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2007年12月28日 (金)

本 「火星夜想曲」

ボイジャー以降、火星にはいくつも探査機が送られ、そこには運河も火星人もいないことはわかったけれど・・・。
けれど、火星という星はSF好きにはなにかワクワクさせられるものがあります。
地球から一番近い惑星で、もしかするとひょっとすると自分が生きているうちに誰かがその地に立つこともあるかもしれないと思うからでしょうか。
SF小説で「火星」というタイトルがついてしまうとなんとなく買ってしまいます。

さてこの本のタイトルは「火星夜想曲」。
火星の砂漠に生まれたある町、デソレイション・ロード。
その町の半世紀に渡る歴史を綴ったのが本書です。
荒野に一本だけ通る鉄道の厭戦にある町デソレイション・ロードは何かしら西部の町のような印象もあります。
最初に町を作った数家族、彼らとその子孫たちにより町は発展していく。
彼らは心を通じ合わせたり、反目し、そういった彼らの行為によって町にはさまざまな出来事が起こり、町は栄え、そして最後はまた砂漠に埋もれていく。
何か町自体が人のように生まれ、人生を生き、そして死んでいくといった伝記を読んでいるよう。
タイムマシンや宇宙エレベーターや緑の未来人など、ここには買い切れないほど様々なSFガジェットがてんこ盛りで、SF好きな人は満足できるのではないでしょうか。

「火星夜想曲」イアン・マクドナルド著 早川書房 文庫 ISBN4-15-011203-7

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