「モンゴル」 文化的背景の違いによる自然の捉え方の違い
モンゴル史というのはあまり馴染みがないですが、昨年「蒼き狼」を見ていたおかげですんなりと見れました。
史実をベースにしている物語ですので、登場する人物や出来事はほぼいっしょですし。
そうなるとこの2作品、比べてみたくなります。
「蒼き狼」が演技のオーバーアクションが気になったのに対し、「モンゴル」は逆にかなりストイックな印象があり、とても対照的な感じがします。
また「蒼き狼」は青空や草原の緑といった風景がとても鮮やかな印象があるのですが、本作はどちらかというと全体的に無彩色のような印象が残ります。
(テムジンが妻と子供たちと一緒のひと時を過ごすシーンだけは他に比べて色彩が豊かでした。
これはテムジンの波乱の人生の中で、大きな戦の前に唯一、一人の夫として家族と過ごせた幸せの暗示だったのでしょうか。)
両作品ともにモンゴルでロケをしているのですから、この印象の違いは風景によるものではなく、それぞれの制作者の捉え方の違いと言っていいでしょう。
島国である日本に住む我々から見るとモンゴルという国は、考えられないくらい広大なイメージがあります。
実際その風景を観たとしても、その広大さに圧倒されるのでしょう。
たぶんそれを観た日本人がそれをフィルムに定着しようとすると、その自然の広がり、雄大さを表現したくなり、空の蒼さ、草の緑などを鮮やかに撮りたくなると思います。
「蒼き狼」における、自然の撮り方には、なにか日本にはない広大さに対する憧れとロマンティシズムがあるように思えます。
けれども大陸に生まれ、その広大な草原に暮らす人々からすれば、その広大な自然は過酷な側面もあるのではないでしょうか。
本作中でもキーワードになっていた雷というのは、その荒ぶる自然の側面を象徴的に表したものだと思います。
大陸に生まれた人々にとって、その広大な自然は、鮮やかで美しいものである前に、厳しい存在であるのでしょう。
だからその自然を表す色合いは、過酷な印象が残る無彩色系になったのだと思います。
また「蒼き狼」ではテムジンを動かすのは妻や家族への「愛」ということがテーマになっていたように思えましたが、そこにもロマンティシズムを感じます。
「モンゴル」においては、テムジンを民族統一へ突き動かしたのは、周辺民族に侵されるかもしれないという危機感など、もっと現実的で厳しいことによるように感じました。
モンゴル民族はチンギス・ハーンによる統一まで部族ごとの単位で生活し、そして戦ってきていました。
彼らは古き掟に基づいて生活を続けています。
けれどもテムジンは幼い頃、一人で生きていかなくてはいけないという過酷な境遇になったためか、部族を主体にした古き掟にはあまり重きをおいていません。
テムジンの台詞に「俺は違う」という言葉が何回か出てきましたが、彼には部族の外にいたぶん、今までにない広い視野を持てたのかもしれません。
一族を単位として民族としてはバラバラになってしまう古い掟ではなく、新しい掟によって民族を統一する、それをしなくてはモンゴル民族は生き残っていけないと彼は思ったのでしょうか。
そこにあるのは民族としての「サバイバル」であり、自然にも周辺の状況にも気を許すようなところはなかったのでしょう。
そこにはロマンティックな側面はなく、いかに厳しい状況に対して生き残っていけるかということだけなのかもしれません。
あの時代のモンゴルという場所が、島国に暮らす歴史と文化を持つ日本人と、大陸に暮らす歴史と文化を持つ人々と、それぞれの文化の背景の違いにより見え方が違うというのがおもしろいところでした。
浅野忠信さんの演技はただただ感服するばかり。
モンゴル語による演技もまったく不自然なところはなく。
欧米人からみたら、日本人だとは思われないでしょうね。
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----これってアカデミー外国語映画賞にノミネートされたんだったよね。
浅野忠信主演ということで大きな話題を呼んでたみたいだけど…。
「そうだね。
映画は、
チンギス・ハーンがモンゴルの統率者となるまで……
父の毒殺、かつての父の部下の裏切り、
そして復讐、異国での投獄、無二の友との雌雄を決する戦い----を描いている」
-----ふうん。そうか。
ということは
これはストーリーに関して語るものではないよね。
史実なわけだから……。
となると見どころはどこ?
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{{{:
[[attached(1,right)]]出演:浅野忠信、 スン・ホンレイ、 アマデュ・ママダコフ
クーラン・チュラン
監督、脚本:セルゲイ・ボドロフ
撮影:セルゲイ・ボドロフ、ロジェ・ストファーズ
音楽:トゥオマス・カンテリネン
原題:MONGOL
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製作国:ドイツ/カザフスタン/ロシア/モンゴル
公開情報:劇場公開(ティ・ジョイ=東映)
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コメント
コブタさん、こんにちは!
