「パニッシャー:ウォー・ゾーン」 おしおきだべえ
オープニングシークエンスにて。
悪事を働くマフィア一族が集まったパーティの一室。
突然明かりが消えて、そこに現れたのは真っ黒の戦闘服に身を包んだ一人の男。
その胸にはどくろのマークが浮かび上がっている・・・。
「おしおきだべえ」
とドクロベエさまが言うかと思ってしまいました。
冗談はさておき・・・。
タイトルのパニッシャーは処刑人という意味。
”パニッシャー”は法で裁けない悪人を容赦なく始末する男、言わばアメリカ版必殺仕置人と言ったところでしょうか。
「パニッシャー」は過去にも二度映画になっているのですが、いずれも観たことがありません(トラボルタが悪人で出ていたような・・・)。
アメコミヒーロー好きとしては、観に行かないわけにはいかないと本作初日に行ってきました。
ヒーローと言っても、パニッシャーというのは特殊能力を持つわけではなく、悪を憎む気持ち、強い意志、鍛え上げられた肉体と技で、悪人を問答無用に処刑していく男です。
なのでけっこう過激な描写もあるだろうと予想してましたが、思っていた以上に生々しい、痛いシーンもありました。
予告でも流れていたオープニングシークエンス(ぶら下がってバンバン撃つやつね)は、パニッシャーの悪人に対しての情け容赦のなさがでていて、グッとバイオレンスな世界観に引き込まれます。
オープニングタイトルもなかなかカッコいい。
B級と思いきや、実は当たりか?と一瞬思いましたが、その後の展開はそれほど意外性のあるものではありませんでした。
このところ「ダークナイト」とか「ウォッチメン」とかヒーローものでも手の込んだストーリーを味わっているからでしょうか。
罰し続ける者が、いつか自分も罰せられることを望むというような描写も少し感じたのですが、それほど深堀していくことはなく。
このあたりのパニッシャーの内面みたいなところにもっと踏み込んでくれると、自分としてはけっこう好みだったのですけれど。
どちらかというとバイオレンス描写みたいなところへのこだわりの方が高かったような気がします。
そのあたりの描写はかなり作り込んでいるのですが、ある程度以上いくともうお腹いっぱいなところもあって、もうちょっとソフトにと思ってしまいました。
とっても意外だったのは、本作の監督が女性だったということ。
本作のバイオレンス描写にはまったく女性っぽさを感じなかったです。
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