「セントアンナの奇跡」 枠組み思考の悲劇
印象深いシーンがありました。
登場人物が神に祈りを捧げているシーンです。
アメリカの黒人兵、イタリア人たち、ドイツ人捕虜がそれぞれの場所で、同じ神に祈りを捧げています。
けれども彼らは敵対する間柄なのです。
同じ信仰を持っているのに、なぜ人は互いに殺しあうのでしょう。
ナチスだからといってすべての人がひどい人間なのではありません。
生き残った赤ちゃんですら冷酷に射殺する将校もいれば、虐殺を生き延びた子供を逃がそうとする兵士もいます。
同じ町に暮らすイタリア人でもファシストを支持する者、パルチザンとして戦う者。
パルチザンの中でも、祖国のために戦う人間、裏切りに走る人間とがいます。
アメリカ人兵士でも白人将校と黒人兵。
黒人兵の中でも、黒人の将来のことを考えアメリカのために戦う必要があるというスタンプス、何か冷めた目で達観しているビショップなどがいます。
僕は本作観る前は、スパイク・リー監督なので、第二次世界大戦下での黒人兵の扱いを通じて黒人差別を描くというお話かと思っていました。
確かにそういう要素もありましたが、たぶん言いたいのはそういうことだけではないと感じました。
前にもブログで書いたことがありますが、僕たちは人をある枠組みでとらえようとする傾向があります。
例えば、人種という枠組み。
宗教という枠組み。
イデオロギーという枠組み。
この枠組みは物事を大きく捉えるときにはとても役立ちます。
けれどもその枠組みを個人に適用するとおかしなことが起こります。
この人種はこうだとか、この宗教はああだからとか。
昨年はやった血液型というのも同じようなことだと思います。
血液型がA型だから、真面目だとか(話のネタとしてはいいけれど)。
「ここにいると俺が俺でいられる」
という台詞がありました。
僕たちはどうしても普段、個人をその個人ではなく、枠組みをはめて見てしまいがちです。
彼らは祖国アメリカでは、個性ある個人としてではなく、「黒人」という枠組みの中の一人という捉えられ方しかされていなかったのでしょう。
実はこのような捉え方が差別意識のベースになっているわけです。
スパイク・リーはその差別意識のベースになっている、枠組み思考みたいなものを描きたかったのではないでしょうか。
個人を見ずに枠組みだけしか見れなくなったとき、悲劇は起こるのです。
ナチスのユダヤ人虐殺しかり。
アメリカの東京大空襲しかり。
本作で描かれたセントアンナの大虐殺しかり。
そこにいるひとり一人を個人としてとらえずに、枠組みでしかとらえられなくなることが問題なのだと思いました。
本作2時間半越えのかなりの長尺。
前半はかなりスローペースで物語が進むためやや睡魔に襲われるところもありましたが、後半のいたたまれなさには眠気も飛びました。
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女神は<奇跡>を、
人に託した
原題 MIRACLE AT ST. ANNA
製作年度 2008年
上映時間 163分 映倫 R-15
原作・脚本 ジェームズ・マクブライド
監督 スパイク・リー
出演 デレク・ルーク/マイケル・イーリー/ラズ・アロンソ/オマー・ベンソン・ミラー/ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ/ヴァレンティナ・チェルヴィ/マッテオ・スキアボルディ/ルイジ・ロ・カーショ/ジョセフ・ゴードン=レヴィット
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〝眠る男〟は誰なんだ?
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そんな不可解な事件の謎を解く鍵は、1944年のイタリアまで遡るのだった――。
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» セントアンナの奇跡 [愛猫レオンとシネマな毎日]
「マルコムX」「25時」のスパイク・リー監督の最新作です。
舞台は、現在のアメリカと過去のイタリアに分かれます。
二つの時代を結んだのは、春の女神の彫刻の頭部と一人の少年。
第2次世界大戦下のイタリアでは、ナチスドイツ対アメリカ、
そしてファシズム体制に抵抗するパルチザンが入り乱れてました。
ナチスドイツとの最前線で戦っていたのは、黒人部隊。
主人公のヘクターと仲間3人は、戦いのさなかに1人の少年を助けた為に、
敵陣で孤立してしまうのですが・・・
素晴らしい人間ドラマでした。
2時間40分の長丁... [続きを読む]
受信: 2010年4月 6日 (火) 22時55分
» 「セントアンナの奇跡」 [It's a wonderful cinema]
2008年/アメリカ、イタリア
監督/スパイク・リー
出演/デレル・ルーク
マイケル・イーリー
ラズ・アロンソ
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受信: 2010年4月29日 (木) 14時34分
» セントアンナの奇跡 : 戦場で起きた小さな奇跡 [こんな映画観たよ!-あらすじと感想-]
今日は、広島カープの野村監督と見かけましたよ。まあ、嫌いな監督なので声はかけなかったですけど…。まあ、そんな話は置いておいて、本日紹介する作品は人間の素晴らしさを感 [続きを読む]
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コメント
たいむさん、こんばんは!
そう肩書きはまず相手との関係性をつかむには便利なものなんですけれど、それだけになってしまってはいけないんですよね。
本作、スパイク・リーなので、黒人差別に対する意見というところがあるかと思っていましたが、そういうのを越えた目線で描いているのが、今までの彼の作品とは違うなと感じました。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年9月 6日 (日) 18時48分
はらやんさん、こんにちは。
そうですねー、ひとりの人間はは色々な肩書を持ってますね。人種とか国籍とかもそのうちの一つで、もっとブレイクダウンすると、会社はどことか、学校はどことか、家庭では優しいお父さんだったり、妻を愛する夫だったり、でも生意気な弟かもしれないw。
けれど、見た目とその瞬間の立ち位置しか他人には分からないということが、差別や殺人を助長しちゃうのかな?とかはらやんさんの記事を読んで思いました。
もしも、いちいちそんなことを考えていたら戦争にはなりませんよね。
この映画、長尺に様々なものが詰め込まれていて見るのも感想をまとめるのも大変でした。
投稿: たいむ | 2009年9月 5日 (土) 08時58分
migさん、こんにちは!
いつもTBだけですみません。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年8月 2日 (日) 11時57分
いつもTB をありがとうございます。
投稿: mig | 2009年8月 2日 (日) 10時52分
KLYさん、こんにちは!
枠組みは自分自身についても、また他人についても存在しますよね。
他人に対しての枠組みっていうのは、いわゆる「色眼鏡」ということになると思うのですが。
これもやはり意識を持たないとなかなかなくせないものですよね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年8月 2日 (日) 05時58分
枠組みは個人を規定するものではなく、単に個人がそこに属しているというだけなんですがねぇ。人間1人では生きていけない以上、必ず何れかの社会的な枠組みに所属はしなうてはなりません。だからこそその枠組みの方向性を決めるのが誰か一個人であっていいはずが無く、全員が自分が決めるのだと言う意識を持たないといけないんですよね。
今の世の中だって虐殺こそありませんが同じことだと思うんです。と言うわけで選挙いかなきゃ。(←なんという〆なんだ。)
投稿: KLY | 2009年8月 2日 (日) 00時00分