「食堂かたつむり」 倫子の「言葉」
人間には五感があります。
これはすなわち、視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚です。
これらの感覚を通じ、人は周囲の環境を認識し、そしてまたコミュニケーションするのです。
人と人とのコミュニケーションにおいて、最も重要になるのは聴覚を通じた「言葉」によるコミュニケーションでしょう。
特に自分の気持ちを伝えたいと思った時は、「言葉」に頼らざるを得ません。
けれど「言葉」で全て伝えられるかというと、そうでもありません。
「言葉」というものは意味を表したものであるが故に、逆にモヤモヤしてどうにも表しにくい感情というのを伝えるにはなにかもどかしいときもあります。
まさにこれは「言葉足らず」であったり、「言葉にできない想い」というものですね。
たぶん本作の主人公倫子は、夢が破れたときの想いをぶちまける言葉が見つからず、それを呑み込んでしまい、声を失ってしまったのでしょう。
また母親のルリコは娘への溢れるばかりの愛情を持っていながらも、それを言葉で表すことができず、ついつい憎まれ口を叩いてしまったのでしょう。
親子は互いに思い合っていながらも、それを相手に伝えられない。
「言葉」というものは、便利なようであって、けれどもなんともどかしいものなのでしょう。
ですが、人と人とのコミュニケーションは何も「言葉」によるものだけではありません。
ボディランゲージなどはまさに視覚を通じた意志の伝達ですし、またスキンシップというのは触覚を通じたコミュニケーションです。
同じように味覚や臭覚もコミュニケーション手段の一つになり得るのでしょう。
倫子は「言葉」を失いましたが、そのぶん味や香りで人の心に何かを訴えることができました。
彼女はとても素直でやさしい気持ちの持ち主です。
お客さんひとり一人のことを思いやる気持ちが、その日のメニュー、その味、香りに表れてくるのでしょう。
それがお客さんの心を打つのです。
言葉がない分、一所懸命倫子は想いを料理を通じて伝えようとするのです。
料理は倫子にとっての「言葉」。
想い溢れる「言葉」が頑であったお客さんの心を開き、それが「夢が叶う」ことに繋がっていったのだと思います。
妻へ連絡をとる勇気がない熊さん、好きな人に告白できない桃、愛した人を失い沈んでいるお妾さん。
彼らは倫子の料理という「言葉」の励ましを受けて、勇気を持つことができたのです。
ひるがえり、僕たちは「言葉」という表現方法を持っていながら、倫子にとっての料理のように大切に扱っているのかとも思ってしまいます。
相手のことを思いやって、「言葉」を発しているのかと。
物語のラストでのルリコから倫子への手紙には胸を打たれます。
文章としては拙いものだったりもしますが、その「言葉」にはルリコの倫子への深い愛情が感じられます。
倫子の料理、ルリコの言葉。
相手に想いやり、それを伝えてあげることこそが、コミュニケーションにおいて大事なことだと再確認しました。
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» 食堂かたつむり [LOVE Cinemas 調布]
小川糸のベストセラー小説の映画化。主演は『容疑者Xの献身』の柴咲コウ。共演に『ディア・ドクター』の余貴美子、ブラザートム、志田未来、佐藤二朗、三浦友和など人気俳優が目白押しだ。監督は富永まい。失恋のショックで声を失った主人公が実家に戻り食堂を開く。その料理には人の心を癒し軌跡を起こす力があった…。アニメやCGをふんだんに取り入れたファンタジックな映像に魅せられる。... [続きを読む]
受信: 2010年2月14日 (日) 18時57分
» 食堂かたつむり [cochi のArt-Mill]
柴咲コウさん、ふっくらした表情で、女性らしい繊細な表情を見せていました。
言葉の出ない女性のもどかしい感情を、ゆったりとした演技で表現。
メン玉の大きい魔法のような表情も、所々見ることができましたので、
柴咲コウファンとして、一安心。
『食堂かたつむり』公式サイト
作品データ
製作年:2010年
製作国:日本
配給:東宝
上映時間:119分
スタッフ
監督:富永まい
アニメーション・ディレクター:坂井治
エグゼクティブプロデューサー:三宅澄
企画:市川南
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受信: 2010年2月14日 (日) 22時13分
