「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」 怪物の見えざる手
昨年のアメリカのリーマンショックに端を発した世界の金融・経済の混乱は、やや落ち着いてきたと言われつつも未だ先行きに不透明感が漂います。
マイケル・ムーア監督の新作は、その世界経済の混乱の震源地ウォール街です。
資本主義=キャピタリズムというのは基本的な考え方はシンプルです。
人や企業はモノ(サービスも含む)を作って、それを売ります。
モノを作るには原価(設備投資や人件費など含む)があり、その原価と売値の差額が利益になるわけです。
労働者も労働力という商品を企業に売っていると考えることができるので、基本的には同じです。
人や企業は、その利益をなるべく多くしようと行動するというのが、その考え方のベースにあります。
また売買は需要と供給のバランスがとられ、適正な価格が決まります。
欲しがる人が多ければ、その商品の価格は上がり、誰も欲しがらなければ、価格は下がります。
それをアダム・スミスは「神の見えざる手」と呼びました。
けれども現代はそのような古典的な資本主義の考え方から、かなり複雑に変化してきています。
上記のようなシンプルな構造に現代の金融・経済はなっていません。
その中で変わらないのは利益を最大限にしようとする人や企業の行動です。
複雑化した金融・経済の構造はもうほとんど素人だとわからない状況になっているのだと思います。
古典的な世界のようにモノを作って、売るというシンプルな状態ではないのです。
僕はメーカーに勤めていますが、日常の会社の活動はよりよいモノを作り、それを適正な価格で売るということに尽きます。
やはりお客様が喜んでくれるモノは売れるわけで、そのための企業努力をしているわけです。
ただいいモノは原価もかかりますし、それをなんとかコストダウンをし利益を出そうと皆がんばっているわけです。
けれども昨今の金融・経済の混乱があると、そのように涙ぐましい努力をして生み出した利益もたちまちふっ飛びます。
ファンドマネーが動き原油価格が上がったり、円高・円安になったり、そんなことで努力が水の泡になるのです。
そんな現代の金融・経済の構造に怒りを感じたりもします。
リーマンショック以前、「金融工学」がもてはやされた時期がありました。
これは何かというと金融における様々なリスクを計算し、バランスよく投資を行い利益を出すと理論です。
金融投資というのは、安く買って高く売るというのが基本です。
リスクが大きい案件は利益も大きいし、リスクが小さい案件は利益も小さい。
これをリスクを最小化し、利益を最大化するために、どのようにバランスをとって管理していくかというのが、「金融工学」なわけです。
ただここで肝心なのは、ここで出てくる利益は無から生み出されたものではなく、そのマイナス分、言わば損をどこかで誰かがかぶっているということなのです。
その多くは実は一般の庶民なのかもしれないのです。
「金融工学」を駆使し莫大な利益を生み出した銀行等の金融界ですが、それらが破綻をしてしまえば経済への影響は計り知れません。
そこで公的資金を注入するわけですが、それは国民の税金なのです。
金融・経済を安定化するために公的資金の注入がやむを得ない場合もありますが、けれどもそこで責任者が責任をとるということは絶対に必要です。
そうでないと金融システム自体への信頼が崩壊し、そもそもの資本主義という仕組みが崩れていくことになるからです。
今のところ資本主義に変わる仕組みは見つかっていません。
現在において最良と考えられる資本主義を維持するためにも、この混乱を引き起こした責任者が何かしらの責任をとらなければいけないと思います。
製造業はモノを作るということで新たな価値を生み出します。
けれども金融業というのはそこに新たな価値を生み出すとことはありません。
マイケル・ムーアが切り込んでいるウォール街はそれら金融の仕組みを知っている側です。
ルールを知っているのは彼らだけ、普通の人々はそのルールをよく知らないまま生きていて知らぬ間に搾取されていたりするわけです。
本作でムーアはそれを金融業界の責任と厳しく追及していますが、ほとんどその通りと思うのですけれど、一点こうも考えたりもします。
リーマンショック、その後の混乱を見ていると、そのルールを知っていると自負していたウォール街の人々でさえ、事態がまるで怪物のように暴走するということをコントロールできなかったのではないかとも思います。
冒頭にあげた「神の見えざる手」は、人間の知らぬ間に「怪物(モンスター)の見えざる手」になっていたのかもしれません。
無から利益を生み出すように見えた「金融工学」は、いつの間にか「怪物」を育て上げていたのだと思います。
僕たちはまだその「怪物」の掌の上でもがいています。
その「怪物」を制御できるように果たしてなるのでしょうか。
「マネーは踊る」のではなく、「マネーに踊らされている」のではないかと思います。
マイケル・ムーア監督作品「シッコ」の記事はこちら→

| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」 怪物の見えざる手:
» 『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』(2009)/アメリカ [NiceOne!!]
