「HEROES シーズン1」 ヒロ is ヒーロー
時空間移動、予知、再生能力、壁抜け、飛行能力、怪力、読心、念力などなど、古今東西さまざまな物語で登場してきた超能力が登場するのが本作「HEROS」。
超能力ヒーローが複数登場する作品としては「X-MEN」がありますが、本作はより「普通の人々」が登場するところが新しいですね。
この物語では、超能力は人類の進化の結果として、今の時代に同時多発的にさまざまな人々に発現しているらしい(シーズン1では明らかにされていないので・・・)。
超能力を持った「普通の人々」はその能力にとまどいます。
そして能力者の狙ったと思われる殺人者の存在、また能力者を利用しようとしている謎の組織、「チアリーダーを救い、世界を救え」というメッセージといった要素がシリーズをドライブしていきます。
かなりの人数のキャラクターが登場して、それぞれが複雑に絡むので、最初の数話はややあっち行ったりたりこっち行ったりといった感じでやや忙しいのですが、後半になりNYの爆発に焦点を合わせて物語が収斂していくところは見応えがあります。
とはいえ前半は面白くないかと言えばそうではなく、各能力者は当初自分の能力を隠そうとしているので、それぞれがわからない同士のキャラクターが絡むところがなかなか緊迫感があっておもしろい。
登場人物も個性的なのですが、やはり一番印象が強いはヒロ・ナカムラでしょうか。
眼鏡、小太り、ちょっとオタクみたいなキャラとたどたどしい日本語だったので、アメリカ人ってやっぱりこういう風に日本人を見てるのねと、はじめはげんなりしましたが、物語が進むにつれ、一番彼がヒーローっぽいじゃん!と思いました。
「旅がおまえを成長させる」ということを、ヒロの父親(なんと「スター・トレック」のミスター・カトウだったのですごくびっくりした)が言っていましたが、まさにその通りで、ヒロはこの物語を通じて大きく成長しました。
「スパイダーマン」の台詞でもありましたが、「大いなる力には大いなる責任が伴う」という使命感を持って終止動いていたのが、ヒロ。
本シリーズはたくさんの能力者が絡み複雑な物語ですが、実はヒロに関するストーリーはヒーローものの王道として描かれているんですよね。
彼だけが初めから「世界を救うために」自分の能力を使おうとしています。
ひねた登場人物が多い中、彼の真っすぐさみたいなものがとても新鮮に見えました。
シーズン2はどうなるんでしょうね。
アメリカでの評判はいまいちだとどこかで聞いたような気もしますが。
会った能力者の能力を得ることができるピーターは、「FF」シリーズの青魔導士みたいだなーと思ったのは僕だけじゃないはず・・・。
そのうちにコンプリートめざすようになっちゃたりして・・・(それはサイラーか)。
| 固定リンク
コメント
ヨメさん、こんばんは!
アンドウくんも良かったですよね。
たどたどしい日本語でしたが、最後の方にはけっこううまくなっていて(笑)。
出てくる登場人物がみんな能力者なので、アンドウくんは観ている我々に最も近いキャラなので、実は重要な役回りなんですよね。
シーズン2はアメリカで視聴率苦戦というのを読んだことがあるのですが、また日本で放映されたら観たいです。
アンドウくんもシーズン2に出てくるのかな・・・。
投稿: はらやん(管理人) | 2008年5月31日 (土) 18時54分
はらやんさん、こんにちは。
HEROS私も見ました!!
普通の人々が自分の能力に気付き、能力に伴う『責任』を果たそうとする過程がとても面白かったです。
やっぱりヒロは魅力的なキャラクターでしたが、私は本当の一般人であるアンドウ君も大好きです(^^)
謎の解明がいろいろ残っているのでシーズン2も気になっていたのですが、評判が悪いとはがっかり。。。
投稿: ヨメ | 2008年5月27日 (火) 11時35分