» 『食堂かたつむり』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「食堂かたつむり」□監督 富永まい □原作 小川 糸(「食堂かたつむり」ポプラ社) □脚本 高井浩子□キャスト 柴咲コウ、余 貴美子、田中哲司、ブラザー・トム、志田未来、江波杏子、満島ひかり、三浦友和■鑑賞日 2月7日(日)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> 小川 糸の原作本は正直一冊も読んだことはない。 従ってこの映画の原作も。
バンジージャンプはしたくないけれど、あのオッパイ山は見てみたい(笑... [続きを読む]
受信: 2010年2月14日 (日) 22時58分
» 食堂かたつむり [だらだら無気力ブログ]
小川糸原作の同名小説を『少林少女』の柴咲コウ主演で映画化したドラマ。 失恋で声が出なくなったヒロインが生まれ故郷に戻り、食堂を開き、そこで 出会う人々との触れ合いを通じていく様を描く。 共演に『ディア・ドクター』の余貴美子など。倫子は夢である自分の店を持つ..... [続きを読む]
受信: 2010年2月15日 (月) 01時16分
» 【食堂かたつむり】 [日々のつぶやき]
監督:富永まい
出演:柴咲コウ、余貴美子、志田未来、田中哲司、三浦友和、満島ひかり、江波杏子、ブラザートム
あるところに、願いが叶うごはんが ありました。
「恋人もお金も失ったショックから声が出なくなってしまった倫子は田舎の実家に戻ってきた... [続きを読む]
受信: 2010年2月15日 (月) 18時49分
» 食堂かたつむり [映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP]
食に関する映画が流行しているが、これはちょっと風変わりなグルメもの。子供の頃から料理が大好きだった倫子は、レストランを開くのが夢。だが、恋人から資金を持ち逃げされ、ショックと失恋の痛手から声が出なくなってしまう。昔から折り合いの悪い母親の暮らす田舎に戻っ....... [続きを読む]
受信: 2010年2月15日 (月) 23時51分
» 食堂かたつむり [そーれりぽーと]
「すげぇよリンゴちゃんの料理は、食うとさ、変わるんだよ」
『かもめ食堂』を連想する台詞と、中島哲也監督を思わせるビジュアルの劇場予告編。
美味しそうな料理を期待して『食堂かたつむり』を観てきました。
★★★★
アーティスティックな映像や音楽を使った奇抜な演出の連続がちょっとウザくも楽しくも。
中島哲也監督の映画が大好きな俺としては、こういうごちゃごちゃキラキラした映画は嫌いじゃないんだけど、もうちょっと濃いくらいでも良かったかも。
中途半端な映画に比べたら相当やってたけど、やり切る位が丁度いい。
... [続きを読む]
受信: 2010年2月16日 (火) 00時10分
» 『食堂かたつむり』 [・*・ etoile ・*・]
'10.02.02 『食堂かたつむり』(試写会)@ヤクルトホール
yaplogで当選。ホントにいつもありがとうございます。これ別口でハズレてしまってガッカリしてた。試写会募集の記事を見て早速応募。見事当選したのでワクワクしながら行ってきた。
*ネタバレありです!
「一緒にお店を開店することを夢見ていたインド人の彼氏に、祖母の形見のぬか床以外を持ち逃げされてしまい、ショックから失語症になってしまった倫子。折り合いの悪い母親の元に帰った倫子は、実家の裏にある小屋を改装し食堂を開く。1日1組限定。メ... [続きを読む]
受信: 2010年2月16日 (火) 01時35分
» 食堂かたつむり [to Heart]
{/m_0243/} {/m_0243/}。。。。
あるところに、
願いが叶うごはんが
ありました。
製作年度 2010年
上映時間 119分
原作 小川糸 『食堂かたつむり』(ポプラ社刊)
脚本 高井浩子
監督 富永まい
主題歌 Fairlife 『旅せよ若人』
出演 柴咲コウ/余貴美子/ブラザー・トム/田中哲司/志田未来/満島ひかり/草村礼子/佐々木麻緒/江波杏子/三浦友和
小川糸原作の同名のベストセラー小説を『ウール100%』の富永まい監督が映画化した、じん... [続きを読む]
受信: 2010年2月16日 (火) 02時21分
» 食堂かたつむり [迷宮映画館]
おいしいものを食べるって言うことが、人間なのかも・・・・。 [続きを読む]
受信: 2010年2月18日 (木) 15時41分
» 『食堂かたつむり』 [唐揚げ大好き!]
