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2010年1月11日 (月)

「マッハ!弐」 ジャッキー映画へのオマージュ溢れる

久しぶりにトニー・ジャーの新作がやってきました。
それも今回は彼自身による監督作品です。
知っている方もいるかと思いますが、トニー・ジャーについて解説を。
彼はタイの映画「マッハ!」で彗星の如く登場したアクション俳優です。
ノーCG、ノーワイヤー、ノースタント、ノー早回しで作られた「マッハ!」でのトニー・ジャーのまさに体を張ったアクションは、CGやワイヤーに慣れてしまった観客の度肝を抜きました。
ほんとに膝に火を纏っての、ファイヤー膝蹴りはすごすぎました。
生身にこだわるアクションはジャッキー・チェンの最盛期を思わせるものがあります。
確かに「マッハ!」はジャッキー・チェンへのオマージュが溢れていて、「ポリス・ストーリー」や「プロジェクトA」を彷彿させる、街中での身体能力を活かしたアクロバティックな追跡とか、道具を使ったアクションなどにそれを感じることができます(あとエングィングのNG集も)。
本作「マッハ!弐」は、「弐」と言いながらも「マッハ!」の続編ではありません。
描く時代も現代ではありませんし、なにしろ物語が全編とてもシリアスなところが「マッハ!」とは大きく異なります。
アユタヤ王朝に滅ぼされた国の王子であるティン(トニー・ジャー)の復讐劇でありますから、よりバイオレンス色が強くなっています。
それでもやはり本作についてもジャッキー・チェンへのオマージュに溢れているように思えます。
「マッハ!」がさきほどあげたジャッキーの監督時代の作品へのオマージュであるなら、本作はジャッキーが主演をし始めた頃のカンフー映画に対するオマージュであると言えましょう。
ジャッキー・チェン初期の主演作である「蛇拳」も「酔拳」も基本的には復讐劇ですから。
そして何よりも、今までムエタイにこだわってきていたトニー・ジャーが中国拳法に挑んでいますから。
さきほどあげた蛇拳、酔拳、虎拳、蟷螂拳などジャッキーのカンフー映画で観た中国拳法をトニー・ジャーが披露しています。
コミカルな要素もあったジャッキーのスタイルと違い、本作のトニー・ジャーは荒々しいスタイルですが。
中国拳法だけでなく、日本の居合であったり、三節棍であったりといった道具を使った武術も今回は観れます。
しかしこういう身体能力が高い人はどんなスタイルの武術もこなせてしまうのですねえ。
間合いとか呼吸とかずいぶん違うとは思うのですけれど、やはり恐るべき才能です。
お話としては初期のジャッキー作品と同様に別段凝ったところはありません。
やはりトニー・ジャーのアクションを瞠目して観るというのが、正しい見方でしょう。
東京では一館のみの公開だからか、初回を観たのですけれども、かなりお客さんが入っていました。
けっこうトニー・ジャーファン多いのですねえ。

トニー・ジャー主演「マッハ!」の記事はこちら→

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コメント

KLYさん、こんばんは!

おおっニアミスでしたね。
久しぶりに歌舞伎町に行きました。
あのあたり映画館が軒並み閉館になっているので、あまり最近は行くことなかったんです。
でも本作はここでしかやっていなかったので。
今日、劇場内すごく寒くなかったでした?
もうちょっと暖房入れてくれたらいいのに・・・。

「マッハ!」もアクションは見せてくれますよ。
僕は「マッハ!」は試写会が当たったので、そちらで観たのですが、ちょうどトニー・ジャーの舞台挨拶がありました。
そこで実際に飛び膝蹴りをデモで見せてくれたんですけれど、これが尋常でない高さまでジャンプするんですよ。
この人、超人だぁと思ってしまいました。
機会がありましたら「マッハ!」も是非!

投稿: はらやん(管理人) | 2010年1月11日 (月) 21時37分

初回ですか!ということはニアミスしてますね!シネマスクウェア東急。(笑)
私は『マッハ!』は観ようと思いつつまだ観れてないんですが、それでも楽しませてもらいました。
もともと予告編で「ドラマはいらない!」って言ってたんで、もうアクションだけが目当てで。『チョコレート・ファイター』を観てたんで、多分ストーリー性はその程度だろうなと。^^;
でもアクションは震えましたよ。すっげー!って。何だろう興奮すると、勝手にこっちまで体がゆれちゃって。(爆)アクション映画好きは十分楽しめますよね。

投稿: KLY | 2010年1月11日 (月) 21時23分

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