原題:CAPITALISM:ALOVESTORY監督・脚本・出演:マイケル・ムーア試写会場 : 一ツ橋ホール公式サイトはこちら。<Story>2008年9月15日、リーマン・ブラザーズ倒産。創業158年の歴史を持つ大手証券会社の経営破綻は、世界金融危機の引き金となり、世界経済は瞬く...... [続きを読む]
受信: 2009年12月 5日 (土) 20時50分
» キャピタリズム〜マネーは踊る〜 / CAPITALISM:A LOVE STORY [我想一個人映画美的女人blog]
{/hikari_blue/}{/heratss_blue/}ランキングクリックしてね{/heratss_blue/}{/hikari_blue/}
←please click
キャピタリズム=資本主義は悪だ{/ee_1/}
アポ無し取材でこれまで数々のドキュメンタリーを撮ってきたマイケル・ムーアが
声高にしてNYウォール街に突撃!
観たDVDレビューもたまってるし
あまり時間ないので今日はミニレビューで。(あれ?ちょっとのハズだったんだけど、、、)
'89年の「ロジャー&ミー」で... [続きを読む]
受信: 2009年12月 5日 (土) 23時00分
» キャピタリズム -マネーは踊る- [Peaceナ、ワタシ!]
- こんな世界に誰がした!? -
昨晩、『キャピタリズム -マネーは踊る-』の試写会へ行ってきました!
(今月は試写会惨敗だと思っていたのに…懸賞の女神が微笑んだわね!)
監督は『ポウリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』『シッコ』etc.と発表する作品が世界中の注目を集めているマイケル・ムーア…いつも気になってはいるものの、いつも未鑑賞のうちに上映終了してしまうので私にとっては「初」のマイケル・ムーア作品鑑賞です。
映画のタイトル「キャピタリズム(資本主義)」にもあるように、今回... [続きを読む]
受信: 2009年12月 6日 (日) 20時52分
» キャピタリズム マネーは踊る [LOVE Cinemas 調布]
『華氏911』、『シッコ』の社会派監督マイケル・ムーアが、『ロジャー&ミー』以来20年ぶりに経済問題を斬る!キャピタリズム(資本主義)とは一体何なのか?サブプライム・ローンに端を発する世界同時不況にあえぐ米国で、庶民目線で素朴な疑問を解き明かしていくエコノミックドキュメンタリーだ。当然出演は監督本人。今回もGM、AGIなどを始め、様々な企業や施設に突撃取材を敢行!
... [続きを読む]
受信: 2009年12月 7日 (月) 20時34分
» キャピタリズム〜マネーは踊る〜 [勝手に映画評]
常にシニカルな見方でアメリカの問題点を抉る、マイケル・ムーア監督の最新作。2007年の前作『シッコ』では、アメリカの医療問題について深く切り込んでいましたが、今回は、アメリカの資本主義について深く切り込んでいます。
『シッコ』から、まだ2年しか経っていないんですが、“Yes, we can!”のフレーズを原動力にして当選したオバマ大統領による医療保険改革により、アメリカは変革を始めようとしています。しかし、そのオバマ大統領誕生の背景には、この資本主義の問題が垣間見えます。つまり、アメリカ国民は、歪... [続きを読む]
受信: 2009年12月 7日 (月) 21時58分
» キャピタリズム マネーは踊る [ダイターンクラッシュ!!]
