本 「ストロベリーナイト」
最近お気に入りの作家、誉田哲也さんの姫川玲子シリーズの第一作「ストロベリーナイト」を読んでみました。
僕は誉田さんの作品は「武士道シックスティーン」から入りましたが、作品の魅力はその物語のキャラ立ち具合でしょう。
ちょっと行き過ぎるとコミックやライトノベル的になってしまうギリギリのところでキャラクターを立たせるところのが上手な方だなと思いました。
その後「ジウ」シリーズを読んでみたのですけれど、女性警官二人のダブル主役ということで「武士道シックスティーン」的な物語と思って読んだら、けっこうハードな内容で驚きました。
キャラクターの立ちは誉田さんらしくしっかりありますが、題材となる事件そのものはかなり陰惨で。
キャラ立ち具合と、陰惨な事件というとかなり食い合わせが悪い感じのような気もしますが、不思議と誉田さんの作品はそのバランスが絶妙にとれているような気がします。
本作「ストロベリーナイト」も起こる事件そのものはかなり陰惨ですし、描写としてもかなりゲッとなるところがあります。
けれども、主人公姫川玲子を始め、登場するキャラクターはそれぞれ個性的なキャラクターであり、その陰惨さみたいなものとバランスをとっていると思います。
キャラクター力と、物語力で、ストーリーをグイグイと引っ張っていく力が誉田さんの作品にはありますね。
本作はそのあたりが好評を得たようで、シリーズ化となっていて現在4作品となっています。
本作以降のシリーズについても今後読んでみたいと思います。
テレビドラマ「ストロベリーナイト」の記事はこちら→
姫川玲子シリーズ「ソウルケイジ」の記事はこちら→
姫川玲子シリーズ「シンメトリー」の記事はこちら→
誉田哲也さん作品「武士道シックスティーン」の記事はこちら→
誉田哲也さん作品「ジウ」の記事はこちら→
「ストロベリーナイト」誉田哲也著 光文社 文庫 ISBN978-4-334-74471-7
| 固定リンク
コメント
hitoさん、こんにちは!
「武士道シリーズ」も文庫化されましたねー。
こちらもおもしろいですよ。
映画化もされますが、そちらも期待したいと思います。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年2月20日 (土) 17時49分
こんにちはー♪
このシリーズいいですよね!
玲子よりも周りのキャラが好みですー
私は武士道シリーズ未見で、やっとシックスティーンが文庫落ちしたのでこれから楽しみに読みます!
投稿: hito | 2010年2月20日 (土) 12時42分