「ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ シーズン1」 「T2」の呪縛
「ターミネーター2」のその後を描いたテレビシリーズです。
ジョン・コナーはハイスクールの学生となっており、そこへ未来のジョンが彼を守るために再びターミネーターを送り込んできます。
基本的にプロットは「ターミネーター2」と酷似しているため、それほど新鮮味がありません。
「ターミネーター2」でサイバーダイン社の開発者ダイソンが死んだために「審判の日」は一度は回避されたものの、また未来ではスカイネットが開発されることになることがわかります。
それをサラとジョンは再び阻止しようとするのが、物語の骨子でう。
新味がある点と言えば、ジョンを守るために送り込まれてくるのが美少女ターミネーターであるということ。
女性型ターミネーターというのも「ターミネーター3」で一度トライアルはしているので、新味というところまでいきませんけれども。
シーズン1はアメリカのテレビシリーズとしては短めの全9話。
その割に全体的に物語をドライブしていくパワーが希薄であるような気がしました。
VFXが発達してきているため、以前は映画でしかできなかったようなことがテレビシリーズでできるというのはあるのでしょうが、それにしてもストーリーが「ターミネーター2」と似すぎているというのが問題でしょう。
そしてテレビシリーズであるがゆえに、だらだらと引き延ばされているような感じを受けます。
またT2とT4の間を描いているという点も、物語のドライブ力を保てないことに繋がっていると思います。
視聴者はもう「審判の日」が起こってしまうことを知っています。
本シリーズでタイムパラドックスの話をしてしまうと、到底整合性はとれなくなってしまうので、その点には触れません。
けれどドラマとしては、「審判の日」を阻止できるかどうかが最大のポイントになりますし、それが起こること(視聴者から見れば)は決まっているのだとしたら、そこで描かれるコナー親子の戦いもやや空しく見えたりもするのです。
けっこう作品と作品の間を狙うという難しいことにチャンレンジしているので、整合性を保つためにかなり小さくまとまっているような気がします。
そのため冒険できずヒットした「T2」の焼き直しとなってしまっているように思いました。
あまり「T2」の呪縛にとらわれずに自由に作った方が良かったのではないのでしょうか。
アメリカではシーズン1は好調だったものの、「シーズン2」は大コケらしく打ち切りが決定したようです。
二匹目の泥鰌はいなかったということでしょうか。
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