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2010年5月22日 (土)

「ボックス!」 真の親友、真のライバル

基本的に青春スポーツものに弱いのである。
若者たちが仲間のためにがんばっている姿を見るとぐっとくるんですよね。
本作もそういう青春スポーツものの一つとなります。

主人公の一人カブはボクシングに関しては天才と読んでもいいほどの才能を持っている高校生。
彼のファイトスタイルは攻め一辺倒。
相手の懐に入って、どついて、どついて、どつき倒すというのが、彼の信条でずっとそれで勝ってきました。
もう一人の主人公ユウキは、どちらかというと勉強はできるけれど何も打ち込むものが見つかっていない高校生です。
でも幼なじみのカブがボクシングに打ち込む姿を見て、彼もボクシングを始めることとなります。
彼は基本を真面目に習得し、そして相手のクセを分析しながら的確に攻撃をしかけるタイプとなっていきます。
全く異なるボクサーとなっていくカブとユウキ。

真の親友というのは、相手のいいところを互いに認め合える関係なのでしょう。
幼い頃からユウキにとってカブはヒーローでした。
弱虫でいじめられることが多いユウキをカブはいつも助けてくれました。
カブにとってもユウキは賢い自慢の友達だったのでしょう。
高校で再開したときユウキにはボクシングをするカブがとてもキラキラと輝いて見えました。
そしてボクシングを始めて学べば学ぶほどカブの強さがわかってきます。
「カブちゃんはすごい」と。
ユウキが着実にボクシングが上手になっていくのを見て、カブは手放しで自分のことのように喜びます。
よくある青春スポーツものでは幼なじみ通しがライバルとなって戦うというのはよくあります。
そこには嫉妬や葛藤などが生まれます。
でも本作のカブとユウキは戦ったとしても最後まで相手に対する友情、信頼が崩れることがないのですよね。
カブがユウキに負けて泣くのも、ユウキに負けたから悔しくて泣くわけではないのです。
自分が唯一人に勝ると思っていたことを失ったから泣いたのです。
またユウキもカブを敵視して戦うわけではありません。
彼はどちらかというと分析しながら戦うタイプです。
彼にとってカブが自分が努力して越えられるかどうかという目標なのですね。
本作が特徴的なのはこのカブとユウキが最後まで互いの友情を貫き通すということ。
それは努力して貫くものなのではなく、彼らにとって互いの友情は疑いのないものなのだろうなと感じました。
ユウキはカブにボクシングについて教わり、強くなりました。
逆にカブもユウキのトレーニングにつき合うことにより、自然とスタミナもつき、そしてサウスポーに対応するコツも身につけていったのです。
そしてカブは、想いをよせてくれていた丸野から、いままで自分にとって当たり前であったボクシングに対する想いを見つめ直すきっかけをもらいます。
どれだけ自分にとってボクシングが大事だったかということ、そして友人たちが大事であったということを。
真の親友、真のライバルというのは互いに認め合って、そして影響し合い、よいところを吸収して成長していける関係なのでしょうね。

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コメント

sakuraiさん、こんばんは!

原作、おもしろいですか?
そうそう、ボクシングってけっこう頭を使うんですよね。
完璧な防御も、絶対の攻撃もない。
攻撃をしようとパンチを繰り出すときはそこが必ずガードの穴になる。
相手の攻撃を読み、その穴をどう攻撃するかかなり戦略的ですよね。
原作はそういう話が書いてあるのかな。
僕も読んでみようかな。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年6月11日 (金) 20時29分

今、分厚い原作を読んでます。
ボクシングって科学なんだ!!と、目からうろこです。
難しいスポーツだったのですねぇ。知らなんだ・・・。
なので、一層、互いの強さ、うまさを理解していく、ということが本でよくわかりました
惜しむらくは、ふたりがもうちっと若かったらなあ・・・かな。
十分、イケたんですけどね。

投稿: sakurai | 2010年6月11日 (金) 08時07分

KLYさん、こんばんは!

そうですよね、僕も同じです。
やはりあの年頃の一生懸命さが眩しいんですよね。
丸野さんが言っていましたが、「俺はここにいる!」っていうような生命力をカブには感じました。
ああいう輝かしさはあの年頃ならではなのでしょうね。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年5月22日 (土) 23時55分

青春スポーツモノってよほど出ない限りは観ちゃうんですよ。
やっぱりおじさんとしては、過ぎ去った青春時代を思い出し
ながらジーンと来ちゃうのかなぁと。そんなことを考えながら
観てました。
個人的には谷村美月、コーチ始めとした周囲が少し弱かった
かなと思ってます。その分2人にめっちゃフィーチャーしてまし
たけども。

投稿: KLY | 2010年5月22日 (土) 22時01分

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