「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」 社会について考えるきっかけを与えてくれる
映画というのは純粋にエンターテイメントであるという側面もありますが、社会について考えるきっかけを提供してくれるという側面もあります。
本作もそういう作品の一つ。
舞台となるのはアメリカ、ロスアンゼルス。
邦題にあるI.C.E.というのは移民・関税執行局のことで、その職務の一つが不法滞在者の摘発となります。
人種の坩堝とも言われるアメリカは、もともとヨーロッパからの移民より始まっている国ですので、移民に対しては他の国よりも寛容です。
けれども最近はヒスパニック系やアジア系の不法滞在者も増えているということで、グリーンカード交付の審査や、取り締まりが厳しくなっているということも聞きます。
本作で描かれているのは、アメリカの現在の移民を巡る課題です。
アメリカは開かれた国であり、またアメリカン・ドリームと言われるように夢を叶えるチャンスを得られる国であります。
世界のいくつもの国や地域ではまだまだ貧しく、様々な問題を抱えているところが多いのです。
日本に暮らしているとあまり実感はないですが、それらの国に住んでいる方たちがチャンスを得るためにアメリカを目指すというのは、切実な思いであるのだろうと想像されます。
けれども移民に開かれた国であっても様々な問題もあります。
次第に増えてくるヒスパニック系やアジア系と、白人系、黒人系との文化的な摩擦や差別の問題。
不景気であるところに、安い賃金で働く労働力の増加による、失業率の上昇など。
移民問題はアメリカだけの問題ではありません。
ドイツではトルコ人移民によるドイツ人の失業率の上昇により、右翼の排斥運動等が起こっています。
またフランスではアフリカ系移民の暴動などもあったのは記憶に新しいところです。
これらの移民についての課題は日本も対岸の火事とは言っていられないかもしれません。
少子化が進んでいった時、日本は次第に労働力が不足するだろうと予測されます。
そうなった場合、移民や外国人の労働力の受け入れという方策もとるということも考えられます。
これがいいか悪いかといったことについてはここでは論じませんが、日本人にとっても人ごとではないということになると思われます。
最近ではフィリピン人親子の強制送還についてのニュースもありました。
そもそもは不法滞在であるから強制送還というのは法律に基づいた一つの考え方だと思います。
けれども本作でもパレスチナ人の親子のエピソードで描かれているように、法により親子を引き離すというのも人道的にはいかがなものかとも思います。
せめて特例で認めてあげるというのもあるかなとも思いました。
けれどそれにより法律の解釈が曖昧になり、悪いことを考える人たちが出てくる恐れ(本作でもメキシコ人の不法越境業者の存在が暗示される)があるというのも理解できます。
今、結論をだす必要はありません。
けれどよりよい答えを出すために、本件について社会的なコンセンサスをとっていこうとするのは必要な気がします。
本作で描かれているテーマというのは、いずれ日本にとっても大きな課題になると思います。
そういうことについて考えるきっかけを映画は与えてくれます。
それにしても本作の邦題はセンスがない。
作品を表していない曖昧なタイトルだと思います。
現代は「CROSSING OVER」。
だからそこここにインターチェンジのカットが入っていたのに。
この邦題だとまったく意味がわからないですよね。

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「Crossing Over」2009 USA
マックスに「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」のハリソン・フォード。
ハミードに「ファウンテン 永遠につづく愛/2006」「ダイ・ハード4.0/2007」のクリフ・カーティス。
コールに「フィールド・オブ・ドリームス/1989」「リボルバー/2005」のレイ・リオッタ。
デニスに「ダブル・ジョパディー/1999」「恋する遺伝子/2001」のアシュレイ・ジャド。
ギャヴィンに「アクロス・ザ・ユニバース/2007」... [続きを読む]
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» 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [ダイターンクラッシュ!!]
