本日は「バンク・ジョブ」と「デス・レース」を観てきたので、期せずしてジェイソン・ステイサム祭になってしまいました。
特にジェイソン・ステイサムファンというわけではないのですが、それぞれ気になる監督の作品だったもので・・・。
こちらは「世界最速のインディアン」のロジャー・ドナルドソン監督の作品です。
昨年公開された「世界最速のインディアン」が個人的にお気に入りの作品なので、本作も気になっていました(けれど何故渋谷でしか上映してないの・・・)。
主人公テリーとその仲間たちは、ある銀行の警報機が一時的に無効になるというネタを手に入れ、その銀行の貸金庫に強盗に入ります。
襲撃は首尾よく終わり、彼らが奪っていったのは、現金と宝石類、そしてその他諸々。
けれどもその中にはとってもヤバいものがいくつも紛れ込んでいました。
王女や大臣のスキャンダルネタ、悪徳警官への賄賂の裏帳簿など、それらが公にされるととてもヤバいものばかり。
そもそも銀行の警備情報自体が、MI-5がエセ黒人左翼活動家マイケルXが貸金庫に隠している王女のスキャンダルネタをテリーたちに奪わせようと仕組んだものだったのです。
それらを取り返そう、奪おうと、MI-5、悪徳警官、ポルノ王、黒人左翼活動家などがテリーたちを追いかけます。
どの相手をとっても、まともにやりあったらテリーたちが敵うわけもない大きな力を持っています。
さてテリーたちは逃げ仰せることができるのか・・・。
強奪ものっていうのは名作が多いですが、本作もおもしろい作品でした。
なにせ主人公たちを追うものたちは、どれも容赦がない相手ばかり。
ひとつだけとっても逃げられそうにないのに、これが複数だったりするわけですから、さらに大変なはず。
けれどこれがミソ。
この複数の追っ手は、それぞれが敵対している関係なんですよね。
テリーたちは、自分たちが握っているカードを上手く使いながら、追っ手たちを噛み合わせて逃げようとします。
テリーたちにはあるのは度胸とハッタリと、時の運。
ジェイソン・ステイサムの胆の座ったような顔立ちが、テリーという役柄にあっていました。
舞台となった時代の70年代ロンドンが、なんだかいい雰囲気。
なんとなくどんよりとした感じもありつつも、流れている音楽はイギリスロックな感じで。
画としては決して派手ではないのですけれど、物語はけっこう考えられていて展開はどこいくのかわからないハラハラしたところがあって飽きない感じと合っていたように思います。
一番最初の「ルパン三世」のアニメシリーズを何故か思い出してしまいました。
時代も同じ頃だからかもしれませんが、なんだか雰囲気似ていません?
ロジャー・ドナルドソン監督「世界最速のインディアン」の記事はこちら→

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