料理をすること、食べることは、
生きること、そして愛すること。
■とある小さな村の中、ひとりの少女がおりました。ごはんをつくるのが大好きで、おばあちゃんから教わって。カレーの人と恋に落ち、お店を出すのが2人の夢。ある日彼は消え去って、彼女の声も... [続きを読む]
受信: 2010年2月18日 (木) 20時39分
» 食堂かたつむり [象のロケット]
世界中で料理の修業を重ね、ようやく自分の店を開こうという時、恋人に全てを持ち逃げされた倫子は、ショックのあまり声を失ってしまった。 残された祖母譲りの「ぬか床」だけを手に自由奔放な母・ルリコが暮らす田舎へ戻り、倉庫を改造して「食堂かたつむり」を開店する。 一日一組だけの客に想いを込めて作る料理は、小さな奇跡を起こしてゆく…。 しあわせごはんファンタジー。... [続きを読む]
受信: 2010年2月19日 (金) 03時45分
» 『食堂かたつむり』 (2010) [よーじっくのここちいい空間]
自分と、母を含めた周りの人々との関係性の持ち方は、料理人である倫子ちゃんにとっては、食材に対する関係性とも繋がっているわけで、いつか誰かの為に、その人の血となり肉となる。そのいつかのために、すべてを受け入れられる倫子ちゃんは、本当にすごい人なんだなあ、と感心してしまった。... [続きを読む]
受信: 2010年2月19日 (金) 06時14分
» 食堂かたつむり/柴咲コウ、余貴美子 [カノンな日々]
原作本を本屋で見かけたときはこのキャッチーなタイトルに惹かれて文庫化されたら買って読んでみようかなと思っていました。そしたらこうして映画化されちゃいましたので、それならばと公開されるのを楽しみにしてました。主演の柴咲コウさんはお料理が得意ということで劇中....... [続きを読む]
受信: 2010年2月19日 (金) 21時58分
» 「食堂かたつむり 」もっと美味しそうな料理がたくさん見たかった [soramove]
「食堂かたつむり 」★★★
柴咲コウ、余貴美子、ブラザートム主演
富永まい 監督、119分 、 2010年2月6日 公開
(原題:食堂かたつむり)
→ ★映画のブログ★
どんなブログが人気なのか知りたい←
「失ったもの、
恋、家財道具一式、そして 声
残ったもの、
ぬか床とおばあちゃんのレシピ
評判のいい原作の映画化」
失恋がきっかけで声が出なくなった主人公(柴咲コウ)は、
貯金も家財道具も恋人に持ち... [続きを読む]
受信: 2010年2月19日 (金) 22時18分
» 食堂かたつむり [C'est joli〜ここちいい毎日を〜]
食堂かたつむり’10:日本
◆監督: 富永まい「ウール100%」◆出演: 柴咲コウ、余貴美子、ブラザートム、田中哲司、志田未来、満島ひかり、 江波杏子、三浦友和
◆STORY◆おっぱい山の麓の小さな町で生まれた倫子は、自由奔放な母親に馴染めず、都会で一人暮らしをしてい...... [続きを読む]
受信: 2010年2月20日 (土) 00時45分
» 「食堂かたつむり」みた。 [たいむのひとりごと]
夢のために貯めていたお金と一切合財を恋人だと思っていた男に持ち逃げされ、ショックから声を失った女性が田舎に戻って心機一転、”自然の恵み”とか”命”を少しずつ分けてもらうような「食堂かたつむり」をはじめ... [続きを読む]
受信: 2010年2月20日 (土) 01時36分
» 食堂かたつむり [いい加減社長の映画日記]
9時半だと思っていたら、9時上映開始で、おかげで朝めしを食えなかった^^;
作品としては、どうなのか、よくわからなかったんだけど、柴咲コウさんが大好きなので、「食堂かたつむり」を鑑賞。「UCとしまえん」は、土曜の朝にしては、少なめか。
「食堂かたつむり」は、中くらいのスクリーンで、3〜4割。
【ストーリー】
失恋のショックで声を失った倫子は、子供の頃から馴染めなかった自由奔放な母・ルリコが暮らす田舎へ戻り、小さな食堂を始めることにする。お客様は一日一組だけ。
決まったメニューはなく、お客様との事前の... [続きを読む]
受信: 2010年2月20日 (土) 07時02分
» 食堂かたつむり [いい加減社長の日記]
9時半だと思っていたら、9時上映開始で、おかげで朝めしを食えなかった^^;
作品としては、どうなのか、よくわからなかったんだけど、柴咲コウさんが大好きなので、「食堂かたつむり
」を鑑賞。... [続きを読む]
受信: 2010年2月20日 (土) 07時05分
» 『食堂かたつむり』(2010)/日本 [NiceOne!!]