2009年12月8日(月) 19:00~ TOHOシネマズ シャンテ1 料金:1300円(シネマイレージデイ) パンフレット:未確認 『キャピタリズム マネーは踊る』公式サイト メタボ親父の社会派エンタテイメント・ドキュメンタリーの新作は、アメリカの経済不況がテーマ。会社潰しても大量の年俸を頂戴するCEO、住宅ローンの金利があがり金を返せなくなって差し押さえ強制退去をくらう市井の人たち、ウォール街の役員たちが政府入りし経済を牛耳るなど、コミュニスト的な貧富の格差な内容盛りだくさん。 相変わらず... [続きを読む]
受信: 2009年12月 9日 (水) 17時50分
» キャピタリズム マネーは踊る [象のロケット]
2008年9月15日。 リーマン・ブラザーズの経営破綻が引き金となり、世界経済は「100年に1度」と呼ばれる同時不況に陥った。 アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産により自宅と職を失う人々が大量発生。 一方、その原因を作った投資銀行や保険会社は税金で救われ、役員はその後も高額なボーナスを手にしている…! 未曾有の経済危機を描くマネー・ドキュメンタリー。... [続きを読む]
受信: 2009年12月 9日 (水) 19時10分
» キャピタリズム〜マネーは踊る〜 [佐藤秀の徒然幻視録]
公式サイト。原題:CAPITALISM: A LOVE STORY。 マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー。サブプライムローンで破裂した金融破綻が中心だけれど、なぜか一番印象に残ったのは、ハドソン川の奇跡のヒーロー、チェズレイ・サレンバーガー機長の議会証言。... [続きを読む]
受信: 2009年12月11日 (金) 00時07分
» キャピタリズム~マネーは踊る~(’09) [Something Impressive(KYOKOⅢ)]
先日30日(月)TOHOシネマズ六本木ヒルズでの、「キャピタリズム~マネーは踊る~」試写会に行ってきました。teacupで12組24名試写会プレゼントを見かけて、近年ムーア作品は追っていたし、もし当選したら都合はつきそうだったので応募を、と思ったのですが、
「バブリー時代について」か「私のまわりのバブルな人」という記事を書いてトラックバック、という応募方法で、昨年前ブログに書いていた「雨音はショパンの調べ」で、バブル期の小林麻美人気、で少し触れていたので、この記事をTBしてみたら、当選しました... [続きを読む]
受信: 2009年12月11日 (金) 11時50分
» キャピタリズム マネーは踊る/マイケル・ムーア [カノンな日々]
予告編の印象では本作もなかなか興味深そうな内容のように思ったんですけど、TOHOシネマズでも公開されるのはシャンテと梅田の2館だけの単館上映扱いなんですね、と思ったらこの2館は先行上映で年明けに本公開されるんですね。マイケル・ムーア監督が日本公開に際して初来日....... [続きを読む]
受信: 2009年12月12日 (土) 08時53分
» キャピタリズム マネーは踊る [映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP]
銃社会や医療制度を取り上げた過去のムーア作品は十分に刺激的だった。だが、米国が抱える問題の根源を探るには、もはやひとつのテーマでは無理。そこで本作で徹底検証するのは資本主義(キャピタリズム)だ。俎上に載せるにはあまりに大きなテーマだが、実に上手くまとめて....... [続きを読む]
受信: 2009年12月12日 (土) 23時50分
» キャピタリズム~マネーは踊る~ (試写会) [風に吹かれて]
金返せ!勉強になりました公式サイト http://capitalism.jp12月5日TOHO [続きを読む]
受信: 2009年12月14日 (月) 09時29分
» キャピタリズム マネーは踊る [Movies 1-800]
Capitalism: A Love Story (2009年) 監督:マイケル・ムーア アメリカの捻じ曲げられた資本主義を痛烈に批判するドキュメンタリー映画。 サブプライムローン問題を発端とする経済不況で家や職を失う人が続出する一方で、問題の張本人とも言うべき銀行、保険会社、証券会社は血税で救済され、その重役連中は多額のボーナスを得たという本末転倒な出来事を容認した旧ブッシュ政権をこき下ろし、その黒幕を明らかにする。 テーマの背景である経済不況がアメリカに限られたことではなく、世界的な問題だけに... [続きを読む]
受信: 2009年12月18日 (金) 23時40分
» 「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」 [ひきばっちの映画でどうだ!!]
