゥデイ解説患者のたらい回しなど現代の医療問... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 22時24分

» 『孤高のメス』 [ラムの大通り]
※ネタバレではありませんが、映画の核に触れる部分もあります。 鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。 ----これって、もしかして流行りの医療サスペンス? 「う〜ん。サスペンスというのとは違うね。 真摯に医療問題と取り組んでいる、そういう作品だ。 モチーフとしては、脳死肝移植が扱われているんだけど、 ほかにも、医師不足、手術ミス、地域医療など、 現代にも通じる多くの問題を提起。 そして、それらの根底に横たわっているのが、 『目の前の患者を救いたい』という医師の強い信... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 23時11分

» 孤高のメス [そーれりぽーと]
いろんな意味でネームバリューの大きな話題作が目白押しだった週末、上映館数も回数も少なくないし、個性派俳優で固めたキャスティングも面白そうなのに、埋もれそうになってた『孤高のメス』を観てきました。 ★★★★★ 本を読まなくなって久しいもので、この映画の原作もベストセラーだったとは知りませんでした。 失礼。 観にいっておいて良かった。 人の死に関して改めて考えさせられる、感動の医療ヒューマンドラマでした。 脳死と尊厳について描かれた話だなんて全く知らなかったもので(汗) 現在でも脳死に関する考え方... [続きを読む]

受信: 2010年6月27日 (日) 23時48分

» 『孤高のメス』(2010)/日本 [NiceOne!!]
監督:成島出原作:大鐘稔彦出演:堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、矢島健一、成宮寛貴、平田満、松重豊、余貴美子、生瀬勝久、柄本明試写会場 : よみうりホール公式サイト... [続きを読む]

受信: 2010年6月28日 (月) 01時20分

» 孤高のメス [ダイターンクラッシュ!!]
2010年6月20日(日) 20:35~ チネ2 料金:1200円(レイトショー料金) パンフレット:700円(買っていない) 『孤高のメス』公式サイト 冴えないタイトルの医療小説が原作。タイトルは、アレで、現役の医者の文章なので、何とも堅苦しいのだが、話はとても面白い。ディテールがしっかりしているので非常に興味深く、手術シーンも専門用語はあるが、イメージ可能で読みやすい。全6巻の長編だが、一気に読める。まあ、1巻は200ページくらいで、「幻魔大戦」くらいの厚さなんだが。 小説の感想の記事。 ... [続きを読む]

受信: 2010年6月28日 (月) 02時05分

» 「孤高のメス」 [prisoner's BLOG]
手術シーンの堤真一ほか俳優たちの手つきがいちいちびっくりするくらいリアル。 ヒューマニズムや理想主義を振りかざすのではなく、手術というのはとにかく「編み物を編むように」ひとつひとつの工程をえんえんと丹念に疎漏なく積み重ねていく気が遠くなるような感じがよく出た。 脳死肝移植を人の命を救うためにおもいきって実行するのがクライマックスだが、それで世間的には出てこられなくなるのと交換というのは、リアルに考えたら批判されるべき。だってそれで将来彼が手術して救える多くの命が救えなくなるのだから。 ただし、助手... [続きを読む]

受信: 2010年6月28日 (月) 05時21分

» 映画:「孤高のメス」♪。 [☆みぃみの日々徒然日記☆]
平成22年6月11日(金)#63647;。 映画:「孤高のメス」レポ。 監 督:成島出 脚 本:加藤正人 原 作:大鐘稔彦 キャスト:堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、生瀬勝久、柄本明 余貴美子、成宮寛貴、松重豊 【ストーリー】 医師の派遣に始まり..... [続きを読む]

受信: 2010年6月28日 (月) 09時33分

» 孤高のメス [迷宮映画館]
いまや、日本映画に欠かせないおばちゃんになってしまった余さんがすごい! [続きを読む]