監督:富永まい原作:小川糸脚本:高井浩子出演:柴咲コウ、余貴美子、ブラザートム、田中哲司、志田未来、満島ひかり、江波杏子、三浦友和試写会場 : 東宝試写室公式サイトはこちら。本「食堂かたつむり」の読後感想はこちら。<Story>失恋のショックで声を失っ...... [続きを読む]
受信: 2010年2月20日 (土) 08時09分
» 食堂かたつむり [MiracleFruits]
ジブンも申し込んでいたのですが先にYちゃんが試写会に当たり誘って頂いたのでいそいそ出かけて来ました『食堂かたつむり(HP)』会場は109シネマズ名古屋です映画が始まる前にゲストが紹介され主演の柴咲コウさんと富永まい監督が登場試写前だったので作品に対する明言に...... [続きを読む]
受信: 2010年2月20日 (土) 10時01分
» 『食堂かたつむり』 [ラムの大通り]
----お正月って、同じものばかり食べていて、
あきてこニャい?
まあ、フォーンは、いつも同じものだけどね。
「うん。だからというわけじゃないけど、
きょう、選んだのが、この料理の映画」
----『食堂かたつむり』?
それって、エスカルゴを出すお店?
「ピンポン!
な、わけないだろう。
これはね、小川糸という人のベストセラーを映画化したもの。
“食堂かたつむり”というのは、ヒロインの倫子(柴咲コウ)が
田舎に戻って開いたお店。
かたつむりのように、歩みはのろいけど、ゆっくりじっくりと、
お客さまにお... [続きを読む]
受信: 2010年2月20日 (土) 22時37分
» 食堂かたつむり 【~⌒(・・)⌒~】を飼いたくなった(←食うためではない) [労組書記長社労士のブログ]
【 {/m_0167/}=7 -4-】 これは試写会にて火曜に観た映画、原作(小川糸著)が妙な話題になっていたようだが自分は未読。
失恋のショックで声を失った倫子は、子供の頃から馴染めなかった自由奔放な母・ルリコが暮らす田舎へ戻り、小さな食堂を始めることにする。お客様は一日一組だけ。決まったメニューはなく、お客様との事前のやりとりからイメージを膨らませて料理を作るのだった。訪れるお客様の想いを大切にして作る倫子の料理は、食べた人の人生に小さな奇跡を起こしていく。そして、いつしか“食堂かたつむり”... [続きを読む]
受信: 2010年2月21日 (日) 02時17分
» 食堂かたつむり [シネマ大好き]
昨夜、試写会で「食堂かたつむり」を観た。監督と柴咲コウと余貴美子の舞台挨拶つきで、豪華でした。 母親(余貴美子)と折が合わずに祖母と暮らし、料理好きの祖母の影響で、食堂を開く夢をもつ倫子(柴咲コウ)。 インド人の恋人と同棲して夢に向かって働いていたのに..... [続きを読む]
受信: 2010年2月21日 (日) 07時57分
» 「食堂かたつむり」 [ひきばっちの映画でどうだ!!]
「食堂かたつむり」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
監督・富永まい
原作・小川糸
脚本・高井浩子
失ったもの:恋、家財道具一式、声。
残ったもの:ぬか床・・・。
というキャッチ・コピーのこの作品。
ネタバレご注意です!!