「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」
TOHOシネマズ・シャンテにて。
監督・脚本・出演 マイケル・ムーア
マイケル・ムーアがアメリカの経済・金融、そして“資本主義”について物申した力作であります。
私自身、経済学とか金融のシステムなどには全く疎い輩ではありますが、そんな私にもこの映画は解りやすく(時折出て来る金融業界の専門用語は別として)、とても丁寧に作られているなぁ、と感じました。
ネタバレあります!
2008年のリーマン・ショックが引き金となり、世界... [続きを読む]
受信: 2009年12月19日 (土) 16時52分
» 『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』 [千の天使がバスケットボールする]
[続きを読む]
受信: 2009年12月26日 (土) 20時04分
» 「キャピタリズム ~マネーは踊る~」 [It's a wonderful cinema]
2009年/アメリカ
監督/マイケル・ムーア
実を言うと、あまりマイケル・ムーアは好きではない。「ボウリング・フォー・コロンバイン」であのチャールトン・ヘストンを悪者に仕立て上げたからだ。全米ライフル協会会長だからって、あの事件は彼のせいではないのに!あの映像ではヘストンは頑迷な老人のように見えてしまう。実際には、公民権運動などに積極的に参加するリベラルな人であったのにもかかわらず、だ。マイケル・ムーアは一人の偉大な俳優の晩年を卑怯なやり方で汚したと言ってもいい。
そして、そん... [続きを読む]
受信: 2009年12月29日 (火) 23時35分
» 映画 「キャピタリズム ~マネーは踊る~」 [ようこそMr.G]
映画 「キャピタリズム ~マネーは踊る~」 [続きを読む]
受信: 2010年1月 4日 (月) 19時37分
» キャピタリズム マネーは踊る [映画] [映画鑑賞★日記・・・]
原題:CAPITALISM: A LOVE STORY公開:2010/01/09製作国:アメリカ上映時間:127分監督:マイケル・ムーア出演:マイケル・ムーアこんな世界に誰がした!?Story: 2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は大規模な金融危機を引き起こし、世界経済は100年に一度と言わ...... [続きを読む]
受信: 2010年1月13日 (水) 09時46分
» *キャピタリズムマネーは踊る* [Cartouche]
{{{ ***STORY*** 2009年 アメリカ
2008年9月、リーマン・ブラザースは破綻し、大不況がやってきた。しかし実際はそれより以前からアメリカでは住宅ローン延滞のため、自宅を差し押さえられる人が増えていたのだ。「1%の富裕層が底辺の95%より多い富を独占」しているというアメリカでは、国民の税金が金持ちを救うために投入される。ムーアは$マークのついた袋を持ち、「僕たちの金を返せ!」とウォール街へ突入していく。 gooより}}}
子供のころ見ていたアメリ..... [続きを読む]
受信: 2010年1月14日 (木) 00時16分
» ★「キャピタリズム マネーは踊る」 [★☆ひらりん的映画ブログ☆★]
今週の平日休みの2本目は、
チネから地下街のアゼリアの抜けてTOHOシネマズ川崎へ。
ハリセンボンの春菜じゃねーよ・・・のマイケル・ムーア監督作。 [続きを読む]
受信: 2010年1月14日 (木) 03時11分
» キャピタリズム マネーは踊る [5125年映画の旅]
リーマンブラザーズの経営破綻から始まった経済危機。アメリカ政府は7000億ドルの公的資金(国民の税金)を投入するが、経済は一行に上向かない。国民のお金は一体どこへ消えたのか。資本主義が引き起こしたこの事態の裏側を、マイケル・ムーアが解き明かす。
アメリ....... [続きを読む]
受信: 2010年1月14日 (木) 07時18分
» 10-06「キャピタリズム マネーは踊る」(アメリカ) [CINECHANの映画感想]
ルーズベルトの夢
2008年9月、信用リスクの高い住宅ローンである“サブプライムローン”問題が顕在化し、世界有数の証券会社リーマン・ブラザーズが破綻、これを契機に金融危機が巻き起こり、世界は空前の大不況に陥った。
