本 「図書館革命」
有川浩さんの「図書館戦争」シリーズの完結篇です。
前作「図書館危機」で主人公郁と堂上教官の恋もハッピーエンドに向かいそうな展開であったので、本作ではキャラクターの恋バナよりもどちらかというとこのシリーズのバックグラウンドの設定でもあった「良化法」に関する決着がメインだったような気がします。
「良化法」、正式には「メディア良化法」は言うなれば検閲法みたいなもので、そもそも公序良俗に反し、人権侵害する表現を取り締まる法律でありましたが、その法を執行するメディア良化委員会に武力による超法規的措置も認めていたため、事実上の検閲となっていました。
それが表現の自由に反するという意見もある中、発表された著作物を保管する図書館にも武力をもってその著作物を守る権利が認められました。
それが「図書館の自由法」であり、その法律によって設立されたのが、主人公郁らが所属する図書隊です。
表現の自由や検閲に関する著者の意見は今までの作品の中で語られていたので、結末はそれほど驚くようなものではなく、落ち着くべきところに落ち着いたというところでしょうか。
前作まで図書隊の大きな相手でもあった「未来企画」についての扱いがご都合主義っぽい感じはしましたけれども。
シリーズに決着をつけるという巻であったためか、郁らキャラクターの生き生きした感じというのは今までの作品のほうがあったような気がします。
ちょっと落ち着いてしまったような感じもあって、キャラクター小説的な側面は薄かったかな。
とはいえ、サクサク読めるエンターテイメントには仕上がっていますので、万人向けの小説な気がします。
「図書館内乱」のところで映像化されるんじゃないかと書きましたが、アニメ化が決定したようですね。
I.G.が作るようなので、期待が高まります。
「図書館戦争シリーズ 図書館内乱」の記事はこちら→
「図書館戦争シリーズ 図書館危機」の記事はこちら→
図書館戦争シリーズ「別冊 図書館戦争Ⅰ」の記事はこちら→
図書館戦争シリーズ「別冊 図書館戦争Ⅱ」の記事はこちら→
アニメ版「図書館戦争」の記事はこちら→
「図書館革命」有川浩著 メディアワークス ハードカバー ISBN978-4-8402-4022-2
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» 「図書館革命」を読む [怪鳥の【ちょ〜『鈍速』飛行日誌】]
本ブログ、勝手に推奨作家である有川浩さんの新作ですよ。図書館シリーズ完結編、「図書館革命」読みました。とうとう、終わっちゃいましたね。出版される前は楽しみでしたが、読み終わった今となっては、なんか寂しい感じ。シリーズ物が終わると、いつもこんな感じですよ...... [続きを読む]
受信: 2008年1月26日 (土) 01時16分
» 本「図書館革命」 [<花>の本と映画の感想]
図書館革命
有川浩
原子力発電所が襲撃を受けるが、その事件に類似した小説『原発危機』の著者である当麻蔵人は良化委員会に狙われる。そこで図書隊が保護することになる・・・・・・・・
図書館戦争シリーズ第4弾。図書館が、表現の自由を守るために作家を保... [続きを読む]
受信: 2008年1月27日 (日) 19時30分
» 図書館革命 〔有川 浩〕 [まったり読書日記]
図書館革命有川 浩 メディアワークス 2007-11売り上げランキング : 34おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools
≪内容≫
あの図書館の鐘を鳴らせ!
年始、原子力発電所を襲った国際テロ。
それが図書隊史上最大の作戦(ザ・ロンゲスト・デイ)の始まりだった――
....... [続きを読む]
受信: 2008年1月27日 (日) 22時33分
» 「図書館革命」有川浩 [ナナメモ]
図書館革命
有川 浩
JUGEMテーマ:読書
正化34年1月、駿河原発を襲った国際テロ。その原発テロが当麻蔵人が書いた「原発聞き」と全く同じだったことから、メディア良化委員が当麻の身柄を確保しようと動き出した。ついにメディア良化法が最大の禁忌に手をかける!? 図書隊は良化法の横暴を阻止できるのか!?
楽しみにしていた「図書館シリーズ」の最終巻です。読み終わってみて、寂しい気持ちもあるけど、それぞれがそれぞれの道でラブラブしているようなのでよかったなぁって思いました。
とり... [続きを読む]
受信: 2008年1月28日 (月) 22時23分
» 「図書館革命」有川浩 [本のある生活]
図書館革命
待ち焦がれながらも読むのが惜しい・・そんな図書館シリーズの最終巻。とうとう読んじゃいました。
テーマはシリーズの終わりを締めくくるにふさわしい表現の自由、検閲の是非に絞られてシンプルでストレート。革命というだけあって、組織の是非にもせまる大....... [続きを読む]
受信: 2008年1月30日 (水) 15時37分
» 「図書館革命」有川浩 [日々のつぶやき]
図書館シリーズ最終巻です。
一番最初「図書館戦争」でどうしてつまずいたんだろう?っていう位ハマりました!
面白かったです~~
ベタ甘と言われていても、ちょっと照れる程度で今まで済んでいたのですが、今回は・・・駄目です。
恥ずかしい~「きゃ~!」と... [続きを読む]
受信: 2008年10月27日 (月) 16時16分
» 『図書館革命』/有川浩 ◎ [蒼のほとりで書に溺れ。]
あああぁああぁあぁぁありかわさんッ!
哀れな読者を、悶え(萌え)死にさせる気ですかっ!!!
郁も柴崎も「はちきん」全開で、ベタ甘ラブロマで、大規模戦闘やら頭脳戦やら、とにかくとんでもなくてんこもりストーリー。
しかも、シリーズ最終巻。だっ、誰か!助けて・・・・。... [続きを読む]
受信: 2010年12月12日 (日) 23時05分
» 図書館革命 / 有川浩 [ねこやま]
抜粋
は特にないようなので、なし。
シリーズ最終巻。4冊目。
堂々のラスト。
少女漫画なら花丸をつけてもいいぐらいしっかりと終わってくれた。
個人的には手塚(弟)と柴崎のつかずはなれずの関係がすき。
そりゃー、そうだ。
あっちもこっ...... [続きを読む]
受信: 2011年5月 7日 (土) 14時48分
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