「ココ・アヴァン・シャネル」 シャネル以前のココの視点
2010年はシャネルの創業100年ということで、今年は創業者ガブリエル・"ココ"・シャネルをテーマにした作品が次々と公開されています。
トップバッターで公開されている「ココ・シャネル」は老年のシャネルがそれまでの人生を回想していくという仕立てでしたが、本作はタイトルにあるように「シャネル以前のココ」、つまりはシャネル創業までの若き日の彼女の人生を描いています。
ちなみにアヴァンはフランス語で「前」という意味。
そういえば映画用語で「アヴァンタイトル」というのがありますが、これはタイトル前のシーンのことを言いますねえ。
フランス語と言えば、本作は全編フランス語です。
フランス人を題材にし、フランスで作られた映画ですから、当たり前と言えば当たり前なのですけれど、シャーリー・マクレーンの「ココ・シャネル」は英語だったのに比べると、やはりしっくりときます。
パリとか出てくると当然のことながらフランス語のほうが似合います。
どちらにしても字幕がないとまったくわからないのですが、耳で聞く音の感触っていうのも大事ですから。
本作でココ・シャネルを演じているのはオドレイ・トトゥ。
やはり現在のフランスを代表する女優だけあって存在感があります。
タバコのくわえ方などは写真で見る実際のシャネルのようで、これは彼女の仕草などを研究したのでしょうね。
ラスト近辺でただのココが、世界のシャネルになったとき風格が備わった感じが出ていたのはさすがです。
ストーリーとしては同じ人物を題材にしているだけあって「ココ・シャネル」と相当かぶっているところがあります。
伝記物の常として彼女の人生を追いかけていくのですから、当然同じような話になってしまいます。
ですので、後から公開する方がたいへん不利ですね。
シャネルの人生というのは門外漢の僕はまったく知らなかったので、「ココ・シャネル」を観た時に、エポックを作った人なんだと感心したのものですが、本作では二度目ということもありそのあたりについてはやや新鮮味が薄くなってしまったことは否めません。
シャネルは貧しい出自であったためか、あまり幼い頃のことについては正直に語っていないところがあると聞きます。
本作でもエティエンヌと食事をする際に少し脚色した少女時代のことを話すくだりがあります。
ということで「ココ・シャネル」と「ココ・アヴァン・シャネル」の見比べですが、このような見方ができるような気がします(かなり強引ですが)。
「ココ・シャネル」は老年のシャネルの若い時代を回想する物語。
彼女の性癖からして若かりし頃というのを多少美化してしまっているというのはあるかもしれません。
たとえば先ほどあげたエティエンヌは金持ちであり美形であり、そこには恋愛的なものもあったように描かれます。
本作「ココ・アヴァン・シャネル」ではエティエンヌは金持ちですが、美形とは言えませんし(劇中でもココの台詞でそういう場面がある)、双方ともに打算的な付き合いであったようにみえます。
この作品は若いときのシャネル自身そのものを描いているというところが、回想である「ココ・シャネル」と大きく違うところであるかと思います。
つまりはこちらの作品は若き日のココの視点で語られている物語であるのです。
どちらが真実というのではなく、見比べるならばそのあたりの視点の違いのようなところに注目するのも良いかもしれません。
言わばシャネル前のココの視点、シャネル後のシャネルの視点の違いなのでしょうか。
「ココ・シャネル」の記事はこちら→
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» 「ココ・アヴァン・シャネル」 [てんびんthe LIFE]
「ココ・アヴァン・シャネル」新宿ピカデリーで勧奨
シャネルの若いころを描いた作品ということで、とても興味がありました。
オドレイ・トトゥはどうも好きにはなれないんだけど、ま、いいか。
特に若い頃に限定して作ってるのでものすごく波瀾万丈な人生だったのかと思うと、そんなことではなく、彼女自らが好んで歩んだ道でした。
それが不倫なんだか純愛なんだか二股何だかは理解しがたいものがありましたが、と言ってうわ~と驚くようなことは何もなく、恋愛に関して言えばあまりに普通。
もっと衝撃的な何かがあるの... [続きを読む]
受信: 2009年10月 2日 (金) 22時02分
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受信: 2009年10月 3日 (土) 17時04分
» ココ・アヴァン・シャネル [Peaceナ、ワタシ!]
