「BONES シーズン1」 もの言わぬ証人
「LOST」以来、アメリカのドラマをよく観るようになりました。
こちらの「BONES」もその一つです。
「BONES」は主人公の女性法人類学者テンペランス・ブレナンのあだ名です。
彼女はFBIの捜査をサポートしていて、事件現場に残された遺体の”骨”から、事件に関わる証拠を見つけることができるのです。
そのため「BONES」と呼ばれているのです。
物語は基本的には一話完結式のいわゆる捜査もの。
「骨」から証拠を集めていくという捜査を扱った物語でシリーズができるほどの話ができるのかと思っていましたが、いやいやいろいろな切り口で物語を作っています。
「骨」がまさにものを言わぬ証人で、誰も解することができないその言葉をブレナン博士がその知識で読み解いていくところがこのシリーズのおもしろさとなっています。
ブレナンのキャラクター造形が、なかなかおもしろい。
彼女は幼い頃に両親に失踪され、里子として育てられました。
両親に対する愛情、裏切られたような気持ちを持って育ったためか、そういう感情を抑えることが彼女の性癖となっています。
すべての物事を理性的に観ようとするので、相手とうまくぶつかることもしばしば。
見かけは美人なのに、事件現場では骨とそれを読み取る論理にしか興味がないような感じで、一種の変人のようなところもあります。
周囲にいてブレナンを知っている人々は、実は彼女が感情豊かであることを知っています。
不器用でそれを上手く表現できないということを。
彼女とパートナーを組むのが、FBI捜査官のブース。
彼は典型的アメリカ人男性という趣、つまりはアメリカの視聴者からすれば自分たちに最も近い人物と言えるでしょう(ブレナンの同僚はみんなオタクチックなので)。
彼は行動力もあり、それで人としての情も豊か、そして敬虔深い(ブレナンは宗教は人類学的な興味の対象でしかなく、その信義はまったく信じていない)。
まったくブレナンとは真逆の人物として描かれていています。
推理もののバディというのは、基本的に違ったタイプの組み合わせが多いので、これはその典型と言えるでしょう。
そのためブレナンとブースは対立することも多いですが、互いに認めあっている信頼があり、また男女の愛情めいたものもあるように見えます。
先に書いたようにブレナンの両親は失踪しているのですが、シーズン1のラストでそのことに関わる事件が発生します。
シーズン2はそのあたりの話を軸にしていくのでしょうか。
「BONES シーズン2」の記事はこちら→
「BONES シーズン3」の記事はこちら→
「BONES シーズン4」の記事はこちら→
| 固定リンク
コメント
ヨメさん、こんばんは!
ブレナンは相当の変わり者ですよね。
そのちょっとずれている感じで、典型的なアメリカ人のブースとかみあわないところがおもしろいですよね。
骨の話だけで、そんなにいろいろバリエーション作れるのかと思いましたが、ストーリーもいろいろなタイプがあって楽しめました。
ギャラクティカはケーブルテレビでシーズン3が始まってました。
録画しているだけで、まだ観れてませんが・・・。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年4月 2日 (木) 23時12分
はらやんさん、こんばんは。
BONES私も見てます!!
ブレナンの変わりものっぷりや、ブースとのやり取りがなんとも良い味をだしていて楽しいですよね。
BONESはシーズン3まで見てるのですが、ギャラクティカはまだシーズン2の途中。
見終わった暁には、はらやんさんのレビューをじっくり読ませていただきますね(^-^)
投稿: ヨメ | 2009年4月 1日 (水) 23時36分