受信: 2010年6月28日 (月) 10時58分

» 孤高のメス [象のロケット]
1989年。 さざなみ市民病院にアメリカ帰りの外科医・当麻が赴任する。 そこは簡単な手術さえすぐ大学病院送りにする、やる気のない地方病院だった。 だが、設備も整っていないオペ室で、彼は次々と困難な手術を成功させていく。 ある日、議会中に倒れた市長が搬送されてくる。 助ける唯一の方法は、脳死状態のドナー(提供者)からの肝臓移植だったが…。 医療ヒューマンドラマ。... [続きを読む]

受信: 2010年6月28日 (月) 22時15分

» 孤高のメス☆独り言 [黒猫のうたた寝]
堤さん主演かぁ~っと思ってましたが、実際は夏川結衣が主演だったような気がします。物語は彼女の死と、彼女の日記をみつけた息子がそれを読みふけっていくという回想で進みます。平成元年前後の追憶・・・今から20年以上前の田舎の市民病院で脳死患者からの肝臓移植が執刀... [続きを読む]

受信: 2010年6月29日 (火) 01時43分

» 孤高のメス [映画的・絵画的・音楽的]
 『孤高のメス』を渋谷TOEIで見ました。予告編を見たときから、この映画の真摯さが伝わってきたからですが。 (1)実のところ、この作品のストーリーは極めて単純です。  20年ほど前、ある地方都市の市民病院に、米国帰りのバリバリの外科医・当麻(堤真一)が赴任し、それまでこの病院では手がつけられなかった外科手術を次々に成功させ、挙句は肝臓移植手術までやってしまうというお話です。  これを、仕事中に亡くなった同病院の看護婦・浪子(夏川結衣)の息子(成宮寛貴)―新米の医者―が、遺品の中にあった母親の日記を... [続きを読む]

受信: 2010年6月29日 (火) 06時20分

» 孤高のメス (堤真一さん) [yanajun]
映画『孤高のメス』は、実際に医療に携わる大鐘稔彦氏の同名小説を映画化した作品です。堤真一さんは、主人公の外科医・当麻鉄彦 役で出演しています。先日、劇場に観に行きました。●導入部のあらすじと感想... [続きを読む]

受信: 2010年6月29日 (火) 10時29分

» 【孤高のメス】 [日々のつぶやき]
監督:成瀬出 出演:堤真一、成宮寛貴、夏川結衣、吉沢悠、柄本明、中越典子、生瀬勝久  諦めるな。この命を救うために。 「地方の市民病院、さざなみ病院に赴任してきた外科医の当麻。 しかし病院は大学病院から医師を20人も派遣してもらっていることから頭が... [続きを読む]

受信: 2010年6月30日 (水) 11時42分

» 孤高のメス [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
「脳死肝移植」_タブーに挑む一人の医師。その信念は、命を救う。 現職医師・大鐘稔彦の医療小説を『フライ,ダディ,フライ』の成島出監督が映像化。 物語:1989年、地方の市民病院に、米国のピッツバーグ大学で肝臓移植も手がけた外科医・当麻鉄彦(堤真一)が赴任す....... [続きを読む]

受信: 2010年6月30日 (水) 12時34分

» 映画「孤高のメス」素晴らしい出会いが自分を豊かにする [soramove]
「孤高のメス」★★★☆ 堤真一、夏川結衣、吉沢悠出演 成島出監督、126分、2010年6月5日公開、2009,日本,東映 (原題:孤高のメス)                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「地方の市民病院が舞台、 そこに外科医の当麻(堤真一)がやってくる、 救える命に全力で向かう姿勢に スタッフも変わっていく、 そして当時は法律で認められていない手術を 信念をもって行う、果たして許されるのか、... [続きを読む]

受信: 2010年7月 4日 (日) 18時50分

» 『孤高のメス』 [唐揚げ大好き!]
  諦めるな。 この命を救うために。   ■”患者を救う”という当たり前の行為の前に立ちはだかる諸問題――医師不足、手術ミス、地域医療、臓器移植・・・・・・。医療のあるべき姿とは?病院とは?そして、命とは?そこに真摯に向き合う一人の医師の信念が、今、深い感動... [続きを読む]

