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2008年1月 3日 (木)

本 「火星縦断」

先日「火星夜想曲」で火星を舞台にしたSFが好きと書きましたが、この作品も火星を舞台にしています。
「火星夜想曲」がさまざまなSFガジェットを詰め込んだなんでもありのSFだとしたら、こちらの作品は実際の火星の知見、惑星探査の科学技術に準拠したハードSFですね。
現代版の「火星の砂」といったところでしょうか。
著者のジェフリー・A・ランディスはNASAの技術者ということでそれも納得です。

火星に第3次火星探査隊が訪れた。
前の二度の火星探査は失敗に終わり、全員が死亡している。
今度の探査が失敗してしまえば、宇宙開発に消極的な意見に押され、火星探査は頓挫してしまうという状況。
けれども第3次探査隊も技術的なトラブルに見舞われ、計画通りに脱出できなくなってしまった。
彼らがいるのは火星の南半球。
地球に帰還するためには全滅した第1次探査隊が残した宇宙船を使用するしかない。
けれども第1次探査隊の着陸地点は北極、脱出するために彼らは火星を縦断することになった。
とこういうストーリー。

技術者が書いているだけあって技術的な考察はしっかりしているように見える。
SF的にはそれらも楽しめるのが、面白かったのは北極への旅路の中で挟み込まれる第3次探査隊メンバーの過去のエピソード。
これらによって彼らの現在の行動、言動の理由が明らかになっていく。
フラッシュバックのように挟み込まれる過去のエピソードは、まるでアメリカのテレビドラマ「LOST」のよう。
北極にある宇宙船の定員は2名、そして生存者は5名。
誰が帰還できるのか、このあたりもなかなか読み応えあります。

「火星縦断」ジェフリー・A・ランディス著 早川書房 文庫 ISBN4-15-011562-1

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