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2010年4月25日 (日)

「ピンクパンサー(2006)」 ダンバーガー!?

「ピンクパンサー」と言えば、クルーゾー警部。
クルーゾー警部と言えば、ピーター・セラーズ。
役と役者が分ちがたい例はいくつかありますが、クルーゾー警部とピーター・セラーズもそのうちのひとつと考えられるでしょう。
ピーター・セラーズの死後、作られた新シリーズが本作で、クルーゾー警部をスティーブ・マーティンが演じています。
役と役者が強く結びついている場合、続編なりリメイクというのはなかなか難しいものです。
本作もそういうケースの一つかと思いきや、これはこれでなかなかにおもしろい。
本人はいたって正義感が強く真面目に捜査をしているのだけれど、やることなすこと、行く先々で騒動を巻き起こしてしまうクルーゾー警部。
ピーター・セラーズのマネというのではなく、これがスティーブ・マーティンとしてのクルーゾー警部としてうまくはまっていたと思います。
舞台はほぼフランスですが、劇中は英語。
ですが、なんとなくフランスなまりっぽい英語をアメリカ生まれのスティーブ・マーティンがなんとも上手に演じていました。
英語を話してもどうしてもフランス語っぽい発音になってしまう「ハンバーガー」ネタが、僕にはかなりのツボでした。
「ダンバーガー!」「ハンバダー!」
日本語訳の方も悩んだところでしょう。
劇場で観たときも大笑いしましたが、改めてDVDで観ても爆笑。
(観てない方には何がおもしろいのかと思うでしょうけど。是非ご自分で確認してください)
いやー、スティーブ・マーティンは芸達者ですね。
この「ハンバーガー」ネタがただのその場限りの笑いとりではなくって、ピンクパンサーがどこにあるのかっていう謎にも絡んでいたりするから、構成も侮れません。
こちらの作品の続編である「ピンクパンサー2」は劇場で見逃してしまったのだけれど、今度DVDで観てみようかな。

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» 『ピンクパンサー』(2006) [【徒然なるままに・・・】]
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受信: 2012年5月 4日 (金) 09時01分

» 107「ピンクパンサー」(アメリカ) [CINECHANが観た映画について]
実は捜査の天才? ジャック・クルーゾー  サッカー・フランス代表の監督イヴ・グルアンが中国チームとの親善試合の後、大観衆の前で殺害される。しかも彼が持っていた高価なダイヤモンド「ピンクパンサー」も消えていた。国中が注目する事件で、ドレイフェス警視は捜査のかくれみのとして片田舎の刑事ジャック・クルーゾーを抜擢する。警部となったクルーゾーとアシスタントの刑事ジルベール・ポントンは事件解決のためグルアンの恋人で有名なポップ・スター、ザニアに目を付け、彼女を追ってニューヨークへ向かうが・・ ...... [続きを読む]

受信: 2012年5月 4日 (金) 17時17分

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