「TAJOMARU」 苦悶の先に見たものは
この秋は時代劇作品が多いですね!
先週から「BALLAD 名もなき恋のうた」、今週から本作「TAJOMARU」と「火天の城」、来週は「カムイ外伝」と続けざまに公開されます。
時代劇好きなので、これは嬉しい限りです。
それぞれ内容もアプローチもバラエティに富んでいるところも楽しみです。
本作「TAJOMARU」の監督は中野裕之さん。
「SF サムライ・フィクション」も「RED SHADOW 赤影」もそれほどおもしろいと思わなかったので、やや心配しながらの観賞でした。
どうもこの監督さんは時代劇に向かない作風のような感じがするのですが、ご本人は時代劇好きなのか、このジャンルの作品が多いですよね。
さて本作「TAJOMARU」ですが、芥川龍之介の「藪の中」を原作にした作品となります。
同じく「藪の中」を原作とした「羅生門」とは異なり、3人の立場・視点が異なることによるミステリーといった趣はありません。
大きく脚色されていてテーマも別の作品となっていると言っていいでしょう。
主人公の名前は「羅生門」にも登場する多襄丸ですが、本作の多襄丸は盗賊ではなく、妻を手込めにされてしまった侍の方になります。
人間の身勝手さ、愚かさといったところをテーマにした「羅生門」とは異なり、本作では信じている者たちに裏切られ続ける多襄丸の苦悶が描かれます。
幼き頃より一緒にいた、兄や許嫁、自分が召し抱えた者、または尊敬し仕えている将軍などにことごとく裏切られる多襄丸。
主人公を演じた小栗旬さんの、本作ではまさに慟哭とも言える苦悶の叫びを発する多襄丸に魂を入れ込んでいたと思います。
裏切られ続け傷つけられた魂から血を流しているようにも見える多襄丸の苦しみはしっかりと伝わってきました。
彼からすべてを奪った桜丸を演じた田中圭さんも終止小憎らしくていい。
悪意のある敵役を憎々しく演じてくれました。
最後の二人の立ち回りは刀を使いながらも通常の時代劇にあるような様式的なものではなく、「クローズ」を思わせるような肉弾戦で、これは迫力があったように思えました。
小栗旬さんはこういう鬼気迫るオーラを発する役というのはとても似合いますね。
これでもかと傷つけられた多襄丸がその先に見るものは何なのか。
憎しみをたたえた復讐の権化と化すのか。
その苦しみを越え、達観の域に達するのか。
僕はどのように多襄丸が変化していくのかというのが気になりながら観ていました。
けれども結局は「藪の中」で起こった事件は許嫁である阿古の愛ゆえということが明らかになり、また盗賊・先代多襄丸も憎めない人間であり、そして敵役であった桜丸も最後には改心めいた言葉を吐きます。
この収束の仕方はあまりにも予定調和的な感じがしました。
確か同じような気分を「RED SHADOW 赤影」でも味わった気がします。
多襄丸の苦悩を描くのならば、とことんまで多襄丸を追い込みその先に見えてくるものを見せてほしかったです。
本作のような予定調和的終わり方は、脚本・演出の逃げともとれるわけです。
多襄丸を追い込むことはすなわち、制作者を追い込むことにもなるのですが、そこで最後は逃げてしまったという印象を持ちました。
本作で描かれている時代は室町末期。
室町幕府の威光も衰え、この後、世は戦乱の時代に突入していきます。
いわば価値観が激変する時代になるわけです。
そのような時代性と合わせて、苦しんだ先に多襄丸が見たものをもっとしつこく描いてほしかったと思いました。
小栗旬さんの演技はとても良かっただけに、非常にもったいないと思いました。
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〜その男、多襄丸。 絶対、女を捨てない。己を曲げない。そして、どこまでも自由〜前情報をあまり見ず、ただ単に、小栗くん見たさとB’zの主題歌を目当てに見に行った次第。(相変わらず、ミーハーですなぁ。。。)2009年 日本 ワーナーブラザーズ配給 (09.9.12公開)監督:中野裕之原作:芥川龍之介 「藪の中」脚本:市川森一、水島力也 音楽:大坪直樹主題歌:B’z 「PRAY」 上映時間:2時間11分出演:小栗旬・・・・・・・・・畠山直光/新多襄丸 (畠山家の次男。阿古の許嫁) ... [続きを読む]
受信: 2009年9月20日 (日) 20時57分
» 『TAJOMARU』 [唐揚げ大好き!]
