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2009年2月11日 (水)

本 「螺鈿迷宮」

最近ハイペースで作品を発表している海堂尊さんの作品。
海堂氏は現役のお医者さんということですので、この発表ペースには驚嘆してしまいます。
「チーム・バチスタの栄光」と同様に架空の街、桜宮市が舞台となっていまして、あのロジカルモンスター白鳥が本作でも活躍します。
ただし白鳥とコンビを組むのは田口センセではなく、あの「氷姫」こと姫宮となります。
姫宮は「チーム・バチスタの栄光」と「ナイチンゲールの沈黙」では名前だけ作中に出ておりましたが、本作で満を持しての登場になります。
海堂さんの作品に登場するキャラクターは一癖ある人物が多いですが、この姫宮も同様でした。
やはりあの白鳥とコンビを組むにはこのくらいのクセがないとダメでしょうね。
海堂氏が小説を書き始めたきっかけというのは、現在の医療の現場の問題をエンターテイメント小説という表現を通じて訴えたいということだそうです。
本作では終末期医療に関する問題が提起されています。
確かに医療に関する問題というのはなかなか自分の身に降り掛からないと難しくて考えなかったりするものですが、このような小説を通じてだとわかりやすく問題を認識することができます。
現役の医師で医療をテーマに小説を書いている方では久坂部羊さんもいますが、作風はまったく対照的なのがおもしろいです。
久坂部さんの小説も読むと医療に関しての問題について考えさせられます。

テレビドラマの「チーム・バチスタの栄光」も好評だったようですし(観逃した・・・)、映画「チーム・バチスタの栄光」の続編「ジェネラル・ルージュの凱旋」も公開されますし、しばらく海堂尊氏の進撃は止まらなそうですね。
しかし、映画化で「ナイチンゲールの沈黙」が飛ばされたのは、やはり作品的にはいまいちだったからだろうか・・・。

海堂尊作品「チーム・バチスタの栄光」の記事はこちら→
海堂尊作品「ナイチンゲールの沈黙」の記事はこちら→

「螺鈿迷宮<上>」海堂尊著 角川書店 文庫 ISBN978-4-04-390901-8
「螺鈿迷宮<下>」海堂尊著 角川書店 文庫 ISBN978-4-04-390902-5

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コメント

michiさん、こんにちは!

これだけ強烈でないと白鳥とペア組めないかもしれないですね。
田口・白鳥シリーズでずっと名前だけ出ていただけだったですが、想像以上に存在感ありました。
けっこう好きなキャラです。
白鳥・姫宮でもっと読んでみたいなあ。

投稿: はらやん | 2010年4月24日 (土) 17時42分

ご無沙汰しております。
TBありがとうございました。

氷姫、強烈キャラですよね!
白鳥と比べて天然なところが、尚、怖いです。。。

投稿: michi | 2010年4月24日 (土) 13時47分

たいむさん、こんにちは!

海堂先生って、顔出さない人かと思っていました。
そっか、やっぱり普通のお医者さんなんですねー。
しかし、二足の草蛙を入ってしっかりやっているなんて、驚きです。
次は「ジェネラル・ルージュ」を読みたいと思ってます。
映画公開までには、なんとか・・・。

投稿: はらやん(管理人) | 2009年2月14日 (土) 09時37分

「ナイチンゲール」が飛ばされたのは、いまいちもあるけれど、冒頭は「ジェネラルージュ」完全に被っているから、どちらか一つ選択するならば・・と思いました。
まぁ、「ナイチンゲール」はエグイところもありますしね。映画は向かない感じかも(^^;

海堂先生を昨日初めてTVで拝見しましたがフツーな先生さん、って感じで意外でした(^^)

投稿: たいむ | 2009年2月12日 (木) 18時44分

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