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2008年9月28日 (日)

本 「かもめ食堂」

こちらの小説の映画化作品はお気に入りの一本ですが、原作未読だったので読んでみました。
映画と作品の雰囲気はよく似ています。
登場人物たちもほぼいっしょなので、やはり小説を読んでいても小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんの顔が思い浮かびましたよ。
それほどボリュームがある作品でもないですし、文体もさらさらと読みやすいので、1日もかからずに読み終わってしまいました。
著者の群ようこさんの作品は前に一度だけ読んだことあります。
この方の作品は章がとても少なくて、その章がけっこう長いという印象があります。
個人的な印象なんですけれど、章が長い作品というのは、読んでいても息継ぎができないような感じがあって疲れるイメージがあります。
けれども群さんの文体は上に書いたようにさらさらと読めるので、章が長くてもそれほど辛くはありません。
映画化作品は、観られた方はご存知のように、それほど起伏があるストーリーではなく、逆にまったりとした時間を感じる不思議な雰囲気を感じる映画です。
小説の方も、長い章をさらさらまったりと読んでいく感じがあって、それが映画の雰囲気と同じ(というより映画が小説の雰囲気といっしょなわけだけど)。
気軽に読めますし、なにしろ厚くないなので、どこか旅行に行く時のお供の作品にはいいかもしれません。

映画「かもめ食堂」の記事はこちら→

「かもめ食堂」群ようこ著 幻冬舍 文庫 ISBN978-4-344-41182-1

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