絶対、女を捨てない。
己を曲げない。
そして、どこまでも自由。
■時は乱世。何不自由ない家柄に生まれながら、大盗賊「多襄丸」を名乗る事になった男。血肉を分けた兄、弟のようにかわいがってきた家臣、そして心の底から愛した女・・・・・・。誰よりも信じていた... [続きを読む]
受信: 2009年9月21日 (月) 06時34分
» TAJOMARU (タジョウマル) [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
愛、裏切り、挫折・・・直光から強い男、多襄丸へ!__お坊ちゃま、直光が、どのように強い男になっていくのか、その変貌ぶりを追う!
物語:乱世の時代、室町末期。代々管領職を排出する名門・畠山家の次男・直光は、兄の信綱と共に、将軍より「阿古姫と結婚し大納言家....... [続きを読む]
受信: 2009年9月22日 (火) 03時48分
» TAJOMARU [迷宮映画館]
いい!!いいぞおお!! [続きを読む]
受信: 2009年9月22日 (火) 13時25分
» ★★「TAJOMARU」観てきました★★ [♪♪かずくんままのマネー&映画日記 ♪♪]
ブログネタ:ご趣味は?
参加中
本文はここから
趣味はと聞かれるとやっぱり「映画館で映画を観ること」ですかね。
「映画館」がポイント
自宅でDVDなどで観てると邪魔が入るしどっぷりその世界につかることが出来ないのでやっぱり邪魔の入らない専用の場所で観る... [続きを読む]
受信: 2009年9月23日 (水) 15時08分
» ★「TAJOMARU」 [★☆ひらりん的映画ブログ☆★]
一日3本目なので、だいぶ疲れてきたーー。
本作は芥川龍之介原作の「藪の中」に出てくる多襄丸という盗賊が主人公。
主演は小栗旬。 [続きを読む]
受信: 2009年9月24日 (木) 10時55分
» 「TAJOMARU」 [お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法]
(2009年・ワーナー/監督:中野 裕之) 芥川龍之介の小説「藪の中」を原案として、乱世の中、運命に翻弄される男女の姿を描いた時代劇。 観る前は不安だらけだった。まず題名がまたして... [続きを読む]
受信: 2009年9月25日 (金) 01時26分
» TAJOMARU [C'est joli〜ここちいい毎日を〜]
TAJOMARU’09:日本
◆監督:中野裕之「RED SHADOW 赤影」「SF サムライ・フィクション」◆出演:小栗旬、柴本幸、田中圭、やべきょうすけ、池内博之、本田博太郎、松方弘樹、 近藤正臣、萩原健一
◆STORY◆乱世の時代、室町末期。代々管領職を排出する名門・畠山家の次...... [続きを読む]
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» TAJOMARU [必見!ミスターシネマの最新映画ネタバレ・批評レビュー!]