浅野さんのテムジンには今までの常識には囚われない大きな男を感じました。
また妻のボルテもそれを支える大きさ、広さを感じました。
広大な大陸で生まれ育った人間はそういった器も大きいのでしょうかねー。
投稿: はらやん(管理人) | 2008年5月 3日 (土) 15時26分
こちらの大陸的で、民族、思想といった大きい視点での描き方が見ていて心地よかったです。
夫婦の愛にしても、ハリウッド映画にあるように夫が仕事にかまけて家族に目を向けないからと怒って出て行くような小ささもなく、お互いの愛への信頼と、お互いにとって何が大事なことが分かってて行動していることろが凄かったです!
いつもは飄々としたつかみ所のない男性を演じることが多い浅野さんの新しい魅力も見れたので満足でした(^^)
投稿: コブタです! | 2008年4月29日 (火) 23時49分
choroさん、こんにちは!
「蒼き狼」はコスプレ劇のような感もなくはなかった気がしますが、本作はしっかりと時代劇となっていましたね。
テムジンの描き方も本作の方がどっしりとしていて魅力的だったような気がします。
投稿: はらやん(管理人) | 2008年4月29日 (火) 07時08分
こんばんは♪
いつもTBありがとうございます。
この映画は、おそらく800年前はこうだったのでは?と思えるような臨場感のある映像でよかったですね~
「蒼き狼」はかなりがっくりきたので^^;こちらは満足できて嬉しかったです(笑)。
ヒューマンドラマとしても楽しむことができました。
こちらからもTBさせていただきますね。
投稿: choro | 2008年4月28日 (月) 22時47分
えいさん、こんばんは!
本作のポスターを見たときの印象が、モンゴルなのに「どんより」してるなーと思ったんですよね。
僕の中のイメージはやっぱり「蒼き狼」のようなイメージだったので。
この映画を観て、同じものでも背負っているバックボーンで見え方が違うんだなーと改めて思いました。
投稿: はらやん(管理人) | 2008年4月28日 (月) 21時19分
こんにちは。
なるほど。
そこに暮らしている場所。
それによって同じ風景でも
見え方、感じ方が違ってくる。
スゴく的を射たレビューに、
うなることしきり。
これからもよろしくお願いします。
投稿: えい | 2008年4月28日 (月) 13時26分
ノラネコさん、こんばんは!
違う国の人が撮る映像というのは、視点が異なるからか、そこから感じる印象はやはり違いますよね。
本作と「蒼き狼」は同じようなものを撮っているのに、その違いが際立っているところがおもしろかったです。
「シルク」は未見なのですが、水墨画ということは淡い幻想的な感じなのでしょうか。
最近の映画によく出てくる「なんちゃって日本」は極めて表層的で気になりますが、ああいう風に日本は見えているのでしょうね。
投稿: はらやん(管理人) | 2008年4月27日 (日) 21時10分
ごめんなさい、名前入れ忘れました↓
投稿: ノラネコ | 2008年4月27日 (日) 12時07分
なるほど、確かに「蒼き狼」の方はどこまでも緑の平原と青い空、対してこちらは青み掛かった灰色の世界という感じでしたね。
異文化をイメージで捉えているというのは、日本を捉えた外国映画なんかにも見ることができますね。
例えば「シルク」の日本なんて、彩度が低い水墨画のイメージでしょう。
時と場合によっては、外から眺めた方が本質的に描ける事も多いですが、さじ加減を間違えると、表層的になってしまうし、なかなか難しいところです。
でもやっぱり日本人がモンゴルへ行ったら、雄大さを写し取りたくなりますよね。
投稿: | 2008年4月27日 (日) 12時07分
ミチさん、こんばんは!
「蒼き狼」は昨年観た中でも、かなり僕としては評価が悪い作品でして・・・。
確かに気恥ずかしいことは字幕だとけっこう大丈夫だったりしますよねー。
「蒼き狼」がいまいちだったのは、やはり日本語だったからかも・・・。
投稿: はらやん(管理人) | 2008年4月21日 (月) 23時00分
はらやんさん、こんにちは♪
TBありがとうございました。
私は「蒼き狼」は未見ですが、
>蒼き狼」が演技のオーバーアクションが気になった
やっぱり見なくて正解だったかもしれません(笑)
この映画のテムジンは妻一筋で、かなり気恥ずかしいことも言ってましたが、モンゴル語なのでサラッと聞き流せました~。
投稿: ミチ | 2008年4月21日 (月) 09時40分