「ピンクパンサー(2006)」 ダンバーガー!?
「ピンクパンサー」と言えば、クルーゾー警部。
クルーゾー警部と言えば、ピーター・セラーズ。
役と役者が分ちがたい例はいくつかありますが、クルーゾー警部とピーター・セラーズもそのうちのひとつと考えられるでしょう。
ピーター・セラーズの死後、作られた新シリーズが本作で、クルーゾー警部をスティーブ・マーティンが演じています。
役と役者が強く結びついている場合、続編なりリメイクというのはなかなか難しいものです。
本作もそういうケースの一つかと思いきや、これはこれでなかなかにおもしろい。
本人はいたって正義感が強く真面目に捜査をしているのだけれど、やることなすこと、行く先々で騒動を巻き起こしてしまうクルーゾー警部。
ピーター・セラーズのマネというのではなく、これがスティーブ・マーティンとしてのクルーゾー警部としてうまくはまっていたと思います。
舞台はほぼフランスですが、劇中は英語。
ですが、なんとなくフランスなまりっぽい英語をアメリカ生まれのスティーブ・マーティンがなんとも上手に演じていました。
英語を話してもどうしてもフランス語っぽい発音になってしまう「ハンバーガー」ネタが、僕にはかなりのツボでした。
「ダンバーガー!」「ハンバダー!」
日本語訳の方も悩んだところでしょう。
劇場で観たときも大笑いしましたが、改めてDVDで観ても爆笑。
(観てない方には何がおもしろいのかと思うでしょうけど。是非ご自分で確認してください)
いやー、スティーブ・マーティンは芸達者ですね。
この「ハンバーガー」ネタがただのその場限りの笑いとりではなくって、ピンクパンサーがどこにあるのかっていう謎にも絡んでいたりするから、構成も侮れません。
こちらの作品の続編である「ピンクパンサー2」は劇場で見逃してしまったのだけれど、今度DVDで観てみようかな。
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