[TAJOMARU] ブログ村キーワード 評価:6.5/10点満点 2009年84本目(79作品)です。 【あらすじ】 阿古姫(柴本幸)という幼なじみの婚約者がいて、将来も約束されている畠山家の次男・直光(小栗旬)。 家臣の桜丸(田中圭)の陰謀により、山中に逃げ込んだ二人は盗賊..... [続きを読む]
受信: 2009年9月30日 (水) 15時38分
» TAJOMARU [ルナのシネマ缶]
ちょっと前に久々の試写会で
観ました。
これさぁ〜、映画の予告編で
小栗旬×芥川龍之介みたいな文字が
出てましたが、ストーリーはまったく
芥川とは関係ありません。
ただ、芥川の短編小説「薮の中」に
出てくる多襄丸の名前を使っただけです。
う〜〜ん、なんか微妙・・・・。
代々管領職を排出する名門・畠山家の次男・直光(小栗旬)は、
阿古姫(柴本幸)という許婚もいて将来を約束されていた。
しかし家督相続の陰謀に巻き込まれ家を追われてしまう。
山に逃げた直光と阿古姫だったが、
... [続きを読む]
受信: 2009年10月 4日 (日) 00時12分
» [映画『TAJOMARU』を観た] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆遅ればせながら観てきた。
ああ、確かに、公開時期が前だったこの作品の後に『カムイ外伝』を観たら、比較し、こちらに軍配を挙げざるを得ないわな。
『TAJOMARU』は、『カムイ外伝』の50倍は面白かった。
観て良かった。
私は、危うく、この傑作を見逃すところだったんだなあ、危ない、危ない^^;
◇
原作は芥川龍之介の『藪の中』で、それは既に、黒澤が『羅生門』として名作を作っているが、『TAJOMARU』を作った中野裕之監督は、その奇妙な知的興奮そのままに、内容を現代的にパ... [続きを読む]
受信: 2009年10月 4日 (日) 00時32分
» 映画「TAJOMARU」 [ice-coffee]
9/12初日 観にいって参りました。雨降るなか (晴天続きだったのにこの日だけ雨でございました〜^^;) [続きを読む]
受信: 2009年10月 4日 (日) 10時48分
» 「TAJOMARU」 [みんなシネマいいのに!]
芥川龍之介の「藪の中」の映画化。 名家の次男に生まれたが、兄や親友、愛した女か [続きを読む]
受信: 2009年10月 4日 (日) 17時51分
» 映画 「TAJOMARU」 [ようこそMr.G]
映画 「TAJOMARU」 [続きを読む]
受信: 2009年10月 4日 (日) 18時45分
» TAJOMARU [to Heart]
上映時間 131分
脚本 市川森一/水島力也
監督 中野裕之
出演 小栗旬/柴本幸/田中圭/やべきょうすけ/池内博之/本田博太郎/松方弘樹/近藤正臣/萩原健一
芥川龍之介の『藪の中』に登場する盗賊“多襄丸”を主人公に、オリジナル・ストーリーで描く異色時代劇。
阿古姫(柴本幸)という許婚もいて将来を約束された畠山家の次男・直光(小栗旬)は、陰謀により家を追われてしまう。山中に逃げ込んだ二人は盗賊の多襄丸(松方弘樹)に襲われ、その際に阿古が言い放った言葉に直光は驚く。すきをついて逃げ出した阿古を... [続きを読む]
受信: 2009年10月 5日 (月) 01時11分
» (映画)TAJOMARU [ゼロから]
阿古姫が前代多襄丸に告げた畠山直光の始末の話を聞いて阿古姫は、かなりの性悪かと思っていた。表\情も険しいものだったから、後に道兼が、その場面に居合わせていたことにより、阿古姫の本心が直光に伝わったシーンは、感動的でした。... [続きを読む]
受信: 2009年10月12日 (月) 09時42分
» 「TAJOMARU」 [てんびんthe LIFE]
「TAJOMARU」試写会 東京厚生年金会館で鑑賞
この秋公開が続く時代劇3作品目。
なぜ同じ時期にこんなに時代劇かと思わせるけど、それなりにどの作品もそれぞれに違った見せ場を作っています。
この「TAJOMARU」は小栗クンの涙?
もそうですが、田中圭の少々行ってしまっている演技に大注目。
それと個人的にはショーケン。
かっこいい役ではないけど、重たい役。
すごい貫禄。
若い頃のイケメンと違って完全に個性派となっています。
超渋い!!