街で恋人と一緒にレストランを開くのが夢だった倫子(柴咲コウ)は、ある日アパートへ帰ってみると・・家財道具一式が全部無くなって・・・当然彼もどこかへ消えて・・・残ったのは、ぬか床だけ・・(T_T)/~~。
そ... [続きを読む]
受信: 2010年2月21日 (日) 16時40分
» 食堂かたつむり [やっぱり邦画好き…]
とある小さな村の中、ひとりの少女がおりました。ごはんをつくるのが大好きで、おばあちゃんから教わって。カレーの人と恋に落ち、お店を出すのが2人の夢。ある日彼は消え去って、... [続きを読む]
受信: 2010年2月27日 (土) 09時12分
» 食堂かたつむり [愛猫レオンとシネマな毎日]
原作は小川糸さんの同名小説になります。
監督はCMやアニメーションを中心に活躍されている冨永まいさん。
母を嫌い、15歳で家を出た主人公の倫子。
大人になり、恋をしたけど、裏切られ、そのショックから失声症に・・・
お金も全て失い、仕方なく田舎の母の元に戻ります。
そこで倫子は日々のお金を得ようと、倉庫を改装して小さな食堂を開くことに・・・
可愛い映画でした。
だって、原作も監督も女の子ですもん!
インテリアも色彩もファッションも可愛いかったです。
一言で表現すると、「おとぎばなし」かな~
この... [続きを読む]
受信: 2010年3月 1日 (月) 20時48分
» 映画・食堂かたつむり [お花と読書と散歩、映画も好き]
原作を読んだのは一昨年の夏です
その時にPCに残しておいた感想を一つ前の記事にしました
ほとんど映画とイコールです
でも原作では倫子の気持ちが文字として書かれていますのでより理解出来ますね
さて
映画です
観終わって
フフン♪ってなれる映画でした
私生児として生まれた倫子
倫子の倫は不倫の倫
と言われ続け
中学を卒業後は故郷を離れ祖母の元で暮らす
祖母に教わった料理の数々
恋人と店を持つことを夢見て一生懸命働くのだけれど
ある日、恋人は貯金と家財道具一切と共に姿を消す…
倫子に残された... [続きを読む]
受信: 2010年3月 1日 (月) 22時03分
» 食堂かたつむり レビュー(ネタバレあり) [無限回廊幻想記譚]
【ストーリー】おっぱい山のある田舎に生まれ育った倫子(柴咲コウ)は、ルリコ(余貴美子)の不倫で出来た子供だと陰口をたたかれる。倫子は中学校を卒業したと同時に、田舎を飛び出して都会に住むおばあちゃん(草村礼子)の下へと身を寄せた。料理の得意なおばあちゃんは、魔... [続きを読む]
受信: 2010年3月 2日 (火) 20時06分
» 食堂かたつむり☆独り言 [黒猫のうたた寝]
『ウール100%』の監督の『食堂かたつむり』観てきました。予告から、実は内容よりも料理に魅了されてました(爆)あぁ、なんて美味しそうな♪ってことでお腹がすく映画かなって勝手に思ってましたけど。予測は覆されるから面白い、作風はなんとなく絵本ちっく。倫子のママのル... [続きを読む]
受信: 2010年3月 3日 (水) 00時29分
» 【劇場映画】 食堂かたつむり [ナマケモノの穴]
≪ストーリー≫
おっぱい山の麓の小さな町で生まれた倫子は、自由奔放な母親に馴染めず、都会で一人暮らしをしていた。しかし、恋人に家財全てを盗まれ、仕方なく実家に戻る。母が飼っているブタ、エルメスに天然酵母パンを作っているうちに、自分で食堂を開くことを思いつく。倫子の食堂“かたつむり”は大評判になり、“かたつむり”で食事をすると幸せになるという噂が流れる。(goo映画より)
簡単に言うとファンタジー要素が結構高い自分の居場所探し物語、というところか。
地産地消の食堂かたつむりの食事がいろんな人... [続きを読む]
受信: 2010年3月 8日 (月) 00時13分
» 食堂かたつむり [映画的・絵画的・音楽的]
『食堂かたつむり』を恵比寿ガーデンシネマで見てきました。
予告編で見たときから面白そうだなと思い、見に行こうとしたところがなかなか時間がうまく合致せずに、映画館に行くのがこんなに遅れてしまいました。
この映画に対し前田有一氏は、4点という極端に低い点数をつけています。
その論評を読んでみますと、「「人物描写が浅い」「期待はずれ」「話が薄い」「突っ込みどころ満載」などといった生の読者の声を、きっと富永まい監督も読んだのだろう。この映画版を見た人も、原作を読んだ人たちと同じ感想を持つことがで... [続きを読む]
受信: 2010年3月13日 (土) 09時38分
