本 「宇宙から恐怖がやってくる! -地球滅亡9つのシナリオ-」
マイケル・ベイやローランド・エメリッヒやその他多くの監督や作家によって、地球は何度も滅亡の危機にさらされてました。
特に宇宙からやってくる隕石やらブラックホールやら敵対的な異星人やらに襲われることが多いですよね。
でもこれは所詮物語だから・・・と安心していいのでしょうか。
本著は様々な映画や小説などで描かれた地球滅亡のシナリオの可能性を科学者が最新の研究をもとに解説しています。
よくあるノストラダムス本的な似非科学本ではありません。
サイエンス・ノンフィクションではありますが、堅すぎて投げ出したくなるようなところはありません。
それどころか著者のフィリップ・プレイトは「博士」といったお堅いイメージとは異なり、かなり軽妙な語り口なので読み進むのは苦になりません。
本著は地球滅亡のシナリオを科学の目で検証していますが、この解説を読んでいくと、地球や宇宙の成り立ち、その行く末といった宇宙論について知らず知らずのうちに理解を深めることができます。
宇宙論なんて難しそうと思う方も多いかもしれないですが、この本だと科学アレルギーみたいなものを起こさずに読んでいけるのではないかと思います。
楽しく読みながら、最新の科学について理解を深めることができる、なかなかにいい本だと思います。
「宇宙から恐怖がやってくる! -地球滅亡の9つのシナリオ-」フィリップ・プレイト著 NHK出版 ハードカバー ISBN978-4-14-081418-5
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