小栗クンは目薬の涙もいいですが、チャン... [続きを読む]
受信: 2009年10月20日 (火) 10時54分
» TAJOMARU [愛猫レオンとシネマな毎日]
原作は芥川龍之介の短編「藪の中」と書かれてますが、完全オリジナルストーリーです。
「藪の中」に出てくる登場人物の1人、タジョウマルの名前だけもらっただけ・・・
この伝説的な大盗賊を、かつて三船敏郎が演じたそうです。
今回は、小栗旬が挑戦してます。
久々に出会えたワースト映画!
あぁ~~~やっちまった!です。
公開日から時間が合わず、なかなか見る事が出来なかった作品ですが、
それは映画の神様が、そうしてただけなのね(涙)
逆らって見たワタシがバカでした・・・
見終わった後、「... [続きを読む]
受信: 2009年10月28日 (水) 23時46分
» 09-266「TAJOMARU」(日本) [CINECHANの映画感想]
ただ一つ、捨てられないもの
室町末期。名門・畠山家の次男・直光には将来を誓い合った幼なじみ阿古姫がいた。
ところが、阿古姫の父・大納言が急逝した際、八代将軍・足利義政が言い放ったひと言が、2人の運命を大きく狂わせる。それは、畠山家の兄弟で、阿古姫を娶ったほうに管領職を継がせるというもの。これによって、家督も次期管領職も手に入るはずだった兄・信綱は動揺し、阿古姫を力ずくで奪いに掛かる。
直光は阿古姫のためにすべてを捨てる決意を固めるが、そんな時、かつてその命を救い、以来弟のように...... [続きを読む]
受信: 2009年11月 9日 (月) 00時25分
» TAJOMARU [映画、言いたい放題!]
芥川龍之介の作品が好きなので
ちょっと楽しみなのですが、
このアルファベットのタイトルに一抹の不安が。。。( ^ _ ^;
乱世の時代、室町末期。
代々管領職を排出する名門・畠山家の次男・直光は、
兄の信綱と共に、将軍から
「大納言家の阿古姫と結婚し、その財産を継い... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 20時24分
» TAJOMARU☆独り言 [黒猫のうたた寝]
WOWOWで放送してた『TAJOMARU』思い切りスルーした作品です。『カムイ外伝』と同じくらい、なんとなく食指動かず^^;とはいえ、TV放映ならお気軽にって観始めて、意外な面白さでびっくり。松方弘樹や萩原健一は、ほんと一瞬の登場ですがそれぞれ舞台映えするキャラ。純粋な... [続きを読む]
受信: 2010年8月 5日 (木) 09時54分
» 「TAJOMARU」 [prisoners BLOG]
黒澤明監督「羅生門」の“独自の解釈”によるリメーク、というのはいくつかあって、「MISTY」「藪の中」の他、日活ロマンポルノで田中登監督によって映画化されかかったのが橋本忍の抗議でぽしゃったり、木俣堯喬監督(「相棒」の和泉聖司監督の父親)がシナリオ化したのを...... [続きを読む]
受信: 2011年5月 2日 (月) 05時35分
» 「TAJOMARU」、小栗旬の青春グラフティ [カサキケイの映画大好き!]
まさしく小栗旬の小栗旬による小栗旬のための映画である。
原作を芥川の藪の中だというのに、
モヤモヤしたあと口はまるっきり無くスカッと爽やかである。
殺陣のシーンでも血の飛び散るところはまるでないし、
ついでにいつものようにお供のやべきょうすけも登場である。
ショーケンこと萩原健一も出ていたが、
男色のスケベジジィがホントに似合う俳優になっていた。
... [続きを読む]
受信: 2011年6月24日 (金) 07時38分
コメント
sakuraiさん、こんにちは!
