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2009年1月 5日 (月)

「必殺仕事人 2009」 閉塞感のある時代だからこそ

2007年の夏に放映されたスペシャル版と同じキャストで、新年早々「必殺仕事人」のスペシャル版です。
今週金曜日の夜からレギュラー番組として久しぶりの復活します。
前回2007年のときのスペシャル版の記事の時に、パイロット版的な役割かなと書きましたが、まさにそういう感じだったのでしょうね。
基本的な物語の構造は従来の黄金パターンを本作品も踏襲しています。
これは偉大なるワンパターンであるのですが、「必殺仕事人」というシリーズは、時代劇でありながら、それが制作されたときの時事を取り入れた風刺があるのが、時代の空気のような新鮮味のようなものを感じるところだったりもします(なので昔の再放送を観るとピンとこなかったりもする)。

貧乏な老人たちが住む長屋は立ち退きをさせられようとします。
それを陰で仕組んでいたのは薬問屋恵比寿屋で、彼は薬を庶民に安く売って(このあたりドラッグストアを想起させます)仏の善兵衛と呼ばれますが、実は舶来ものの安い薬が江戸に入ること防ぎ、また医者たちを接待し、自分のところの薬を処方させ、利益を得ていました。
割りを喰うのは貧乏人ばかり・・・。

今回のスペシャル版では、このように医療問題、後期高齢者医療制度問題などを風刺していました。
必殺仕事人というのは、庶民に変わって「晴らせぬ恨みを晴らす」というのが商売。
何かと閉塞感がある今の時代に「必殺仕事人」というシリーズが復活するというのは、フィクションの中だけでも悪を成敗して欲しいという気持ちの表れなのかもしれませんね。

やっぱり藤田まことさんの中村主水はいいなあ。
仕事人の顔ですね。
東山紀之さんもかっこいいけど。
さてレギュラーシリーズはどんな感じで展開していきますか・・・。
期待しております。

「必殺仕事人2007」の記事はこちら→

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