「仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル」 恋のライバルは自分
タイトル長っ!!
いつも奇手をうってくる平成仮面ライダーシリーズ、その中でも異彩を放っている作品「超・電王」シリーズの今回は、なんと2週間毎に3回連続して公開するという荒技でした。
雑誌で白倉プロデューサーのインタビューを読んだところ、平成仮面ライダーシリーズの劇場版は、通常の映画よりも最初の二週間でファンが多く観るというデータがあるようです。
確かに興行成績などを見ても、公開第1週目などは1位をとっていたりしますが、2週目以降は順位は落ち着いたりしています。
自分もそうですがファンは公開したらすぐにでも観たいので、他の映画よりも早く観客動員のピークを迎えるのでしょう。
そういう動向を考えて、今回は二週間ずつ新作を三回連続公開するという方法を試してみたらしいです。
このような奇手をうてるのも、平成仮面ライダーの中でも異色さではNo.1の「電王」からこそでしょう。
(とはいえ、公開館が東京でバルト9だけというのはややきつい・・・。ムチャ込みです)
さてその3連続公開の1作品目「EPISODE RED」は「電王」の2号ライダーであったゼロノスが主人公となります。
ゼロノスに変身する桜井侑斗を演じる中村優一くんは前からインタビューでゼロノスが主役のエピソードをやりたいと言っていたので、念願が叶った形になりますね。
今回の3連続企画は上で書いたように、一般の映画ファンというよりも、平成仮面ライダーファン、特に「電王」ファンというコアのターゲットを狙っているので、ストーリーは今までの「電王」を観ているというのが大前提。
この作品だけ観てもさっぱりわからないと思うので、このあたりは制作者の割り切りを感じます。
「電王」のテレビシリーズでは最も重要なキーパーソンとなっていた野上愛理。
本作は愛理が愛し、彼女とその未来のために自らを犠牲にして消えていった桜井侑斗の過去の桜井侑斗(ややこしいが「電王」を観た人はわかるよね)のラブストーリーとなっています。
愛理と侑斗は本編ではサブのエピソードでしたので、それほど深く描かれていませんでしたが、本作ではそのあたりをしっかりとそしてしっとり描いています。
若い侑斗は、未来の自分が愛した愛理に対してほのかな恋心をいだいています。
彼はまだ高校生くらいの年頃で、精神的にはまだ幼いところも残っています。
でも自分の過去も未来も犠牲にしながら(彼は自分の時間というものがもうない)戦ってきたというのは、未来の自分から託されたということだけではなく、やはり愛理を守りたいという気持ちがあったのでしょう。
でもその愛理の心には、未来の自分がまだしっかりと残っている。
まさに恋のライバルは自分自身。
そのあたりの切なさを描いたのが、本作となります。
ラストはほんのりと切ないながらも光を感じる余韻があってよかったのではないでしょうか。
こう書くと「電王」ぽくないのですが、脚本の小林靖子さんはけっこう人情を描くのが上手な方だと思っているので、これはぴったりのお話だと思いました。
今回主役となった侑斗の中村優一くん、野上愛理を演じる松本若菜さん、それぞれ最初のテレビシリーズから経験を積んでいることもあり、芝居も上手になってきたからこそしっかりとラブストーリーができたのでしょうね。
あと「EPSODE BLUE」と「EPISODE YELLOW」と続きます。
二週おきなので、せわしないですが、観に行っちゃうだろうなあ・・・。
最後に。
劇場に入って席に座ろうとしたとき、隣の席のおこちゃまが「あ、大人で一人で観に来てる〜」と宣いました。
すみません・・・、お一人様で(汗)。
すかさずお母さんが「大人の人も観るんだよ〜」とフォローを入れてくれていましたが(苦笑)。
確かに子供たちだけでなく、大きなお友達もたくさんきてました。
坊や、君も将来大人になっても観に来てるかもしれないぞ。
「仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラル」の記事はこちら→
「仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ」
「仮面ライダー超・電王」シリーズ「劇場版 仮面ライダー超・電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦」の記事はこちら→
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コメント
にゃむこさん、こんばんは!
僕も初日に言ってしまった口です。
BLUEはREDより好きかも。
今まで描かれなかった幸太郎とテディの関係と、美来とおばあちゃんの関係と対比させるなんてところは見事でした。
久しぶりのカウントダウンもカッコ良かったです、NEW電王。
YELLOW、これも初日にいっちゃうんだろうなあ。
たぶん。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年6月12日 (土) 19時41分
BLUE は、ついつい初日に行ってしまいました!!!