- シャネルの成功の秘密、解禁。-
『ココ・アヴァン・シャネル』を観てきました。
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世界的ファッションブランド「CHANEL」誕生の物語ということですが、私はシャネル没後の生まれなので、私の中のシャネルのイメージは、CCのロゴと香水(チャンスとかアリュールとか…あ、No.5も)、あとは化粧品やスーツくらいしかありません。
「ココ・シャネル」という女性が一体どんな人生を歩んできたのか、とても気になるところ。主演はオドレイ・トトゥ... [続きを読む]
受信: 2009年10月 4日 (日) 17時32分
» 「ココ・アヴァン・シャネル」を観る [紫@試写会マニア]
アメリのオドレイ・トトゥが主演の「ココ・アヴァン・シャネル」を観てきました。今年は三本もシャネル関係作品が出ているんですよね、何ででしょうか?なんかアニバーサリーのかしら?当然ながらいろんなレビューがあって楽しいです。
↓ここからネタバレ少々あり。
シスターの集う薄暗い建物に、去り際振り返りもしない、父に連れられた黒目がちの少女がやってきた。少女の名はガブリエル。学び舎でもあるこの建物に、通う子供を迎えに来る親の姿を身動ぎもせず見つめるガブリエル。憧れなのか、寂しさなのか、嫉妬なのか判ら... [続きを読む]
受信: 2009年10月11日 (日) 23時09分
» ココ・アヴァン・シャネル [愛猫レオンとシネマな毎日]
女性監督アンヌ・フォンテーヌの最新作です。
世界的なブランド”シャネル”を生み出した女性、ココ・シャネル。
”シャネル”は2010年に、創業100周年を迎えるそうで、
それにあわせて今年から来年にかけて彼女を題材にした映画公開が3本続きます。
実は先日、1本目のシャーリー・マクレーンの「ココ・シャネル」を見ました。
そして、2本目が本作「ココ・アヴァン・シャネル」です。
2本を見比べてみるのは、面白かったですね。
エピソードが微妙に違っている所もあって、どちらが真実?かと思いま... [続きを読む]
受信: 2009年10月12日 (月) 13時51分
» ココ・アヴァン・シャネル [迷宮映画館]
オドレィ・トトゥのほわらんとした雰囲気は、シャネルっぽくなかったかも [続きを読む]
受信: 2009年10月17日 (土) 20時05分
» ココ・アヴァン・シャネル [5125年映画の旅]
幼い頃を孤児院で暮らした女性ココは、姉と二人でナイトクラブの歌手として生計を立てていた。そこで二人は将校のバルサンに見初められ、芸能界への道を見出す。しかし姉が結婚を選んだことでココの夢は絶たれる。ココはバルサンの屋敷に居候として住み着き、そこで独自の...... [続きを読む]
受信: 2009年11月 8日 (日) 13時22分
» 09-275「ココ・アヴァン・シャネル」(フランス) [CINECHANの映画感想]
ただ働きだけ
母親を亡くし、父親に見捨てられたガブリエル・シャネルは、姉と共に田舎の孤児院で少女時代を過ごす。やがて、仕立屋でお針子仕事をする傍ら、姉と共にキャバレーで歌を歌い、つましく生計を立てていく。また、その時の持ち歌から“ココ”の愛称で呼ばれ、本格的に歌手を志すようになるガブリエル。
そんな彼女はある日、エティエンヌという裕福な将校と出会う。愛人関係となった彼の支援で歌手になる夢も膨らみ、上流階級の社交界も知るガブリエル。ところが、歌手の夢は潰え、愛人に留まるだけのエティエ...... [続きを読む]
受信: 2009年11月 8日 (日) 13時32分
» 437: ココ・アヴァン・シャネル [さくらの映画スイッチ]
「近代人」から「現代人」に転換する時代を生きたココ・シャネル・・・「シャネル」になる前の「ココ」の恋愛と仕事 [続きを読む]
受信: 2009年12月27日 (日) 08時14分
» 「ココ・アヴァン・シャネル」 [It's a wonderful cinema]
2009年/フランス
監督/アンヌ・フォンテーヌ
出演/オドレイ・トトゥ
ブノワ・ポールブールド
シャネルの映画が立て続けに公開されてますが、これはオドレイ・トトゥがココ・シャネルを演じた作品。シャネルが成功する以前のお話メインです。
姉と共に孤児院で育ち、地方のキャバレーで歌っていたココ。彼女はそこでバルサンという上流階級の男と出会う。彼女は彼を頼ってその家を訪れ、居候となる。そしてそこで彼女は運命の人”ボーイ”に出会う・・・というストーリー。
・・・... [続きを読む]
受信: 2009年12月30日 (水) 23時22分
» ココ・アヴァン・シャネル [ルナのシネマ缶]
シャネル映画の2作目は、
シャネル社の全面協力の
フランス版ってことで
