「図書館戦争<アニメ>」 好きなものを読む自由、観る自由
有川浩さんの「図書館戦争」シリーズのアニメ化作品です。
原作の「図書館戦争」や「図書館危機」のエピソードを抜き出して、再構成しているという感じでした。
原作小説の方と比べると恋愛成分はやや少なめ(笑)、比較的誰にでも楽しめる作品になっていると思います。
小説を読んでいると、そのキャラクターの姿形というのは自分の頭の中で想像するしかないわけですが(原作の徒花スクモさんのイラストは顔は描いてないし)、アニメを観てみると郁はほぼイメージ通りでしたが、堂上教官って二枚目さんだったんですねー。
もっとチビで、ゴツい感じのイメージで読んでおりました。
原作のベタ甘テイストは好きなので、アニメの方はややそのあたりが薄味だったので、ややもの足りなくもありましたが、一般的に受け入れられるのはこういうところなんでしょうねえ。
最終回はアニメのオリジナルでしたね。
物語の世界における図書隊の意味を郁が話す場面はなかなか良かった。
僕は本や漫画や映画やアニメなどが大好きで、それらを読んだり観たりして感じたことっていうのが、自分自身の現在に繋がっていると感じています。
人にあまりこれを読めとか観ろと言われるのは好きではなく、自分の興味のおもむくままに自由に吸収していくことの楽しさといったら何ものにも変えられません。
自由に本を読んだり、映画を観たりすることができる、今の時代はとても恵まれているのでしょう。
日本でも何十年か前はそうはいかなかったですし、現在でも他の国々ではそれを許されていないところもあります。
その自由さというのは、今の僕たちにとって至極当たり前で、ややもすると空気のようなことに感じてしまいがちです。
でもそれは守っていくという意志がないといつの間にか形骸化されてしまう危険性もあるわけです。
それは国家からの要請かもしれませんし、原作でも多少触れている本質を理解していない上での差別論議などからも起こってしまうかもしれません。
僕らは好きなものを読む、観るということの自由というものを自覚するということがやはり大事なような気がしました。
原作 図書館戦争シリーズ「図書館内乱」の記事はこちら→
原作 図書館戦争シリーズ「図書館危機」の記事はこちら→
原作 図書館戦争シリーズ「図書館革命」の記事はこちら→
原作 図書館戦争シリーズ「別冊 図書館戦争Ⅰ」の記事はこちら→
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