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2007年12月31日 (月)

「ティム・バートンのコープスブライド」 とってもティム・バートンらしい映画

年が明けると僕が大好きな監督の一人、ティム・バートンの「スウィーニー・トッド」が公開されます。
ということで気分を盛り上げるため、最近の作品の中でこれでけ見ていなかった「ティム・バートンのコープスブライド」をDVDで観賞しました。

とってもティム・バートンらしい映画ですね。
キャラクターも不気味かわいい。
ティム・バートンという人は、実写でもアニメでも驚くほど作品の世界のイメージは変わらないですよね。
「コープス・ブライド」の死者たちの世界は暗いながらも蛍光色でファンキーで「ビートル・ジュース」のやはり死者の世界を想起させます。
生者の世界は暗く青みがかった世界、こちらは「スリーピー・ホロウ」などが思い出されます。
彼の作品は死者の世界の方が、生者の世界よりもなんだか楽しそうに見えます。
生者は欲や差別があり人は生きているのだけれどなんだか辛いことばかりといった陰鬱な世界に住んでいる。
逆に死者はそういったしがらみがない世界に住んでいるので、なんだか自由で楽しく生き(?)られる。
彼の作品では、普通の人と違う人(異能の力を持った人)が登場することが多い。
それは死者だったり、人造人間だったりするわけですが、彼らは普通の人間から区別されとても孤独な想いをするわけです。
ティム・バートンは彼らにとてもシンパシーを感じているように見えます。
もしかすると彼も若い頃は「変わった子」として周囲に見られていたのかもしれません。
本作でもヒロインはコープスブライトであるエミリーですし。
見ていてもいつの間にかエミリーに共感してしまいます。

こちらの作品は「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」と同様でストップモーション(コマ撮り)・アニメで撮られています。
とても手間がかかる手法なので、最近はCGにとって変わられていますが、独特な動き、あと素材の風合いなどがでていて、なんだか人の手を感じるような感じがします。
CG全盛なのでこういうテイストは新鮮に感じますね。

ティム・バートンといえば音楽はダニー・エルフマン。
彼の音楽はとっても好き。
特に本作はエルフマンっぽい音楽が多くて堪能できました。
時折入るミュージカル風の演出も良かったです。
「スウィーニー・トッド」でもミュージカル風の演出ありそうですし、楽しみです。
そういえば本作で声優で出ていたジョニー・デップとヘレナ・ボナム=カーターは「スウィーニー・トッド」でも共演ですね。
ティム・バートンは本当にこの二人が好きですねー。
あ、ヘレナはパートナーだから当たり前か。

ティム・バートン作品「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」の記事はこちら→

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コメント

由香さん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ディム・バートンのキャラクターってパッと見は気味が悪いんですけれど、観ているうちに愛らしくなっていくんですよね。
この作品のコープスブライドもそうでした。

「スウィニー・トッド」楽しみですよねー。

投稿: はらやん(管理人) | 2008年1月 2日 (水) 21時36分

はらやんさん、明けましておめでとうございます
今年も宜しくお願いします。

私もスウィーニー・トッド楽しみにしています。
ティム・バートン監督とジョニーの最強ペアの作品ですので、きっと面白いでしょうね♪

この映画は、ちょっと人形が可愛くなかったですが楽しめました~
吹き替えで観てしまったので、ジョニーファンとしては字幕で観なくちゃと思っています。

投稿: 由香 | 2008年1月 2日 (水) 15時14分

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