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2009年8月 1日 (土)

本 「リズム」

居心地の良い環境もいつか変わっていってしまいます。
主人公のさゆきは中学一年生。
まだ子供と言っても良い年頃です。
さゆきは「変わらないものが好き」と言います。

 風みたいに、
 空みたいに、
 月みたいに、
 変わらずにいてくれるものが好き。

こういう文章がありました。

でも彼女が「第二の我が家」と呼ぶおじさん夫婦も離婚してしまいます。
またさゆきの大好きな従兄の真ちゃんも東京に行くと言います。
いつまでもずっとそのままでいてくれると思っていた環境も、いつしか変わっていってしまう。
思ってもいなかったその変化に、さゆきは翻弄されてしまいます。
そんなさゆきに真ちゃんは
「自分のリズムを大切にしろよ」
と言います。
生きていれば、周りは変化していってしまいます。
けれどそれに翻弄されるのではなく、自分のリズム、自分の好きなことややりたいこと、自分らしさを大事にしていく。
そうすればしっかりと生きていけます。

森絵都さんの文体はとても優しいですよね。
本作は森さんのデビュー作で講談社児童文学新人賞をとった作品です。
少年少女向けに書かれているので特に本作は優しさを感じます。
上で引用したような、中学生が書きそうなちょっと拙いけれど透明な感じの文章が、とても心地よい感じがしました。

本作の続編「ゴールド・フィッシュ」の記事はこちら→
森絵都さん作品「いつかパラソルの下で」の記事はこちら→
森絵都さん作品「カラフル」の記事はこちら→
森絵都さん作品「DIVE!!」の記事はこちら→

「リズム」森絵都著 角川書店 文庫 ISBN978-4-04-379106-4

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» 本『リズム』森絵都 [日々のつぶやき]
     ☆本プロからの移行☆  2006/8/19 読了     ?「リズム」とその続編の「ゴールド・フィッシュ」を収録。 さゆきは中学生。大好きな従兄弟の真ちゃんは中卒、ガソリンスタンドで働きながら大好きなバンドをして夢を追いかけている。そんな真ちゃんを見ながら... [続きを読む]

受信: 2009年8月 3日 (月) 16時32分

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