» 「食堂かたつむり」 [prisoner's BLOG]
CM出身の監督らしく、CGを使ったコラージュ風の画面作りを多用しているけれど、おっぱい山みたいにファンタジックというよりなんだか気味悪い感じもあり。
食べ物を映画で描いておいしそうに見せるっていうのは、実は相当に難しいのだが、食べ物のアップがどろどろの煮込みが多いせいもあって、あまりおいしそうに見えない。煮込む材料を鍋に放射状に並べている図はきれいなのだけれど、煮るとぐちゃぐちゃ。いいのか。
中学生に柔らかいスープを食べさせて、初老のおめかけさんに肉食べさせるって、逆じゃないのか。
人間の言葉で... [続きを読む]
受信: 2010年3月28日 (日) 06時06分
» 10-71「食堂かたつむり」(日本) [CINECHANの映画感想]
ジュテーム・スープください
失恋のショックで声を失った倫子は、疎遠だった母ルリコが暮らす田舎へと戻る。昔から自分勝手で今も小さなブタをペットとしてかわいがるような自由奔放なルリコのことが、倫子は子どもの頃から好きになれなかった。
そんな彼女は自慢の料理の腕を活かして小さな食堂を始める。客は一日一組だけ。決まったメニューはなく、客のリクエストからイメージを膨らませて独創的な料理へと仕上げていく。
やがて、倫子の作る料理は幸せをもたらすと噂が広まり、彼女の食堂は評判となっていくのだ...... [続きを読む]
受信: 2010年4月12日 (月) 01時12分
» 「食堂かたつむり」観ました♪ [ひいらぎさんのもち吉観察日記]
もち吉生まれてから初めてのひとり映画行ってきました~(^^)原作の本を読んだ「食堂かたつむり」どんな風に映画になっているのか楽しみでした。原作を読んでいて、映画を観るっ... [続きを読む]
受信: 2010年7月 4日 (日) 23時29分
» mini review 10485「食堂かたつむり」★★★★★★☆☆☆☆ [サーカスな日々]
小川糸原作の同名のベストセラー小説を『ウール100%』の富永まい監督が映画化した、じんわりと心にしみる人生賛歌。失恋の痛手から一時的に心因性失声症を患った主人公が実家に戻り、食堂を開いて人々を料理で癒やしていく様を描く。ヒロインは自身も大の料理好きだという柴咲コウ。その母親役を『ディア・ドクター』の余貴美子が演じている。アニメーションやCGを交えた、ファンタジックな世界に引き込まれる。[もっと詳しく]
珠玉の作品の映画化の、期待度半分、不安度半分ということ。
小川糸の「食堂かたつむり」が08年に... [続きを読む]
受信: 2010年9月15日 (水) 22時26分
» シニカルな空気感と気になる料理たち ─ 食堂かたつむり ─ [Prototypeシネマレビュー]
─ 食堂かたつむり ─
小川糸の小説を映画化したこの作品『食堂かたつむり』。内容は全く知らなかったのですが、“料理で元気になる”というテーマは大好きですし、何となく雰囲気でレンタルしてみました。
ただ、個人的に「食堂〜」というタイトルから『かもめ食堂』の感....... [続きを読む]
受信: 2010年10月 2日 (土) 14時30分
» 食堂かたつむり [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
料理好きの人たちの間で秘かなブームを呼んでいた小川糸の小説「食堂かたつむり」が映画化。失恋が原因で声が出なくなってしまった倫子が料理で人々の心を癒していく姿を温かく描 ... [続きを読む]
受信: 2012年5月26日 (土) 15時44分
» 【映画】食堂かたつむり [★紅茶屋ロンド★]
<食堂かたつむり を観ました>
料理を通して描く、母と娘の物語
製作:2010年日本
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今まで見てなかった。この時期に公開された映画は大体見ているけど、この作品だけスルーされてた。
興味が無かったわけじゃない。むしろ興味はあった。
しかし、周りの評判が悪すぎた。「料理がまずそう」「展開が強引」等…
私も人の子、人は人とわかっていても"先入観”って恐ろしい。きっとそういう映画なんだろうな、とずっと見ないでいた。
最近になって、小川糸の原作本を読み、恥ずかしながら号泣(... [続きを読む]
受信: 2013年9月19日 (木) 16時05分
コメント
えいさん、こんにちは!
