「学校の階段」 まるっきり歯ごたえがない
学校の廊下・階段をラリーコースに見立て、設置されたポイントをより早いタイムで通過する競技(?)の実施を活動内容とする天栗浜高校の非公認部活「階段部」。
この「階段部」に所属するのは、中学時代の部活では結果をだした選手だったもののさまざまな挫折を経験した落ちこぼれの生徒たち。
そこにひょんなことで入部してしまった主人公、神庭里美(黒川芽以さん)。
「階段部」は生徒会や先生に廃部を迫られ、そして里美は生徒会長ちづると部の存続をかけたレースに挑む。
といったばかばかしいと言えばばかばかしいストーリーですが、階段を使ったラリーのような新しい競技を考えだしたこのアイデアはおもしろいと思いました。
上履きをキュキューと滑らせながら、まるでほんとのラリーのドリフト走行のようにコーナリングするところなんかはおもしろいビジュアルだなあと思ったりして。
障害物競走のように思いもかけないトラップや障害がでてきたり、また階段のへこみにつまさきをひっかけ急激にターンをする「Vターン」等は、懐かしのスポコンの必殺技のようでおもしろいと思いましたが、ただそれだけ。
中途半端にせず「ピンポン」のように、もっとオーバーにコミック調に見せてくれたらもっと楽しめたのに。
予算がなかったのか・・・。
よほど最近のテレビドラマの方がお金かけているように見えます。
青春ものとしても、高校生たちのパーソナリティや悩みが共感できるほど深く描かれているわけではないので、青春映画好きとしては歯ごたえがない。
最後まで深い感情移入がないので、最後のレースのシーンの盛り上がりもいまいち。
そもそもあまりそのような青春の悩みをテーマとして伝える気もないような脚本・演出でした。
かといってアクションとしても見せ所は少ないですし。
途中で唐突に主演の黒川芽以さんの歌が挿入されるところは、いまどきはあまり見ないアイドル映画風。
これもなんだかタレントを売り込みをしたいという意図が見えてなんだか哀しい・・・。
全体的に低予算で映画を作り、若手女優のプロモーションに使いたいという意図が見える映画でした。
製作サイドの意図をほとんど感じず、ふにゃふにゃして歯ごたえのない印象ばかりが残りました。
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