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2008年3月16日 (日)

本 「堀田力の『おごるな上司!』」

もう10年以上前に出版されたベストセラーです。
最高検検事を経て、「さわやか福祉財団」を設立した堀田力さんが書かれています。
出版されたのは94年で、僕は社会人3年目くらい。
その頃はバブルも弾けていて、社会も会社も大きく変わろうとした時です。
就職難も深刻になり始め、終身雇用というのも崩れてきていた。
今までの上司ー部下関係ではうまくいかなくなってきていた時代です。
僕が働いている会社は、それなりに古い会社で歴史もあります。
いわゆる昔ながらの上司というのがたくさんいて、そのやり方でずっとやってきていたわけでなかなかそのやり方を変えることができません。
昔のように尻をたたけば部下が動くという時代ではないのにそれに気づかない。
そういう人がたくさんいました(今でも驚くべきことにそういう人はいるが)。
僕がついた上司にもそんな人が何人もいました。
この本で書かれている「無能な上司」というタイプですが、部下がやる気になって教えてほしいと申し出ているのにも関わらず、「そんなこともわからないのか」「そんなことをおれに聞くなんて十年早い」というように突っぱねる人です。
この方は自分もそのように育てられたからそうしているようなのですが、その時に味わったイヤな気持ちを上司になったらすっかり忘れている。
いや覚えていはいるらしい。
ほんの数年前の昔話のときに出てくるから。
けれどもそれと同じ気持ちを部下たちに味合わせているのに、何故か気づいていない。
始めは怒りが湧いてきましたが、だんだん自分で調べてやるようになり、あまり話さないようになりました。
ある同僚の中にはとりあえず怒られておけばいいやという気持ちになっている人もいました。
組織自体はとても歪んだ状態に見えたのでしょう、他の部署や取引先から心配をされもしました。
けれどもその方は気づかない。
だれもその人を信頼していないことを。
まったく「裸の王様」状態でした。
改めてこの本を読んでみてそのときのことを思い出してしまいました。

気がつけば、自分自身が管理職になり、部下を持つ身になっていました。
昔の強烈な体験があるので、部下や関わりのある人の相談は自分の仕事をひとまず置いておいても気候という姿勢で仕事をしています。
けれども忙しいときはそれもおざなりになっているかもしれません。
この本を読んであらためて管理職として、部下や周囲の人に対する姿勢の大事さを肝に銘じなければいけないと思いました。

「堀田力の『おごるな上司!』」堀田力著 日本経済新聞社 文庫 ISBN4-532-19192-0

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