アメリカの一般庶民の中には、一夜にして職も自宅も失い路頭に迷う人々が続出する。対照的に、そのサブプライムローンで暴利を得てきた巨大金融機関には、救済を目的に国民の血税が大量に投入される皮肉な事態が巻き起こる。
どうして、アメリカの資本主義(キャピタリズム)は、こんな不...... [続きを読む]
受信: 2010年1月15日 (金) 00時51分
» 「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」 [prisoner's BLOG]
マイケル・ムーアらしい相変わらずアジテーション的な作りで、いいかげん慣れてきたせいかバイアスの強さにはいささかへきえきする。
今のアメリカの生産業の崩れ方を、GMの工員だった父親(鶴のようにやせているけれど、似ている)が振り返る表情などは重いものがあるけれど。
今となっては、資本主義をアメリカ一国だけで考えるにはムリがあって、アメリカ憲法の精神やキリスト教精神にたちかえるというのでは解決がつかないのは確か。
それからあるべき社会の一種のモデルケースを日本(!)やヨーロッパに求めるというのも、困る。... [続きを読む]
受信: 2010年1月30日 (土) 11時19分
» キャピタリズム マネーは踊る [映画、言いたい放題!]
ブログネタ:2010年に活躍しそうなアメブロガー
参加中
いつも読んで下さってありがとうございます。
今年も良い映画を沢山紹介して、
ブロガーとしてもっともっとstep up!したいと思ってます。
そのためには自分の好き嫌いに関係なく、
いろいろなジャンルの映画を... [続きを読む]
受信: 2010年2月 7日 (日) 19時22分
» 資本主義をバッサリと [笑う学生の生活]
15日のことですが、映画「キャピタリズム マネーは踊る」を鑑賞しました。
おなじみ、マイケル・ムーア監督の新作です
今回は資本主義がテーマのドキュメンタリー
さすが、マイケル・ムーアといった感じで
小難しいテーマながら最後まで飽きさせず ユーモアも健在です
パイロットの給料の安さ、民主主義な会社など
へぇーっと言った 知らない事実もあって 引き込まれます
ムーアお得意のアポなし取材もあって
毎度ながら、すごいなぁと
とはいえ、今までの作品と比べると ちょっと難しかったかなぁと
スピーディー... [続きを読む]
受信: 2010年2月22日 (月) 22時57分
» マイケル・ムーア監督の「キャピタリズム~マネーは踊る~」を観た! [とんとん・にっき]
マイケル・ムーア監督の「キャピタリズム~マネーは踊る~」を観てきました。これまでにアメリカの「銃所持問題」や「医療保険問題」を告発したドキュメンタリー作品を作って、話題になったマイケル・ムーア監督。今度は「キャピタリズム」、つまりアメリカの「資本主義」... [続きを読む]
受信: 2010年3月19日 (金) 00時21分
» mini review 10466「キャピタリズム マネーは踊る」★★★★★★★★☆☆ [サーカスな日々]
『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーア監督が、キャピタリズム(資本主義)支配下の経済問題に迫るドキュメンタリー。巨大企業が利益を追求すると、世界にどのような影響が出るのかを検証する。デビュー作『ロジャー&ミー』で元GM(ゼネラル・モーターズ)会長に突撃取材を敢行したムーア監督が、GMが破綻した20年後の今、生活を支配する経済をテーマに選択。原点に立ち返ったムーア監督の覚悟と怒りが熱く伝わる。[もっと詳しく]
この作品のマイケル・ムーアは、なんだか泣き出しそうな顔をしている。
マ... [続きを読む]
受信: 2010年7月 3日 (土) 09時58分
» キャピタリズム〜マネーは踊る [こんな映画見ました〜]
『キャピタリズム〜マネーは踊る 』
---CAPITALISM: A LOVE STORY---
2009年(アメリカ)
監督:マイケル・ムーア
出演:マイケル・ムーア
2008年9月、信用リスクの高い住宅ローンである“サブプライムローン”問題が顕在化し、世界有数の証券会社リーマン・ブラザーズが破綻、これを契機に金融危機が巻き起こり、世界は空前の大不況に陥った。
アメリカの一般庶民の中には、一夜にして職も自宅も失い路頭に迷う人々が続出する。
対照的に、そのサブプライムローンで暴利を得てきた... [続きを読む]
受信: 2010年9月18日 (土) 21時49分
» 「キャピタリズム」マイケル・ムーアの反骨精神 [カサキケイの映画大好き!]