受信: 2010年7月 6日 (火) 07時19分

» 『孤高のメス』 試写会鑑賞 [映画な日々。読書な日々。]
1989年、ある地方都市。市民病院に赴任した外科医の当麻は病院の体制に不満を感じながらも、次々と困難なオペに取り組み、医師としてやるべき仕事にまい進していく。しかしそんな中、病に倒れた市長のために、違法となっている肝臓移植手術を施すべきか否かの選択を迫られ... [続きを読む]

受信: 2010年7月 7日 (水) 12時32分

» 孤高のメス [欧風]
昨日は、TOHOシネマズ 市川コルトンプラザに映画観に行ってきた~。 1本目に観たのは「孤高のメス」。 話としては、とある田舎の市民病院。外科手術はとりあえずやってみるものの、難しい手術は処置せずそのまま大学病... [続きを読む]

受信: 2010年7月11日 (日) 20時21分

» 『孤高のメス』お薦め映画 [名機ALPS(アルプス)MDプリンタ]
本作は20年前の臓器移植手術がテーマだが、先駆者たちが抱える危険と信念を真摯に描いたタイムリーな題材。臓器移植の他にも、医師不足、手術ミス、地域医療など、20年前にあった問題は今も解決できていないことがわかる。... [続きを読む]

受信: 2010年7月13日 (火) 00時46分

» 孤高のメス/堤真一、夏川結衣 [カノンな日々]
現代社会の医療問題に鋭く斬り込んだ大鐘稔彦さんの原作小説を映画化した作品です。医療ドラマは映画でもTVでも作品の方向性の違いはありながらも良作の目立つジャンルだけにこの作品に対する期待値も自然に大きくなってしまいます。主演は堤真一さん、監督は『フライ,ダディ...... [続きを読む]

受信: 2010年7月17日 (土) 22時42分

» 医学会・病院内・医療の現実に触れる! [中年サラリーマンお父さんの日記]
「孤高のメス−外科医当麻鉄彦−」を読破中「孤高のメス−外科医当麻鉄彦−」の1,2巻が図書館予約できたので読み始めました。これは以前にも書きましたが以前ビジネスジャンプで連載していた「メスよ輝け!!」の小説版です。前の記述に若干間違いがあったのでまずその点を修正します。前は「孤高のメス」は「メスよ輝け!!」の続編と書きましたが、正確に言うと「孤高のメス−神の手にあらず−」が「メスを輝け!!」の続編で(こちらを私...... [続きを読む]

受信: 2010年7月19日 (月) 19時56分

» 孤高のメス [5125年映画の旅]
大学病院から出向している医師が幅を利かせ、手を抜いた手術が問題になっている地方の市民病院。そこに新たに赴任した医師・当麻はそんな病院の体制を意に介さず、患者第一の姿勢で困難なオペを次々成功させていく。そんな中、当麻は日本では違法とされている脳死肝移植に...... [続きを読む]

受信: 2010年7月22日 (木) 06時23分

» 孤高のメス [★試写会中毒★]
満 足 度:★★★★★★★★★★    (★×10=満点)    試写 ヤクルトホールにて鑑賞    2010年06月05日 公開  監  督:成島出 キャスト:堤真一       夏川結衣       吉沢悠       中越典子、他 ■内容■  ... [続きを読む]

受信: 2010年8月 2日 (月) 02時18分

» 10-188「孤高のメス」(日本) [CINECHANの映画感想]
命をつなぐ者  現役の看護師でありながら病院内で適切な処置を受けられずに急死した浪子。彼女の葬式を終えた息子で新米医師の弘平は、母の遺品の中から一冊の古い日記帳を見つける。そこには、看護師としての様々な日々が綴られていた。  1989年。大学病院に依存し、外科手術ひとつまともに出来ない体たらくの地方病院、さざなみ市民病院。そこへ、ピッツバーグ大学で高度な外科医術を身につけた医師・当麻鉄彦が第二外科医長として赴任する。院内の旧態依然とした慣例に囚われず、患者のことだけを考えて正確かつ鮮や...... [続きを読む]

