「アラトリステ」 スペイン版任侠もの
2009年はこの映画からスタート、「アラトリステ」です。
ヴィゴ・モーテンセン主演でスペインの架空の剣客アラトリステを演じます。
予告を観て剣劇ものかと思って観にいったのですが、前半思いっきり寝てしまいました・・・。
言い訳するわけじゃないですが(してるじゃん)、寝てしまった理由を。
その一。
西仏戦争の頃のイベリア半島の歴史に全く疎くて、最初お話についていけなかった。
そのニ。
出てくる人が、髭をはやしていてラテンな顔つき(当たり前か)のためみんな同じ顔に見えて、登場人物の関係性がよく把握できなかった。
その三。
長かった・・・のと、物語がとても淡々としていて・・・。
途中からがんばって覚醒しようと努力をしたのですが、乗り遅れてしまったため、登場人物に感情移入できずそのまま不完全燃焼で終わってしまいました。
もっと活劇風なものだと思っていたのが、よくなかったのかもしれません。
描かれる時代は世界の覇権を握っていたスペインが没落をしていく頃です。
王はフェリペ4世でしたが、その側近オリバーレス伯爵が実権を握っていました。
オランダとの戦いを終え、祖国に戻った歴戦の勇士アラトリステが本編の主人公になります。
アラトリステは戦えば勇猛果敢に敵を倒す剣豪であり、義に厚い男。
帰国後彼は刺客となりますが、諸外国との争い、国内での権力闘争などにより陰謀が行われ、アラトリステもそれに巻き込まれます。
それでも彼は義を重んじ、そのために友情や愛も犠牲にします。
この作品を観ながら「ああ、これは昔の東映のヤクザ映画のようだ」と思いました。
そう思うとアラトリステが高倉健さんに見えてくる・・・。
言葉少なく、義のために自分を捨て、いざ戦いとなればその強さは比類がない。
アラトリステは高倉健さんが演じたキャラクターを彷彿させます。
これはまさに任侠映画。
この手のジャンルが好きな方は楽しめるかもしれません。
しかし・・・、今年最初のレビューなのに切れ味なくてすみません・・・。
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「アラトリステ」 スペイン版任侠もの:
» 『アラトリステ』 (2006)/スペイン [NiceOne!!]
原題:ALATRISTE監督:アグスティン・ディアス・ヤネス原作:アルトゥーロ・ペレス=レベルテ出演:ヴィゴ・モーテンセン、エドゥアルド・ノリエガ、ウナクス・ウガルデ、ハビエル・カマラ公式サイトはこちら。<Story>1622年、国王フェリペ4世に仕える傭兵、アラト...... [続きを読む]
受信: 2009年1月 2日 (金) 21時46分
» ★「アラトリステ」 [★☆ひらりん的映画ブログ☆★]
祝日前夜はナイトショウをやってくれてる「TOHOシネマズららぽーと横浜」で。
この作品・・・上映館が少ないし、そろそろ上映も終わりそう。
スペイン歴史ものはひらりん的には好きなので、
ディカプリオの「ワールド〜」はパスして、こちらを観てみる事に。... [続きを読む]
受信: 2009年1月 3日 (土) 00時01分
» 「永遠のこどもたち」 [ヨーロッパ映画を観よう!]
「El Orfanato」...aka「The Orphanage」 2007 メキシコ/スペイン
子供をなくした母親の狂気とも思える姿を描いたミステリアス・サスペンス・ホラー。
ラウラに「美しすぎる母/2007」のベレン・ルエダ。
ラウラの夫カルロスにフェルナンド・カヨ。
息子シモンにロジェール・プリンセプ。
霊媒師に「ドクトル・ジバゴ/1965」「トーク・トゥ・ハー/2002」のジェラルディン・チャップリン。
監督はスペイン人のフアン・アントニオ・バヨナ。
孤児院で暮ら... [続きを読む]
受信: 2009年1月 3日 (土) 00時55分
» アラトリステ/ヴィゴ・モーテンセン [カノンな日々]
公開されるまで予告編もポスターもチラシすらも一度も目にしたことがありませんでした。上映しているららぽーと横浜のTOHOシネマズにこの前行ったのが12月の始めなんだけど、その時には宣伝物は何もなかったように思います。チラシ置き場はスルーしてたからわからないけど、....... [続きを読む]
受信: 2009年1月 3日 (土) 11時33分
» アラトリステ [映画通の部屋]
「アラトリステ」ALATRISTE/製作:2006年、スペイン 145分 R-1 [続きを読む]
受信: 2009年1月 3日 (土) 21時39分
» アラトリステ [☆彡映画鑑賞日記☆彡]
『17世紀、スペイン― かつて栄華を極めたこの国に、最高の剣士と称される一人の男がいた。 <誇り>は戦場に求め <義>は友に捧げ <愛>は心に秘める』