ノンフィクションがドキュメンタリーとするならばこれはドキュメンタリー映画である。この分野で退屈せず一気に観れたのは二本目だ。
この映画を観てオバマ大統領が何故ノーベル賞を取ったのかその一端がわかったような気がする。彼のチェンジというメッセージは多くの国民の勇気という背中を押したようだ。日本の衆議院選挙にもかなり影響を及ぼしていると思う。
この映画を観た感想や、わかった事を忘れないうちに箇条書きにしてみることにする。
アメリカの1%の富裕層の富は他の99%の富より多い。その為にアメリカドリームな... [続きを読む]
受信: 2011年6月18日 (土) 09時38分
コメント
リバーさん、こんにちは!
今回は資本主義というかなり大きいテーマだったので、やや切り込み方が難しいところもありましたよね。
ようは自由経済みたいなものは別に悪いわけではなく、自分たちだけが儲けられるように仕組みを作ってしまう側を相手にしているので、そのあたりをもうちょっと明確にした方がピリッとしたかもしれません。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年2月24日 (水) 06時14分
TB ありがとうございます
今までのムーア作品と比べると ちょっとでしたが
今回もムーア節は健在で お勉強になりました。
投稿: リバー | 2010年2月22日 (月) 22時56分
樹衣子さん、こんばんは!
そうですねー、確かにアダム・スミスの思想は性善説だったような気がします。
アダム・スミスはこんなに人がお金に汚くなるとは思いもよらなかったのかもしれませんね。
マイケル・ムーア監督の作品は社会問題をテーマにしながらも、いつもとてもわかりやすいですよね。
これも才能ですね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年12月26日 (土) 22時21分
はらやんさまへ
何度もうなづきながらじっくり読ませていただきました。
>「神の見えざる手」は、人間の知らぬ間に「怪物(モンスター)の見えざる手」になっていたのかもしれません。
無から利益を生み出すように見えた「金融工学」は、いつの間にか「怪物」を育て上げていたのだと思います。
本当にそうですね!
アダム・スミスは元々道徳哲学者だったことから、性善説が根底にあってこその「神の見えざる手」だったと思います。
この映画はとてもわかりやすい極上のエンターティメントでした。
投稿: 樹衣子 | 2009年12月26日 (土) 20時22分
rose_chocolatさん、こんばんは!
オバマさんもたいへんそうですが、鳩山さんもたいへんそうですよね〜。
たぶんもう人間では手に負えないくらいに怪物が大きくなっているのではないかと思ってしまいます。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年12月 6日 (日) 19時22分
サブプライムローンとは? ってムーアが聞いたときに、
いきなり計算式が果てしなく出てくるのには驚きですよね。
あれはシロウトさんはわかりません。
ああやって、暴走するからくりが生まれちゃってるような。
それにしても一部だけが儲かるしくみを生み出したのは、ある意味すごいですが、それだけにどうしようもない話にもなってしまってて、簡単には解決しなさそう。 オバマさんが気の毒になってきちゃいます。
投稿: rose_chocolat | 2009年12月 6日 (日) 18時45分