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2010年5月 8日 (土)

本 「「般若心経」を読む」

僕のブログを読んでくださっている方は気づいているかもしれませんが、僕は宗教とか哲学にはけっこう興味があるのです。
ですので、仏教、キリスト教、イスラム教にこだわらず時折そういう本を手に取って読みます。
でも神様や仏様がいると信じてそれらに帰依しているわけではありません。
そういう存在が実在するという感覚にはなったことがないからです。
僕が興味があるのは、宗教というものを生み出した人間という存在、そして人間が世界をどのように認識しようとするとしているのかということです。
ですので同じような視点で、物理学や宇宙論といったものにも興味があるのです(そして宗教と科学はその到達点としては驚くほどに似ているところになるのです)。

「般若心経」と言えば、「ぎゃーてぃぎゃーてぃはーらぎゃーてぃ」という経をどなたもどこかで一度は聞いたことがあるでしょう。
これが「般若心経」の一説です。
また「色即是空 空即是色」という言葉も、「般若心経」の中に出てくる言葉です。
「色」というのは「物質的現象」のことです。
「空」というのは「実体がないこと」のことです。
つまりは「物質的現象は実体がない、そして実体がないということは物質的現象なのである」ということです。
えらく哲学的でとっつきにくいところです。
僕自身は目に見えることというのがすべてではないし、目に見えることがすべてでもあるととらえています。
物理学の領域で量子学というのがあります。
西洋的科学というのはモノごとを細かく分解してその仕組みを探るという手法をとってきました。
モノをどんどん分解していくと原子になり、陽子・電子になり、どんどん細かくなっていきます。
いつかは最小単位の構造にいくつくかと思いきや、あまりに細かくなり過ぎるとその実在すらが危うく見えてきます。
極めて細かい粒子はその存在を時間と場所を両方固定することができないということがわかります。
不確定性原理というやつです。
なにかこれは「般若心経」の「色即是空 空即是色」に通じるような気がするのです。
また以前紹介した福島伸一さんの「世界は分けてもわからない」という著書でもモノの仕組みを分解していっても全体の仕組みを解き明かすようにはならないということが書いてあります。
人とは世界とは何かということを問うたとき、これこれこうだからこうなるといったような認識にはならないのかもしれません。
総体としてこうなのだと認識するというのが、世界認識なのでしょう。
自分はそんな領域まで到底いっているわけではありませんが、なんとなくイメージすることはできます。
ざっくりとかくあるのだと肯定的に認識するということなのでしょう。
このように考えていること自体が「識」であり、「自」というものがまだまだあるので覚りにははなはだ遠いのですけれどね。

「「般若心経」を読む」紀野一義著 講談社 新書 ISBN978-4-06-14506-7

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コメント

こにさん、こんばんは!

全部実感レベルで理解できているとは思いますが、短い経の中に真髄のようなものがあるような気はしますね。
ごめんなさい、車谷長吉さんは読んだことがありません。
純文学系の方でしたでしょうか。
そちらの方はとんと弱くて・・・。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年5月 8日 (土) 18時53分

伊藤比呂美さん
読みとき般若心経

程度なら私にも読めそうで本屋さんに行ったのですが在庫切れでした

はらやんさんは
車谷長吉さんは読まれませんか?

投稿: こに | 2010年5月 8日 (土) 11時00分

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