とても良かったです。子も母も大満足!‥‥旦那を連れて行かなくて悪かったかなぁ‥と思うくらいでした。 私は、もう一回観に行ってもいいくらいですけどね!(当初、映画代をケチってた割に‥)
小2息子 → アクションと展開に満足。集中して、ひとこともしゃべらず観れました(* ̄ー ̄*)b
小4娘&母 → 内容に感動。大満足。号泣で、よたりながら映画館を出ました。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
人によって感じ方はあるかもしれませんが、我が家としては 大・おすすめな作品でした!
ディエンドは、何日に行こうか!と相談しています。夏休みでもないので土日しか行けず、学校行事とかが重なったりで難しい~ですが、なんとしても行こう(*`ε´*)ノと誓っています。
私たちの住む「愛知県」では、まだREDも上映していたりするんですよ~(どこもそうなのかな?) YELLOW観に行くついでに、もいちど‥などとはしごもしてしまうかも‥‥(ほんと、ケチってた割に‥‥人( ̄ω ̄;) 自分には甘いです)
投稿: にゃむこ | 2010年6月12日 (土) 13時30分
にゃむこさん、こんにちは!
やはり小さい子にはREDは厳しかったですか・・・(笑)。
BLUEはけっこうお話が今までの「電王」に近いような気がします。
個人的には期待しているのはYELLOWでディエンドのコンプリートフォームが見たいなあ。
これはお子さんでもいけると思いますよ。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年6月 3日 (木) 06時50分
そうなんです!REDはラブストーリー的変化球だったので、息子(小2)は星のくだりで雰囲気に耐えられず、映画中に「おかーさーん」としゃべってしまったので、脱落手前‥‥
BLUEは大丈夫ですかねえ!?!?!? うちとしては、息子を黙らせるめっちゃアクションを期待してますよ!!
ちなみに、旦那は旧電王ファンなので、新電王・ディケイドには気持ちがのらず、早くも脱落です。
よし、とりあえずBLUEは、大人1枚子供2枚ね‥ψ(`∇´)ψ
映画の興行は応援したいが、母は家計を守ります。
投稿: にゃむこ | 2010年6月 1日 (火) 15時16分
にゃむこさん、こんにちは!
親御さん主導の家もあるんですねー。
子供をだしにして、というところでしょうか(笑)。
確かに3回連続で四人家族はかなりの出費ですよね。
さてさて脱落者はでますか・・・。
本作はちょっとラブストーリーという「電王」的には変化球でしたが、EPISODE BLUEは「電王」らしいお話になっていそうなので、お子さんでも楽しく観れそうな気も。
脱落者はでないかも?
劇場に行ったらかなりの人でこんなに時間がたってもファンは多いのだなと再確認。
おそるべし「電王」です。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年5月29日 (土) 17時46分
いやいや。
親 主導の家もあるのです。( ̄ー+ ̄)
REDは家族4人で見に行きましたが、映画を一家で 見に行くというのは高く付くし、しかも今回3作品連続なので 出費は痛く、BLUEからは人減らしをして行く予定‥‥( ̄ー ̄)ニヤリ 映画中に飽きた様子を見せた者は脱落です。最終的には私(母)ひとりでも行く予定です。
イケメン狙いというより、レギュラーメンバーのわいわいやってる様子が好きで、DVD化待てずに映画館へ行く感じです。期待感で毎日わくわくハッピーで過ごしています。
好きだったテレビドラマが、人気が続いていてくれるというのはいいですね!
投稿: にゃむこ | 2010年5月29日 (土) 12時40分
rose_chocolatさん、こんばんは!
この分野に関しては、完全にカミングアウトしているので、もう怖いものなしです。
堂々と劇場に行ってます。
けっこうそういう方、多いですよ。
若い女性でもいたりするので、こっちが驚いたりします。
やはりイケメン目当て?
投稿: はらやん(管理人) | 2010年5月27日 (木) 22時58分
うわ、ついにシアターで言われてしまいましたか(笑)
子ども正直だからねえ。
もう笑ってごまかすしかないよね~。
こうなったらもう残りの2本は全然コワくないでしょ。
戦隊ものの映画は行ったことないんで、シアターがどういう状況かはわかんないけど、
(たぶんですが)お母さんたちは退屈してるか、
変身する前のイケメンを目の保養にするかのどっちかですかね。
ああ、でも、毎週番組見させられているうちに詳しくなったっていうママもいましたね。笑
投稿: rose_chocolat | 2010年5月25日 (火) 23時48分