「火天の城」 戦国時代のプロジェクトX
今年は時代劇が4作公開される豊作の秋です。
他の3作品は宣伝に力が入っていたり、人気の若手俳優が出演していたりと話題が豊富ですが、本作「火天の城」はやや地味めな印象があります。
主人公は安土城の建築を指揮した宮番匠(宮大工)の頭領岡部又右衛門で、侍や忍者ではありません。
チャンバラもありません。
はっきりいって地味です。
ですが、安土城の建築にまつわる本作の物語、観ていて引き込まれました。
これは戦国時代のプロジェクトXです。
安土城はご存知織田信長が建立をした巨大な城です。
史上初めて大型の天守閣を持つ城として作られました。
焼失し現存はしていませんが、その威容は宣教師ルイス・フロイスも語っています。
当時においては巨大プロジェクトであったに違いありません。
NHKで放映されていた「プロジェクトX」が人気を誇っていたのは、そのサクセスストーリー自体というよりも、そのプロジェクトに関わった人々が困難に対し、意見を戦わせ、そして自分の役割を果たしながら協力していくという姿にあると言えると思います。
本作も時代劇でありながら、描いているのは一大事業を成功させようとする人々を描いている物語になります。
「プロジェクトX」などで紹介される事業には、無謀とも言うべきチャレンジに挑むリーダーが登場します。
従来にない発想を持ち、果敢にそれを実現しようとする人物。
本作においてはまさに織田信長がそのような人物でしょう。
現代ですと、急成長するベンチャーのワンマン社長といったところでしょうか。
前例主義や積み上げ主義では到底達することができない事業をひっぱっていくにはこのようなアクがある人でなくてはできないのでしょう。
そのワンマン社長を実務で支える技術部長的な役割なのが、本作の主人公岡部又右衛門。
卓越した知識・技術で経営者のビジョンを実現する実務肌の天才。
有名企業の創業メンバーというのもビジョンを描く夢想家と、それを実際に開発していく天才の組み合わせというのは思いのほか多いものです(アップルのスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックなど)。
夢想家はややもすると独善的になりがちですが、それでは事業は成立しえません。
実際に事業を成し遂げるには、それに関わる現場レベルの人々の気持ちをまとめあげなくては立ち行かないのです。
又右衛門はただ図面をひくだけではなく、暇さえあればいつも普請場に足を運びます。
それで現場の人々の気持ちをさりげなく組み上げていきます。
自分などもそうですが、実際に現場での仕事というのは、事業のビジョンに対しての使命感というよりも、尊敬する直属の上司のために頑張るっていうのが多いのだと思います。
事業というのはビジョンでは片手落ちで、そこに働く人の気持ちをいかに集約できるかということで決まると思います。
これがなかなかわからない経営者というのは意外と多い。
そういう経営者と現場の人をつなぐ又右衛門のような役割の人というのが活躍しなくては一大プロジェクトというのは成し遂げられないのです。
安土城を一本で支える大柱を数寸切るというクライマックスは力が入りました。
合戦シーンでもなんでもないのに、ずっと拳を握りしめてしまいました。
あの場に集まった人々は、天下随一の城を造るというために集まったわけではないのですよね。
自分たちをしっかりと見ていてくれている信頼できる上司のために集まってきたのです。
そして又右衛門もその部下たちの気持ちを理解し、彼らの力の結晶である安土城を守るための一手を打つのです。
それは合戦シーンではないですけれど、戦いでした。
本作は時代劇ではありましたが、途中からそういう気持ちでは観ていませんでした。
現代にも通じるプロジェクトを関わる人々の秘話、と感じました。
時代劇には興味がないと言うような若いビジネスマンとかに観てほしいですね。
原作は直木賞も受賞した作品ということ。
まったく知らなかったのですが、興味がでてきました。
今度読んでみたいと思います。
原作小説「火天の城」の記事はこちら→
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» 【映画】火天の城 [★紅茶屋ロンド★]
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クラシック映画以上にうとい、邦画の時代物。
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受信: 2012年5月 4日 (金) 09時31分
» 火天の城 [花ごよみ]
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主役、岡部又右衛を、
西田敏行が演じています。
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原作も読みました。
本の感想は→こちらです。
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又右衛門の妻の亡くなり方も違っていま...... [続きを読む]
受信: 2012年5月 5日 (土) 11時02分
» 日本映画「火天の城」 [陽出る処の書紀]
山ひとつまるごと城にする。前代未聞の築城に挑む名匠のすがたを描く戦国ドラマ。 [続きを読む]
受信: 2013年12月19日 (木) 23時37分
コメント
sakuraiさん、こんにちは!
「プロジェクトX」って言葉が浮かんだ時は、我ながら言い得て妙だと思ったのですが、あとでパンフを見たら、同じことが書いてありました・・・。
誰でも思いつくようで・・・。
sakuraiさんはダメでしたかー。
僕は西田敏行さん、椎名桔平さんあたりの中心人物はいい感じだったかなーと思いました。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年10月18日 (日) 05時45分
プロジェクトXとは、うまい!!