期待していたのですが・・・
恋愛中心で、いまいちな感じでした。
なんかもうちょっと
ファッションぽいトコを
見せてほしかったです。
ガブリエル・シャネルは幼いころに母を亡くし、父に孤児院に預けられた。
大人になったシャネル(オドレイ・トトゥ)は、昼間はお針子の仕事して、
夜は、孤児の友人と酒場で歌っていた。
ある日、酒場で将校のエチエンヌ・バルサン(ブノワ・ポールヴールド)と
出会い交際を始める。しか... [続きを読む]
受信: 2010年1月17日 (日) 22時28分
» 「ココ・アヴァン・シャネル」 [心の栄養♪映画と英語のジョーク]
もうちょっとたくさんシャネルらしいファッションが見られると思ってたんですが・・ [続きを読む]
受信: 2010年2月 4日 (木) 17時00分
» ココ・アヴァン・シャネル [★★むらの映画鑑賞メモ★★]
作品情報
タイトル:ココ・アヴァン・シャネル
制作:2009年・フランス
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:オドレイ・トトゥ、ブノワ・ポールヴールド、アレッサンドロ・ニヴォラ、マリー・ジラン
あらすじ:孤児院で育った少女時代を経て、酔った兵士を相手に歌うナイトクラブの歌手となったガブリエル(オドレイ・トトゥ)。その一方、つつましいお針子として、田舎の仕立屋の奥でスカートのすそを縫う日々に甘んじていた彼女は、将校のエティエンヌ・バルサン(ブノワ・ポールヴールド)の愛人となり、退屈な暮らしを送ることに…... [続きを読む]
受信: 2010年6月18日 (金) 02時56分
» 「ココ・アヴァン・シャネル」(COCO AVANT CHANEL) [シネマ・ワンダーランド]
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受信: 2010年6月20日 (日) 18時54分
» ココ・アヴァン・シャネル (2009) COCO AVANT CHANEL 110分 [極私的映画論+α]
うーん・・・って感じです。 [続きを読む]
受信: 2010年8月29日 (日) 20時39分
» 『ココ・アヴァン・シャネル』'09・仏 [虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...]
あらすじ孤児院で育った少女時代を経て、酔った兵士を相手に歌うナイトクラブの歌手となったガブリエル。その一方、つつましいお針子として、田舎の仕立屋の奥でスカートのすそを縫... [続きを読む]
受信: 2011年1月17日 (月) 09時02分
» ココ・アヴァン・シャネル [rambling rose]
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受信: 2013年4月 1日 (月) 20時46分
» 映画『ココ・アヴァン・シャネル』★シックなスタイル [**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**]
映画レビューしました。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id333578/rid41/p0/s0/c0/
この作品を楽しみにしていた娘と試写会で鑑賞しました。
鑑賞直後は、さっぱりと通り過ぎた印象でしたが、娘は、とても良かったようで、
☆でいえば4つと、喜んでいました。
他のシャネルの作品と比べては、なんですが、
シャネルの人生というより、ココの成功、がメインのようで
数日たってみて、むしろ、作りこんでい..... [続きを読む]
受信: 2013年10月 6日 (日) 16時48分
コメント
sakuraiさん、こんばんは!
シャーリー版の方が、歴史の中でのココ・シャネルが起こしたムーブメントというのが、わかりやすかったかもしれないですね。
そのあたりが物語にどっしりとした見応えを与えているのかもしれません。
本作はどちらかというと若い女性の恋愛の物語なので、シャネルの伝記としてみると、やはりもの足りないところがありますよね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年10月17日 (土) 23時59分
なるほどね。
アヴァンの方は、きちんと時間軸で追ってましたから、若い時そのものを追ってると考えると、しっくりきますね。
まあ、そう考えても、物足りなさは否めませんでしたが。
時代や、戦争の影響、そんなあたりを見たかった・・もんで、やっぱシャーリー版が、見応えありましたかな。
投稿: sakurai | 2009年10月17日 (土) 20時08分
たいむさん、こんばんは!