受信: 2010年8月22日 (日) 00時28分

» 孤高のメス [映画、言いたい放題!]
堤真一主演の硬派な医療モノ。 気になりますね。 看護師の母・浪子の葬式を終えた新米医師の息子・弘平は、 整理していた母の遺品から一冊の古い日記帳を見つける。 1989年。 浪子が勤めるさざなみ市民病院は、大学病院に依存し、 外科手術ひとつまともにできない地方病院... [続きを読む]

受信: 2011年4月26日 (火) 00時03分

» 【映画】孤高のメス [★紅茶屋ロンド★]
<孤高のメス を観ました> 製作:2010年日本 ←クリックしてね。ランキング参加中♪ 手堅いチョイスになってしまいました。 最近、結構王道から外れてしまっているので、たまには普通に評判の良い作品も観て、ならしておかないと…(笑) 医師である大鐘稔彦のベストセラー小説を映画化した作品。 原作は未読ですが、読まなくても分かりやすい構成でしたよ。 地方病院のさざなみ市民病院に赴任してきた外科医の当麻は、保身に走り、無責任な手術や患者のたらいまわしを繰り返すこの病院で、患者を第一に考えた決断で手... [続きを読む]

受信: 2011年6月13日 (月) 21時36分

» 孤高のメス(テレビ録画) [単館系]
2011年09月18日22時54分00秒テレビ朝日日曜洋画劇場特別企画「孤高のメス」 時間は録画終了時間 原作は読んでいません。 時は1989年。 ある市民病院に外科医の当麻鉄彦が赴任してくる。 この市民病院...... [続きを読む]

受信: 2011年10月 2日 (日) 22時12分

» 孤高のメス [Yuhiの読書日記+α]
患者のたらい回しなど現代の医療問題に鋭く切り込む衝撃的な医療ドラマ。監督は成島出、キャストは堤真一、夏川結衣、吉沢悠、余貴美子、平田満、成宮寛貴、生瀬勝久他。 <あらすじ> 1989年、ある地方都市。市民病院に赴任した外科医の当麻(堤真一)は病院の体制に不...... [続きを読む]

受信: 2011年10月14日 (金) 23時43分

» 孤高のメス [★the tip of the iceberg★氷山の一角]
孤高の外科医当麻がある田舎の市民病院に赴任してきた。物語は、そこにいた手術室担当の看護士の手記の形で語られて行きます。手記は、「また今日も後味の悪いオペ…」という書き出しで始まっています。医療も立派なサービス業。サービス業に携わった経験がある者なら、誰だっ... [続きを読む]

受信: 2011年12月14日 (水) 08時49分

» 孤高のメス [まぁず、なにやってんだか]
<ストーリー> 大学病院に依存しきった市民病院・さざなみ病院に、外科医の当麻が赴任してきた。患者のことを第一に考え、オペも鮮やかな手際で対応する当麻。そんな彼に第一外科医長の野本らは反発するが、その一方で看護師の浪子たちは仕事へのやる気を取り戻していく。そんな中、市民病院の強化に努める市長が末期の肝硬変で倒れてしまう。彼を救う手段は法で認められていない脳死肝移植のみ。そこで当麻が下した決断は……。 (goo映画より) (2010年 日本) WOWOWにて鑑賞。 いやぁ~、いい邦画でした... [続きを読む]

受信: 2012年1月17日 (火) 15時35分

» 孤高のメス (2010) 126分 [極私的映画論+α]
 夏川結衣いい女です(笑) [続きを読む]

受信: 2012年2月 3日 (金) 06時53分

« 本 「強いリーダーはチームの無意識を動かす」 | トップページ | 「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」 懐かしい面々にまた会えた »