2009年10月10日(土) 16:25~ TOHOシネマズ シャンテ3 料金:0円(シネマイレージカードポイント利用) パンフレット:700円(買っていない) 『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』公式サイト 移民と不法滞在者がテーマ。 メキシコ、イラン、イスラエル、パレスチナ、韓国、オーストラリア、イスラエルなどと多種多彩。 主役は、定年で退任していてもおかしくないハリソン・フォード演じる移民局の捜査官。全員に絡む訳でないが、どこかで、皆繋がりがある。複数のエピソードが、どこかで繋がってい... [続きを読む]
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» 正義のゆくえ I.C.E特別捜査官 [めでぃあみっくす]
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» ★「正義のゆくえ I.C.E特別捜査官」 [★☆ひらりん的映画ブログ☆★]
今週の平日休みも「1ヶ月フリーパス」を使ってバリバリ観てやろうと思ってたけど、
新規公開作品がぱっとしないので、ちょっとスローダウン・・で2本。 [続きを読む]
受信: 2009年10月19日 (月) 03時30分
» 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [映画通の部屋]
「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」 CROSSING OVER/製作:20 [続きを読む]
受信: 2009年10月19日 (月) 19時27分
» 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官☆独り言 [黒猫のうたた寝]
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» 映画:正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [よしなしごと]
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受信: 2009年11月 9日 (月) 07時20分
» 09-281「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」(アメリカ) [CINECHANの映画感想]
開かれた国、アメリカ
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» 正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官 [映画鑑賞★日記・・・]
【CROSSING OVER】 2009/09/19公開 アメリカ PG12 113分監督:ウェイン・クラマー出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ、アシュレイ・ジャッド、ジム・スタージェス、クリフ・カーティスアメリカを守る正義か。人々を救う正義か。さまざまな人種、事情を抱えた移民が集....... [続きを読む]
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» mini review 10462「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」★★★★★★☆☆☆☆ [サーカスな日々]
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70歳になろうとするハリソン・フォードに、どういう心... [続きを読む]
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» 「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」(CROSSING OVER) [シネマ・ワンダーランド]
9・11同時テロ多発事件以降、深刻化する米国の不法移民問題をハリソン・フォード主演で描く社会派サスペンス「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」(2009年、米、113分)。この映画は、様々な人種の移民を取り上げた群像劇で、不法移民らの過酷な現状と問題点を浮き彫りにする。監督は南アフリカ出身で、自身もグリーンカード(永住許可証)を取得した移民でもあるウェイン・クラマー。... [続きを読む]
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» 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP]
正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [DVD]9.11以降、米国の移民を描く作品には強い問題意識がある。そこには自由の国であるための不自由があり、移民で構成された国ゆえの苦悩が見えるかのようだ。LA移民局のベテラン捜査官マックスは、不法滞在の移民たちを取り締まる立場だ....... [続きを読む]
受信: 2010年7月19日 (月) 23時55分
» 【映画】正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官…の記事&景気向上に貢献し続ける我が家。 [ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画]
本日{/kaeru_fine/}二度目の投稿(前のは寝る前の夜中ですが{/face_nika/})
ひとつ前の「サロゲート」の記事で、古いHDDレコーダーの故障{/face_hekomu/}に伴って、ブルーレイ&HDDレコーダーと、プラズマTV(42インチ)を買った事は書きましたが、最近の我が家の散在はそれに止まりません{/face_ase2/}{/ase/}
実はひと月ほど前に台所の蛇口{/namida/}が壊れました{/face_hekomu/}
私も嫁さんも忙しくて{/ase/}、元栓を... [続きを読む]
受信: 2010年7月25日 (日) 17時39分
» 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [こんな映画見ました〜]
『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』
---CROSSING OVER---
2009年(アメリカ)
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監督は南アフリカ出身で、自身もアメリカでグリーンカード(永住権証)を... [続きを読む]
受信: 2010年8月22日 (日) 23時28分
» 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 (2009) CROSSING OVER 113分 [極私的映画論+α]
タイトル長すぎ(笑)
「I.C.E.」って Immigration and Customs Enforcement 移民税関捜査局のことですって。 [続きを読む]
受信: 2011年3月 4日 (金) 22時38分
» 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [rambling rose]
ハリソンさん主演でこのタイトル・・・・・について、【感想リスト】でなんやかんや言ってますが・・ [続きを読む]
受信: 2013年3月14日 (木) 16時03分
コメント
sakuraiさん、こんにちは!
