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2010年3月16日 (火)

本 「バグダッドの秘密」

先日「ミステリーの人間学」という本を読んで、久しぶりにアガサ・クリスティーのことを思い出して、本作を読んでみることとしました。
アガサ・クリスティーについては学生の頃、がっつりとはまってしまい、ポアロもの、マープルもの、その他有名な作品は読破してしまっているので、読んでない作品を探すのはたいへんであったりするのですが。
読んでいない作品の中の一つ、こちら「バグダッドの秘密」はミステリーというよりはスパイものになるかもしれません。
とはいえ、主人公が異国の地で出会う殺人事件に端を発し、その事件を解決していくというのはアガサ・クリスティーの典型であると言っていいでしょう。
異なると言えば、ポアロやマープルは探偵役であるが故に事件の傍観者にならざるを得ませんが、本作の主人公ヴィクトリアは事件に巻き込まれながら、その謎を解き明かすという役回りになっています。
とはいえ、アガサ・クリスティーのテイストは同じように出ているので、アガサファンの方は楽しんで世でいただけると思います。
アガサ・クリスティーの作品というのは古典と言ってもいいほど前に書かれたものですが、今の時代に読んでも人物は活き活きと描かれ、わくわくとしながら読めるというのはやはりすごいと思います。
ミステリーは好きだけど、古典には手が伸びないという方はぜひアガサ作品に一度手を触れてみてください。
おもしろいこと、請け合いですよ。

「バグダッドの秘密」アガサ・クリスティー著 早川書房 文庫 ISBN4-15-130088-0

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