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2009年5月10日 (日)

本 「悪夢のドライブ」

木下半太さんの「悪夢」シリーズ(いつの間にシリーズに?)の第三弾。
「悪夢のエレベーター」「悪夢の観覧車」はどちらかというと密室を題材にしていましたが、本作は密室系のお話ではありません。
売れないお笑いコンビの片割れ。
その友人の元プロボクサーで、多重人格症のあやしい「運び屋」。
ペテン師志望の16歳の少女。
美貌の詐欺師。
大阪では有名な暴力団の組頭、などなど。
これら一癖も二癖もある人物たちが、ある事件に絡み、それをどんどんややこしくしていってしまいます。
今までの2作品よりも、物語の疾走感みたいなものがパワーアップされていました。
お笑いコンビの片割れと多重人格症の友人が主人公みたいなところもあるのですが、なんだかこのあたりの会話が読んでいておかしい。
おもわず声をあげそうになってしまいます。
細かい伏線を張っておいて、二転三転する物語のなかで、きちんと回収していいくうまさは相変わらずです。
前の二作を読んでいる方は是非読んでみてください。
前の作品にでている登場人物もちらりと本作に出てきます。
まさに「悪夢」ワールドとして世界が繋がってきました。

一作目の「悪夢のエレベーター」は映画化されますね。
監督は堀部圭亮 さん、これはナイスな人選です。
タレントとしても活躍されてますが、監督としてはDVD「やさぐれパンダ」を作っています。
これが僕は大好きでありまして、チープな笑いの間というか、そういうのがいい味を出してくれているんです。
このあたりの雰囲気がぴったりではないかと。
脚本は「アヒルと鴨のコインロッカー」の方ですし。
これは期待していいかも?

木下半太著「悪夢のエレベーター」の記事はこちら→
木下半太著「悪夢の観覧車」の記事はこちら→

「悪夢のドライブ」木下半太著 幻冬社 文庫 ISBN978-4-344-41203-3

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