コチラの「アラトリステ」は、17世紀のスペインを舞台に、孤高の剣士アラトリステ(ヴィゴ・モーテンセン....... [続きを読む]
受信: 2009年1月 3日 (土) 23時17分
» アラトリステ [5125年映画の旅]
17世紀のスペイン。戦争から生還した剣士・アラトリステは、戦死した戦友の息子を従者として引き取り、マドリードで暮らしていた。ある日、アラトリステは英国人二人の暗殺を依頼される。しかし彼は依頼に裏があると予感し、土壇場で二人を見逃す。二人は王家にメッセー...... [続きを読む]
受信: 2009年1月 4日 (日) 08時43分
» アラトリステ◆ALATRISTE [銅版画制作の日々]
2009年最初に観た作品が“アラトリステ”です。
イースタン・プロミスのヴィゴ・モーテンセン主演最新作です。1月5日、京都シネマにて鑑賞しました。
何でも世界中でベストセラーとなっている歴史小説の映画化だそうです。主人公のアラトリステは実在した人物ではなく、架空の人物。17世紀初頭のヨーロッパは全域で抗争が相次ぎ激動の時代だったそうです。原作小説は、黄金時代の帝国スペインが没落していく歴史のうねりを背景に、架空の主人公アラトリステの活躍を描いた冒険小説です。波乱に満ちた物語はスペイン... [続きを読む]
受信: 2009年1月11日 (日) 12時52分
» Alatriste [I am invincible !]
17世紀のスペイン。 ディエゴ・アラトリステ(ヴィゴ・モーテンセン)は、何回か戦いにおいて、数名の信頼の置ける部下を率いてスペインのために戦い、英雄的な働きをしていた。 しかし戦いが無く町で過ごす時の彼は、金で依頼を受け人を襲う刺客の様なもの。 ある依頼では..... [続きを読む]
受信: 2009年1月12日 (月) 12時51分
» 『アラトリステ』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY]
美しきディエゴのスペイン。
西欧を支配下に置く17世紀初頭のスペイン。1622年、国王フェリペ4世に仕える兵士ディエゴ・アラトリステはフランドルの戦場での戦いを終えて帰還した。スペインの人気作家アルトゥーロ・ペレス=レベルテの冒険小説が原作。
ヴィゴが今度は17世紀スペインの孤高の戦士!アメリカ人のヴィゴなのにスペイン語作品の主役をはれちゃう語学堪能ぶりがスゴいよね。せっかくの自国の歴史大作なのにスペイン人俳優には主演にふさわしい人はいなかったのかというのは残念な気もするけれど(『サルバ... [続きを読む]
受信: 2009年1月13日 (火) 21時38分
» アラトリステ [ルナのシネマ缶]
17世紀、スペイン。
最高の剣士と称される
一人の男の物語。
初めて聞いた名前だけど、
スペインではかなり有名な
人物らしいです。
イギリスでは、エリザベス1世の
時代ですよね〜。
17世紀初頭、西欧を支配下に置くスペインでは、
国王フェリペ4世の代わりにオリバーレス伯爵(ハビエル・カマラ)が
国政を牛耳っていた。
国王に仕える兵士ディエゴ(ヴィゴ・モーテンセン)は、
遠征中のフランドルで果敢に戦い帰国する。
1年後、マドリードに戻った彼のもとにイギリス人二人を
暗殺... [続きを読む]
受信: 2009年1月30日 (金) 00時54分
» ≪アラトリステ≫ [日々のつぶやき]
監督:アグスティン・ディアス・ヤネス
出演:ヴィゴ・モーテンセン、エドゥアルド・ノリエガ、ウナクス・ウガルデ、ハビエル・カマラ、エレナ・アナヤ
「17世紀のスペイン
凄腕の剣士アラトリステ、傭兵として何度も危険な戦場を生き延び、戦士した親友の息子を... [続きを読む]
受信: 2010年1月25日 (月) 16時09分
» アラトリステ [象のロケット]
スペイン国王フェリペ四世の傭兵アラトリステは、カピタン(隊長)と呼ばれる歴戦の剣士。 幾多の勲功を立てながら市井に暮らし、戦死した友の息子を引き取り育てている。 戦場からマドリードに帰って来た彼に、「イギリスから来た異端者ふたりを殺せ。」という奇妙な依頼が舞い込むが、そこには国家を巻き込む陰謀が隠されていた…。 愛と戦いの歴史スペクタクル。 R-15... [続きを読む]
受信: 2010年1月26日 (火) 15時59分
» アラトリステ [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
“誇り”は戦場に求め“義”は友に捧げ“愛”は心に秘める・・・。