フランス語だったのは良かったですねー。
けれどそれ以外はちょっと・・・、というところでしょうか、
「ココ・シャネル」は前半はこちらの作品とエピソードがかなりかぶっています。
なので前半はちょっと退屈してしまうかもしれません。
でもココがお店を開いてからの話というのは、No.5の由来とかいろいろおもしろいエピソードもありますよ。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月26日 (土) 23時43分
こんにちは。
少し期待と違っていた分、しっくりと来ない映画で残念に思ってます。
フランス語の雰囲気は良かったんだけど。
シャーリー・マクレーンの「ココ・シャネル」は地元には来ないかと思っていたら、今日から公開になりました。嫌いなシネコンなので上映することもしらなかったくらいで悩んでますが、見た方が良いかしら?
投稿: たいむ | 2009年9月26日 (土) 13時13分
オリーブリーさん、こんにちは!
今回の僕の論評は、二作品の違った視点をみつけるかという、ややこじつけめいたところがありますから・・・。
それほどまでに題材・視点は似すぎてましたよね。
明らかに公開が遅かったぶん、不利でありましたよね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月26日 (土) 05時54分
はらやんさん、こんばんは。
私はかなり辛口になってしまいました(汗)
仰るように回想の手法で語られる若かりし頃は、多少ココなりの脚色はありかもですね(笑)
公開順は影響ありますよ~こちらの方が先だったらまだ良かったかもしれません。
エティエンヌは下品なおっちゃんだったし、ココは半ば押しかけだったし、多少の違いは当然だけど、
映画的には魅力に欠けることが多くて残念でした。
投稿: | 2009年9月24日 (木) 18時24分
ミチさん、こんばんは!
「ココ・シャネル」の方が、本作の後のココにも触れていますので、彼女の人生について知りたいのはあちらの方がいいかもしれないですね。
「火天の城」、本屋さんに平積みされてました。
今度読んでみます!
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月23日 (水) 20時42分
Agehaさん、こんにちは!
さすがオドレイ・トトゥ、知名度がものを言いますね。
今の人にはシャーリー・マクレーンと言っても、わからないか・・・。
本作タイトル通りでシャネルを開業する前までのお話なんですよね。
その後のスタイルの話などだと「ココ・シャネル」のほうがいろいろ触れられています。
でもやはり成り上がっていくところは同じような感じで描かれてました。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月23日 (水) 15時52分
こんにちは♪
なるほど、これから「ココ・シャネル」を見るにあたってよいアドバイスをいただきました。
ありがとうございます!
ところで、「火天の城」ですが、原作は読んでいるだけで脳裏に映像が浮かんできて、エンタメ性もありますし面白いですよ~。
ぜひ手に取ってみてくださいね。
投稿: ミチ | 2009年9月23日 (水) 15時31分
元々見る気がなかったので
シャーリー版をスルーしてしまったんですが
ここに来て
オドレィトトゥの帯がついた途端に
本がドワ~っと売れ始めたので
ミーハーとお仕事絡みで見に行きました。(笑)
先にこっちから見て正解…のようですね。(!)この人こういうキャラなんだ、ふ~ん…
で、終わっちゃいましたけど。(!!!)
シャネル社公認の割に
誰に近づいてなりあがっていったのか…だけで
良いの?(わわわわわ)
投稿: Ageha | 2009年9月23日 (水) 10時44分
rose_chocolatさん、こんにちは!
今回のシャネル2作品の比較はなかなか難産でした。
ですのでやや強引なところもあるんですよ〜。。。
ココの若い頃のエピソードについてはほぼ同じような流れ(同じ人物を描いているので当たり前なのですが)だったので、先に「ココ・シャネル」を観ていたので、やや退屈にも感じてしまいました。
これは公開順がものを言いますねえ。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月23日 (水) 05時57分
>かなり強引ですが
↑ 確かに(笑
それにしてもここまで両作品とも構成が同じですと、かなり残念です。 違いが読み取れる方はたぶんそれだけ感覚を磨いていらっしゃるんでしょうね。
投稿: rose_chocolat | 2009年9月22日 (火) 22時07分
KLYさん、こんばんは!
お、厳しめですねー。
確かにシャネルでなくては成立しないドラマではなかったかもしれないですね。
でもあの時代、女性が主張することがあまりなかった時代に仕事にも恋愛にも受け身にならないスタイルであったというのが、シャネルっぽい感じもしました。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月22日 (火) 21時32分
ラブストーリーならラブストーリーで、その恋愛からココが何を得て、どういう努力や工夫をして、自分のブランドを築いていったのか、そこが抜け落ちていました。でもそれが抜けちゃうと何のためのシャネルの映画なのかが解らないです。><
恋愛は当然重要なファクターだけれど、人の人生を描く時、それは要素の1部でしかないんじゃないかと思います。
投稿: KLY | 2009年9月22日 (火) 19時03分