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2008年1月20日 (日)

本 「暗号解読 -ロゼッタストーンから量子暗号まで-」

けっこう分厚い本でしたが、一気読みしてしまいました。
おもしろいです。
暗号ってスパイ映画等ではよく出てきますが、あまりその理屈ってわかっていないですよね。
わかるのはせいぜい推理小説の中ででてくるパズルみたいな暗号くらい。
けれども現在僕たちは普段の生活から暗号を使っています。
インターネットショッピングなどでカード番号を送ったりするのは、まさにそれであれは暗号化されているから(ブラウザに鍵マークがでていますよね)安心して送れるわけです。
コンピューターの雑誌読んだことがある方は、公開鍵とか聞いたことはないでしょうか。
そのような暗号についてその歴史や仕組みをわかりやすくこの本は解説しています。
暗号というのは、言語学、論理学、数学など高度な知識を駆使して作られています。
そのような現在コンピューターで使われているような高度な暗号の仕組みもさまざまな例えを使って、一般の人でもわかりやすく解説する著者の力はすごいですね。
歴史上繰り広げられてきあ暗号作成者と暗号解読者の知恵比べについても、まるでサスペンスを読んでいるようで、読み始めたら止まりません。
最後は量子論にまで踏み込んだ量子コンピューターの話になりますが、その考え方は今までの暗号の仕組みを一変させます。
こんなことを考えられる数学者の脳みそはどんな構造になっているのでしょうね。

暗号はやや敷居が高い感じをもたれる方も多いかと思いますが、読みやすいですし、読後に知的満足が得られる本になっているので、お薦めです。

暗号解読をテーマにしたSF小説「クリプトノミコン」の記事はこちら→

「暗号解読 -ロゼッタストーンから量子暗号まで-」サイモン・シン著 新潮社 ハードカバー ISBN978-4-10-539302-1

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コメント

ひろちゃんさん、こんにちは!

ノンフィクションですが、謎解きミステリーのようにグイグイとひっぱられて読んでしまう本でした。
暗号というとロジカルなところも大事なんですけれど、不確定なところを埋め合わせる視点というか発想センスが必要だというところがわかりました。
暗号解読者はまさに名探偵のように思えます。
ぜひ読んでみてください!

投稿: はらやん(管理人) | 2008年1月27日 (日) 15時52分

こちらにも~~♪
ロゼッタストーン、暗号解読に惹かれてしまいまいました(^^ゞ
難しそうに思いましたが、はらやんさんの
サスペンスのようで読み始めたら止まらないという感想で、読みたくなってし
まいまいました(笑)
今読んでいる本が終わったら読んでみたいと
思います^^

投稿: ひろちゃん | 2008年1月26日 (土) 23時02分

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