17世紀の初頭、ヨーロッパは全域で抗争が相次ぐ、激動の時代と迎えていた。原作小説は、黄金時代の帝国スペインが没落していく歴史のうねりを背景に、架空の主人公アラトリステの活躍を描いた冒険小説...... [続きを読む]
受信: 2010年1月26日 (火) 16時31分
» アラトリステ [いやいやえん]
ん、ちと舞台設定が難しいかもしれません、スペインってよくわからないんだよね…。主演はヴィゴ・モーテンセン。
舞台は無敵艦隊が敗れた時代あたり17世紀スペイン。どうやらスペイン映画史上最高額を投じて制作されたらしく、そういう意味ではなかなかしっかり描かれていると思う。どうやら原作はスペインでは人気の長編らしいですね、5冊ほどでてるようです(※実際にいた人物ではなく脚色された人物です)
歴史背景がわからないと物語を理解するのが難しいのは確か。陰謀だけではなく、一代記のようだというか、かなり駆け足... [続きを読む]
受信: 2010年1月30日 (土) 13時59分
» アラトリステ [DVD] [映画鑑賞★日記・・・]
原題:ALATRISTE公開:2008/12/13製作国:スペインR-15上映時間:145分監督:アグスティン・ディアス・ヤネス出演:ヴィゴ・モーテンセン、エドゥアルド・ノリエガ、ウナクス・ウガルデ、ハビエル・カマラ、エレナ・アナヤ、アリアドナ・ヒル<誇り>は戦場に求め<義>は友....... [続きを読む]
受信: 2010年1月31日 (日) 20時43分
コメント
makiさん、こんにちは!
すみません、TBうまくいかないようで。
TBやコメントいただくとメールにも入る設定なのに、それもうまくいかなくなっていまして。
もう、こちらは予習なしだとちょっと厳しかったですね。
まだフランスとかイギリスだとなんとなーくわかったりしますが、スペイン史となるとまるで歯が立たない。
確かにこちらの作品はNHKの大河ドラマみたいに一年かけてやるシリーズとかに向いているかもしれないですね。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年1月30日 (土) 14時13分
こんにちは
トラックバックに失敗してしまいますので
コメントで失礼致します
これは映像だけでみるとまずスペイン史を知っていないと難解気味で、しかも話が若干とんでいるような気もしてくる作品でしたよね
私もあとで調べてみて、長編を、もうありえないほどギュウッと短く端的にしたんだと知って納得!
ヴィゴさんは素敵でしたが、映画ではなく中編海外ドラマにでもしたほうがよかったのかもしれませんね
投稿: maki | 2010年1月30日 (土) 14時03分
オリーブリーさん、こんにちは!
やはり本作はスペインの歴史に造詣がないと、ちょっと辛いものがありましたねー。
歴史上の登場人物を知っているだけでも全然違いますよね。
もっと活劇チックかと思っていたのですが、確かに大河ドラマの総集編みたいなところはありました。
ヴィゴはシブくてかっこよかったですけれどね。
本年もよろしくお願いします。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年1月10日 (土) 06時31分
はらやんさん、こんばんは。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
いつもTBを頂いてありがとうございます。
FCの気まぐれで、ココログさまの記事によってはTBが入らないのですが、今後も宜しくお願いします!
で、映画ですが…。
ヴィゴだし、活劇だしと期待したのですが、私もイマイチ乗り切れませんでしたぁ~残念!!(←古いっ~汗)
長かったですねぇ~原作も読まず、予習もしていない身には辛かったです。
ヴィゴはステキだったですが、好みではやはり「イースタン~」の方かなぁ~♪
投稿: オリーブリー | 2009年1月 8日 (木) 01時03分
rose_chocolatさん、こんばんは!
あー、良かったー。
この作品にはいまいち入り込めなかったんですが、自分の知識なさ故だと思ったりもしました。
rosesさんの記事を読ませていただきましたが、もともと原作はかなりの長編なんですね。
それを一本でやったからかなり端折り気味だったんでしょうね。
投稿: はらやん(管理人) | 2009年1月 2日 (金) 23時30分
これ、ヴィゴが好きなんで観たものの、さすがの自分でもフォローしきれません。これはいかん・・・。
あの終わり方はないですよねえ。
『イースタン・プロミス』でめちゃくちゃカッコよかった姿とは違う。。。 何となくみんな埃っぽいしw
ちなみにムカっとした映画はこれじゃないですよ(笑
投稿: rose_chocolat | 2009年1月 2日 (金) 21時49分