言葉ってあたりまえのように発しているけれど、軽々しく使ってしまって相手を傷つけたりとか、自分も傷ついたりしますよね。
もう少し大事に扱った方がいいのだなあと、思ったりしました。
特にブログなどやっているとそう思いますね。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年2月21日 (日) 06時02分
>「言葉」という表現方法を持っていながら、倫子にとっての料理のように大切に扱っているのか
なるほど。深い。
というか、この一文にグサリときました。
投稿: えい | 2010年2月20日 (土) 22時39分
たいむさん、こんにちは!
そうですね、受け取る側も大事だと思います。
たぶんルリコも言葉では出していなかったけれど、不器用ながら娘への愛情は何かしらあったと思うのですよね。
倫子の方がたぶんそういうことを受け取ることができなかったのだと思います。
ルリコが死ぬ前にそういう気持ちを倫子が受け取れるようになってよかったなと思いました。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年2月20日 (土) 05時48分
こんにちは。
思っていたより料理料理していない映画でした。
倫子の料理はそれぞれを思ってつくられたものだとは思うのだけど、私はお茶漬けくらいしか魅力を感じなかったなぁ。
言葉でも、料理でも、伝わらない人には絶対に伝わらない。受け取る側も大切ですね。
投稿: たいむ | 2010年2月20日 (土) 01時46分
sakuraiさん、こんばんは!
がんばって作ってくれると伝わるものですよね。
また、おいしいって言われるとなんか嬉しいし。
倫子はそういう言葉が聞きたいというのがあったのかもしれないですね。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年2月19日 (金) 18時59分
maru♪さん、こんにちは!
言葉はやはり大事ですよね。
確かに自分の気持ちも相手に伝えようとする努力をしないと、「何を考えているかわかんない」ということになりますから。
言葉に頼ってコミュニケーション力を進化させてきた人間のジレンマかもしれないですね。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年2月19日 (金) 05時27分
お客様一人、一人のために作ってるというのが、伝わってきましたね。
やっぱり、おいしいものを食べると、なぜか幸せになるんですよね。
アタシも、ガンバってうまいもの作って、人にしあわせあげられれば・・・・と、思ってますが・・・。
投稿: sakurai | 2010年2月18日 (木) 15時49分
こんばんわ♪
なるほど! 倫子は気持ちを抑えてしまって失語症になってしまったのかもしれないですね。
ショックだったってだけじゃないのかもしれません。
きっと今までもずっと気持ちを飲み込んできたのでしょう。
自分の記事にも書きましたが"言葉"が重要な要素になっている気がします。
倫子が話せないってことが、人の気持ちを開いていく反面、余計な事も言わせてしまうのかも・・・
なかなか難しいですね(笑)
投稿: maru♪ | 2010年2月16日 (火) 01時45分
KLYさん、こんばんは!
料理っていうのは相手のことを考えて作れば味に出ますからね。
倫子のまっすぐな性格がそのまま料理に表れていたのでしょうね。
実はほとんど期待して観にいかなかったので、ラストの母親の手紙のところでは不意をつかれてじーんときてしまいました。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年2月14日 (日) 19時47分
そうなんです。料理を通じた倫子の言葉、即ち想いが大切でそれが小さな奇跡を起こしたのだと思うんです。ただ、残念ながらもうちょっとその想いが解る描写が欲しかったかなと思いました。割と料理に関して素材だったり調理だったりはサクッと流れてしまったんで。
多分この作品のメインのテーマは料理そのものではないので時間の関係上仕方ないとはおもうのですけれど…。原作にはその辺がしっかりと描かれているんだそうですね。
投稿: KLY | 2010年2月14日 (日) 19時00分