「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」 ドジッ娘エヴリン
鬼の居ぬ間に、じゃなかった、インディが居ぬ間に冒険活劇というジャンルを守ってきた本シリーズ。
インディが19年振りに復活するという時に、こちらも第3作めが公開されるのも因縁でしょうか。
3作目は8月公開ということですが、早めの予習ということでDVDで観賞しました。
1作目である本作が公開された時、インディが大好きな僕としては、どうせ二番煎じだろうと思いを持ちながら観に行ったのですが、思いのほかおもしろかったので驚いた覚えがあります。
当然、自分の中の評価でインディを超えるということはなかったのですが、十分合格点です。
ちょうど十年くらい前の作品ですが、スペクタクルシーンにCGを上手に取り入れた作品のはしりだったように思います。
ミイラとのチャンバラなどは今観てもなかなかよくできてます。
主人公のオコーネルは正直言って、この手の冒険ものとしてはそれほどキャラクターとして際立って特徴的ということはないのですが、彼とコンビを組むヒロインのエヴリンがなかなかに味わい深い。
こういうアドベンチャーもののヒロインというのはけっこう気が強くて行動力があったりするタイプが多いように思いますが、エヴリンにはさらに「ドジッ娘」という要素が加わっています。
登場する場面(図書室のシーン)からしてちょっとおとぼけな感じですし、そもそもこの物語の事件は彼女のおっちょこちょいが引き起こしたんじゃないのというところもあったりして。
そういう意味では、物語を展開させるキーパーソンなわけなんですよね。
登場したときはなんだか地味なオタク風味があるドジッ娘だったのに、後半くらいからは(オコーネルが魅かれていくのと同じくして)次第に魅力的な美女に描かれていく感じは、なんだかアニメの「萌え」的な要素を感じたりもします。
眼鏡をしているととても地味だけど、素顔になると実は美人みたいな。
その役柄に、当時それほど有名ではなかったレイチェル・ワイズがとてもよくはまっていたように感じます。
前半のドジぶり、後半の美女ぶり、この差を魅力的に演じていたように思えます。
レイチェル・ワイズもこの作品からですよね、ブレイクしたのは。
2作目になるとオコーネルとエヴリンは結婚している設定になっていて、エヴリンのドジッ娘ぶりはなくなっていたような気がします。
作品としてはほとんど印象が残っていないのは、そのあたりのキャラクター的な特徴が薄くなっていたからでしょうか。
8月公開の3作目にはレイチェル・ワイズは出演せず、他の方がエヴリンを演じるということですが、どんな感じになるのでしょう?
レイチェル・ワイズもスターだからなあ、もうドジッ娘とかは演らないのでしょうか。
やや、寂しい。
シリーズ三作目「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」の記事はこちら→
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