いかにもそんな感じでしたが、それにしちゃ、ちょっと描き方が甘かったかな。下手すると、NH○の方が、もっとうまく感動的に作れたかもですよ。
あたしは役者の使い方と、テンポがどうにもだめでしたわ。
投稿: sakurai | 2009年10月17日 (土) 20時15分
メビウスさん、こんにちは!
時代劇としては新しいアプローチでしたよね。
合戦シーンなどもいろいろ観てきたので、このような視点は新鮮に感じました。
特にこういう大きなプロジェクトを推進していくには、一人のチカラだけでは到底できないので、それをまとめあげていくリーダーシップも必要とされます。
これは昔も今も変わらないなあとおもったりしました。
ラスト近辺のいろいろな要素はあまりに地味すぎると思っていれたんですかねー。
確かにやや唐突な感じはありました。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月26日 (土) 07時31分
はらやんさんこんばんわ♪TB有難うございました♪
自分もプロジェクトⅩとか好きなので、カムイ伝とかバラッドなどの話題性充分な時代劇よりこっちの地味な時代劇を優先しましたw
確かに合戦シーンなどの派手な部分はありませんが、1人の職人の視点で描いた安土城の築城という歴史の裏側を知る事が出来た辺りはとてもタメになった気もしますし、職種は違えど自分も同じモノ作りとして又右衛門の妥協を許さない職人魂には感動させられる場面もあったんですよねぇ♪
・・けどこれで蛇足的な要素とか無ければ尚良かった
気もするんですけどね~。市造が最後無理矢理出て来た感があったので、盛り上がるクライマックス直前で冷や水をかけられた気分になっちゃいました・・(汗
投稿: メビウス | 2009年9月25日 (金) 20時22分
ノラネコさん、こんにちは!
確かに本作はドラマでもおもしろかったかもしれないですね。
随分前の大河ドラマで「黄金の日々」というのがありましたが、これは戦国時代ものでありながら、堺商人の話でした。
そういう風にしてもおもしろかったかも。
僕も4作品観ましたが、これが一番っていうのはなかったですね。
最近の西部劇では「3時10分、決断のとき」とか「グッド・バッド・ウィアード」とか佳作が多かっただけに、残念。
時代劇がんばれ!って感じです。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月23日 (水) 08時52分
rose_chocolatさん、こんばんは!
戦国ものというと武将が主役の物語といったイメージなのですが、本作は切り口が新鮮でした。
時代劇を観ているというよりは、記事でも書いているように「プロジェクトX」を観ているような気分になりました。
もりもりだくさんなところはありましたね。
途中で急に「これはカムイ?」っていう場面もありましたし。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月23日 (水) 00時10分
時代劇の秋、私はレビューを書いてない「TAJOMARU」を含めて全部観賞しましたが、残念ながら全滅という印象です。
どれも部分的には良いんだけどなあ・・・と不完全燃焼でした。
これはモチーフとしては面白いし、役者の魅力などは強く感じるのですが、物語のコアが何なのか見えないのが辛かったです。
原作は読んでないのですが、連続ドラマの方が良かった様な気がします。
城作りのディテールはもっと見たかったなあ。
投稿: ノラネコ | 2009年9月22日 (火) 23時15分
この映画、和風旅館の夕食のような感じがしました。
すごく丁寧に作られた美味しいお料理ががたくさん出てきて、それなりにすごい! とか、美味しい! とか、さすがは~~だね! とか、感動したりもするんですが、量が全体的に多過ぎ。
で、そのお料理の中には、大きな声では言えないけど味がぼやけている小鉢もあったよ・・・ みたいな。
ですけどここまで出しつくす映画も、年にそう何本もないような気がしましたね。
投稿: rose_chocolat | 2009年9月22日 (火) 22時01分
KLYさん、こんにちは!
大竹さんは上手でしたよね。
微笑みながら涙する、これを不自然にならずに出来る方なかなかいませんよね。
若い人の恋愛もなにかまだ初々しい感じがして、僕は物語に花を添えているような気がしました。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月21日 (月) 10時25分
こんばんは^^
家族の絆というか夫婦の絆を描いた大竹さんと西田さんのシーンと、携わった全員の絆を描いた親柱四寸切りのシーンは感動でした。大竹さんて、実は個人的にあまり好きではないんですが、さすがにあのシーンは涙がでたです。上手い人はやっぱり上手いですねぇ。^^;反面若手二人の恋愛シーンは全く要らなかったかな。しかも他の俳優に比べて明らかに目だって下手くそだし。まあ、今回は勉強になったことでしょう。(苦笑)
投稿: KLY | 2009年9月21日 (月) 00時18分