小栗くんはまさに今が旬!っていう感じでのっている気がします。
若いのに存在感もあるので時代劇も向いているんじゃないかなと思いました。
ある方が中野監督は「ラブ&ピース」の人だと言っていたのですが、まさに本作もその通りで。
ある意味、監督の個性なんでしょうね。
時代劇はこのところ公開作品が多いですよね。
特に今公開されているのは、いろいろな切り口で描いていて楽しめますね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月22日 (火) 17時14分
TBありがとうございました。
予定調和は否めませんでしたが、さっぱり何にも期待しないで行ったもんで、結構楽しんじゃいました。
やっぱおばさんに、小栗君は、いいフェロモンです。
あれで5歳は気持ちが若返りました。
もっと苦悶し、悶絶し、とことん行ってもいいかもしれないですが、今の時代にちょうどいい塩梅だったかなあとも感じます。
やっぱ、愛と希望と自由は、わかりやすくないと。。。て、ちょっと安易ですかね。
ま、あまり時代劇とか見ないし、いまじゃTVドラマも数えるほどしかしてないし、若い人は時代劇っていうと引きそうですが、いいカンフルになったんじゃないでしょうか。
投稿: sakurai | 2009年9月22日 (火) 13時31分
真紅さん、こんばんは!
小栗旬さん良かったですよねー。
「天地人」の石田三成もはまっているような気がするので、けっこう時代劇に向いているかもしれませんね。
織田信長ですかー。
確かに似合いそう!
織田信長って冷酷なイメージが強いですが、小栗旬さんならその内面まで入っていって新しい信長を演じられそうですよね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月17日 (木) 22時17分
rose_chocolatさん、こんにちは!
原作のテイストでの小栗旬さんでも十分いけますよね。
この方は若いのに、けっこう魂がこもった演技をしますから、そういう役も似合うような気がします。
今度、小栗さんは監督もするんですよね。
こちらもどんな作品になるのか楽しみです。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月16日 (水) 06時59分
はらやんさん、こんにちは。
実は私小栗旬くんのファンなのですが、はらやんさんに褒めていただいてとってもうれしいです。
映画の出来は置いておいて、本当に、鬼気迫る熱演でしたね。
桜丸との決闘(?)シーンはかなり激しく、ハラハラしながら観ていました。
大河は観てないんですが、いつか織田信長をやってみたいんだそうです。
なんか、すっごい似合いそうですよね~。
投稿: 真紅 | 2009年9月14日 (月) 23時24分
いいはいいんですが、とにかく起死回生でこの映画を作った感が出ちゃってたのはありました。
辛うじて残す「藪の中」、と申したらよいのか。。。 苦笑
小栗くんは今年は何気に鑑賞機会が多く、時代劇も多くこなしているだけに迫力ありました。
もしこれを原作のテイストで演じていたら、かなり深みのある視点になったように思えてしまって、若さ&パワーもいいんですが、そういう小栗くんも観てみたいような気がします。
投稿: rose_chocolat | 2009年9月14日 (月) 23時04分
KLYさん、こんにちは!
小栗旬さんは良かったですね。
ご本人もインタビューなどで「役者バカ」と言っていますが、そういう感じが伝わってきます。
小手先で演じている感じはしないですね。
松方さんも曲者っぷりはやはり巧いです。
小栗さんとも共演している「天地人」の家康も小憎らしいですもんね。
今週末の「カムイ外伝」も楽しみです。
新しい世代の時代劇、定着してくれるといいのですけれど。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月14日 (月) 06時39分
役者の熱演にやられました。小栗さんは本当に魂のこもった熱演でしたね。思ったのですが、これからの時代劇は彼らの世代が背負っていくんだなと。かつては主演を張っていた松方さん世代はすでにベテランで、今回のような役どころが増えるでしょうし。どちらかというと伝統的な時代劇というより、『GOEMON』ほど先鋭的ではないものの、若い感性の時代劇がこれからの主流になっていくのかもしれません。
その意味で小栗君だけでなく、『カムイ外伝』の松山ケンイチくんらにも頑張って欲しいと思いました。
しかし…ショーケンの怪演は凄いですね。最後まで情にほだされず絶対悪を貫いてるのは彼だけですが、むしろ気持ちいいですよ、あのぐらいやってくれたほうおあg。(笑)
投稿: KLY | 2009年9月13日 (日) 23時22分