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2008年6月22日 (日)

「レイダース 失われた聖櫃」 映画と同時代を体験するということ

19年振りの「インディ・ジョーンズ」の新作「クリスタル・スカルの王国」を観て、やっぱり「インディ」はおもしろいなあと、ひとり悦に入っていたのですが、他の方のブログを見てみるとそれほど評判が高いわけでもなく、ちょっと残念・・・。
いろいろ記事を見てみると、前のシリーズを観ていた方では、あまり前と変わらないじゃないかという意見と、最後の○○人はちょっと・・・という意見が多かったですね。
それほど満足できた人は多くなかったんだーと残念に思いつつ、自分の中では「インディ」モードが盛り上がっていたので、「レイダース 失われた聖櫃」をDVDで観賞しました。

もう何回観たかわからないほどに何度も観た「レイダース」。
どこで何が起こるかとか、台詞までも覚えてしまっているのに、何度観ても楽しめるっていうのは凄いことです。
同じ時期に作られ同じようにマイベスト映画に入っている「E.T.」は感動できなくなるのが怖くて、3回くらいしか観ていないのですが、「インディ」シリーズは何度でもいけます。
「クリスタル・スカルの王国」と比べると、当たり前ですが、やはりインディもマリオンも若い!
アバンタイトルからアドベンチャー色濃厚で、次から次へと危機また危機。
お気に入りのシーンはナチスの全翼機の上での場面と、トラックでのチェイスのシーン。
ここは何度観ても楽しめます。
でも驚くほどに「レイダース」と「クリスタル・スカルの王国」を比べても「インディ」の物語の構造は変わっていません。
新作は新鮮味がないというのもわからないではないです。
でも「レイダース」から数えると27年ですから、変わっていないというのは驚くべきことです。
この変わらなさというのが、今回の新作の評価が高くない意見に繋がっていると思うのですが、僕は逆に変わらなかったからおもしろいと感じたのだろうと思いました。
その差は何かと考えたのですが、それは映画が公開されたとき劇場で観たかということに繋がっているように感じました。
同時代性とも言えるのかもしれないですが、「インディ」が公開されたときの世間の盛り上がり、自分が初めて見たときの衝撃みたいなものが強いか強くないかというのが、新作の評価に関係しているのではないかと思います。
もしかすると僕は「クリスタル・スカルの王国」を観ていても、その作品単体で興奮したり楽しんだりしているのではなく、「インディ」にはじめて触れたときのことを想起してそのときの興奮を思い出しているのかもしれません。
パラマウントのロゴを観て、ハリソン・フォードのインディの姿を観て、テーマソングを聞いて、初めてみたそのときのワクワク感が甦ってくる。
そのときの体験を思い出して、楽しんでいる。
よく他の方のブログを見てみると、実は僕と同じ世代で「インディ」を劇場で観た方の評価はそれほど低くありません。
前三作を観たという方でも、若い方はテレビもしくはDVDでという方が多いのかもしれません。
なにかそのあたりの映画と同時代を体験しているかみたいなことが評価に関係しているような気がします。
なので僕は純粋に新作の評価ができているのではないように思えます。
他の方も書いていましたが、このシリーズに関しては冷静に評価ができない。
でもそれはそれでいいかな。
やはり「レイダース」をはじめ「インディ」シリーズに出会ったときの興奮というのは、自分の体験としてはとても大きくてそれが今でも映画を観続けていることに繋がっているような気がします。
映画を同時代で観るということ、これは作品を楽しむだけではなく、その観るという体験自体を楽しむことなのかもしれません。
「七人の侍」や「ゴジラ」など自分が映画を観始める前の映画をリアルタイムで観た人の体験は、やはり感じることはできない。
作品としては観ることができても。
映画をリアルタイムでそのときの時代ごと観るということが楽しいんですよね。

変わっていなくてもいい、変わらなくていいいから、また「インディ」シリーズに出会えることを楽しみに待っていたいと思います。

「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の記事はこちら→

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コメント

シャーロットさん、こんばんは!
こちらこそご無沙汰してます。

やはり映画の原体験みたいなものってありますよね。
僕にとってはスピルバーグやルーカスの映画というのが、そうだったりするので、思い入れはどうしてもしてしまいます。
我々と同じ年代の方は「クリスタル・スカル」もけっこう評価高いですよ。
ハリソン・フォードにはもう一回くらいはがんばってインディをやって欲しいです。

投稿: はらやん(管理人) | 2008年6月29日 (日) 17時34分

なんか勘違いね;レイダースの記事にクリスタル…を見てきたってコメントしちゃった。ごめんなさい。

投稿: シャーロット | 2008年6月29日 (日) 16時00分

ご無沙汰してます♪
この頃、外回りしてないのですが、はらやんさんちはこそーりと読ませていただいてますよ。
ついさっき、本作を見てきたんですけど…。
評判あまり良くないのですか?では読みに徘徊するのはやめるかも;
奇跡の…もそうだったのですが、自分が面白かったと思ってる作品に関して他の方の違ったご意見を読むのって自分にゆとりがないと私は疲れちゃうんですよ;
私も本シリーズは何度も何度も見てます。まさにインディの映画と共に育ったんだもん。だから、はらやんさんのおっしゃる事、すごく共感しちゃいます。ハリソンさん、走れなくなるまで不死身で頑張ってくれーって思うわー。最後まで見届けるの。もうロッキーとかと一緒。笑

投稿: シャーロット | 2008年6月29日 (日) 15時54分

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