本 「悪夢のギャンブルマンション」
木下半太さんの「悪夢」シリーズ第四弾です。
でも「奈落のエレベーター」があるので、第五弾というべきか・・・。
登場するキャラクターは、「悪夢のエレベーター」「奈落のエレベーター」と生き残ったマッキー、そして「奈落のエレベーター」で登場し、最強のオカマとしてレギュラーの座をもぎとったジェニ子ことジェニファーです。
加えてジェニファーの元カレのギャンブラー輝男が登場人物として加わります。
マッキーが経営するオカマバーのお客の借金を返すために乗り込んだのは、建物の中の部屋がカジノというマンション。
入ったら最後、賭け事に勝ちながら最上階まで上らなくてはいけないという、まさにギャンブルの「死亡遊戯」か、はたまた浪速の「カイジ」か・・・。
すらすらとテンポよく読めるところは今までのシリーズと同様です。
ただ今までの初期の2作にあるような大ドンデン返しのインパクトはやや薄し。
その点ではちょっともの足りないところもあるのですが、読む自分の期待度も上がってしまっているので、致し方ないところでしょうか。
とはいえ、マッキーとジェニファーのキャラ立ちがいいので、彼ら(彼女ら?)のドタバタを追っていくだけでも楽しいです。
ほとんど反射神経と度胸だけで生きている感じが好きですわ。
木下半太作品「悪夢のエレベーター」の記事はこちら→
木下半太作品「悪夢の観覧車」の記事はこちら→
木下半太作品「悪夢のドライブ」の記事はこちら→
木下半太作品「悪夢の商店街」の記事はこちら→
悪夢のエレベーター」の続編「奈落のエレベーター」の記事はこちら→
「悪夢のギャンブルマンション」木下半太著 幻冬舍 文庫 ISBN978-4-344-41368-9
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コメント
Agehaさん、こんにちは!
読まれましたかー。
僕も一番好きなのは、観覧車です。
どんでん返しも見事でしたし、おっしゃるようにハードボイルドな感じが大好きです。
木下半太さん、脂がのっている感じしますねー。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年12月 6日 (日) 05時40分
やっと読めました~(笑)
舞台劇のシーンとして俳優さんたちが頭の中で動いてます。
そういうふうに想像できる本はとっても読みやすい。
カイジとかライアーゲームとか
いわゆる賭け事、腹の探りあい、
こういうのが好きだったら薦めてオッケーな本。
文体が軽くて面白いってのもあるし・・・。
PS:
個人的には今んとこ観覧車が一番好きかも。
・・・かっこつけすぎやで、まったく。
ちょっとハードボイルド。でもいいんだな~これが。
投稿: Ageha | 2009年12月 3日 (木) 15時13分