アメリカの国家の成り立ちから、移民へは開かれている国ですが、やはり最近は変わってきたのでしょうね。
WASPが相対的に少なくなってきているというのにも危機感があるのかもしれません。
メジャーはないですが、アメリカの今を切り取っている作品ですよね。
日本もこれから直面する問題かもしれません。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年12月23日 (水) 07時48分
いろんな事情の人がいましたね。
寛容の国でしたが、9・11によって、アメリカがどうなってしまったのかも、うまく描かれてたように思えました。
ハリソン・フォードが、メジャー作品でないのに出たのが、ものすごく珍しいことだとか。
とにかくいろんなことを考えさせる、力のあった作品だと思います。
投稿: sakurai | 2009年12月22日 (火) 09時06分
にゃむばななさん、こんにちは!
アメリカン・ドリームというのも実現できるのは、昔から一部の人間なんですよね。
けれどそれでもアメリカの国民になりたいという人が多いのは、自国がアメリカよりも過酷で暮らし難いという現実があるような気がします。
まだアメリカの方が成功する可能性があるということだけでも憧れるに足る国なのかもしれませんね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年10月18日 (日) 07時24分
この映画を見るとアメリカン・ドリームという言葉が死語になりつつあるように思えました。
アメリカから夢を奪ったら、多分何も残らないでしょうね。
それが逆に一番怖いですよ。
投稿: にゃむばなな | 2009年10月17日 (土) 22時02分
rose_chocolatさん、こんばんは!
これがアメリカの現実なんですよねー。
でも記事でも触れましたが、これはこれからの日本の現実でもあるんですよね。
対岸の火事とせず、こういうことにも関心を持たなくてはいけないですね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年10月10日 (土) 23時22分
こんばんは。
アメリカの現実を突き付けられましたね。
実に複雑なケースが存在するのに、うまくつなげてまとめていたと思います。
これも多くの方がお書きなんですが、『クラッシュ』を思い出しました。
インターチェンジの映像がとても象徴的でした。 そしてラストの国境の、車が流れるスピードの差。
アメリカ側ではどんどん行け!的なのに、メキシコ側から入る車は、今や遅しと入国を待っているのも皮肉な感じですね。
投稿: rose_chocolat | 2009年10月 8日 (木) 20時06分
ノラネコさん、こんばんは1
そうですよねー、ノラネコさんはずっとアメリカにいたから、本作で描かれている状況をリアルに体験しているですね。
僕などもそうですが、ずっと日本にいるとそういうことも知らなかったりしますよね。
ノラネコさんのコメントにあるようにもう日本も人ごとではないですよね。
先日のフィリピン人の親子のことなどは、そういうことについて考えなくてはいけない時期にきているのかなと思いました。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月28日 (月) 20時56分
正直内容を知らずに観たので、こんなヘヴィーな社会派映画と驚きでした。
私は嘗て移民としてアメリカで暮らしましたので、この映画の内容のリアルさは、記憶の痛みを呼び覚まします。
映画の様に強制送還された知人、友人もたくさんいました。
またこの映画に描かれている事は、既に日本の現実でもあるので、できればもっと多くの日本人に観て欲しいものです。
この映画は、この国の未来に対する示唆に富んでいます。
しかし、このB級っぽいタイトルは何とかならなかったものか・・・(苦笑
投稿: ノラネコ | 2009年9月28日 (月) 00時08分
KLYさん、こんにちは!
移民問題と一言で言ってしまうと概念的になってしまいますが、この映画のように個別の人々を見ていくとそれぞれに事情があるということに気づきます。
ルールがなければ社会が成り立たないのは当然なのですが、個別のケースというのもしっかりと見ていかなければならないのだろうなとも思います。
難しい問題ですよね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月22日 (火) 08時32分
実は予備知識ゼロで観にいったんで、またFBIとかCIAとかじゃない新しい組織を舞台にした作品かなって思ったんですが、全然違うし。(笑)
ホントは群像劇って苦手なんですよね。でもこれは良かったです。
パラレルに起こっている事件の登場人物が細い糸で全てマックスに繋がってる、つまり我々はマックスを軸にした周辺の人々の移民問題の目撃者になってる訳です。しかし…たった一人なのに、こんなにも色んな問題が起こっている、これが国民全体で考えたら…。考えさせられる作品でした。
投稿: KLY | 2009年9月22日 (火) 00時06分