「LOST シーズン3」 脆い男としてのジャック
年末に「LOST シーズン3」がDVDが出ますが、一足先にAXNで観賞しました。
ケーブルテレビに入っていて良かったー。
シーズン2のオープニングでは見慣れないどこかの部屋で朝を向かえるデズモンドの描写から入り、新しい登場人物を紹介しながら意外な展開を予感させる描き方をしていましたが、シーズン3も同様に新キャラクタージュリエットの描写、見慣れぬ街の情景から入りましたね。
そしてシーズン2で登場したベンの再登場、そして空で爆発墜落する飛行機。
オープニグから謎を予感させ期待感をもたせるのは、さすが。
アメリカでは視聴率が落ちてきているということですが、シーズン3も毎回ドキドキする展開で楽しませてくれます。
シーズン3で次第に明らかになっていくのは、当初より謎の存在であった「他のものたち」。
シーズン2のラストで彼らに攫われたジャック、ケイト、ソーヤーたちは、得体にしれない彼らの中にもそれぞれの生き様、背景があることを知ります。
そして島の謎も明らかになっていく(けれどもさらに新たな謎がでてきますが・・・)。
シーズン3で大きく変化があったキャラクターと言えば、ジャックでしょう。
シーズン2までは、クセのある登場人物たちをまとめあげ、幾度もの困難に決断力をもって挑んでいたジャック。
けれどもシーズン3に入り、彼が過去に背負っていたものが明らかになります。
父親との確執や離婚していたことについては、それまでも語られていました。
シーズン3ではジャックの過去でそのような困難な場面でジャックが精神的に苦しみ、酒や薬におぼれる姿が描かれます。
それは、島での決断力がありタフなジャックとは180度異なるようなとても脆い男としての姿。
ジャックの真実の姿とは、とてもセンシティブで脆い男なのです。
ジャックという男は「人を救う」という行為により、自分自身を保っていた人間なんですね。
医者という職業となったのも、もちろん父親の影響はあるとは思いますが、彼にとっては必然だったのかもしれません。
そうでなければ彼は自分に押しつぶされていたのかもしれません。
だからこそ苦難な状況であり、皆が苦しみ彼の決断力を期待し頼ってくれる場所であるあの島は、ジャックにとっては実は居心地のいい場所であったのかもしれません。
ロックはあの島は自分が到達するべき運命の場所だという認識をしていますが、ジャックも彼自身は自覚していないにせよ、彼にとっての運命の場所、必然の場所なのかもしれません。
シーズン3のラストはそれを予感させる終わり方でした。
ますます次の展開が気になりますが、シーズン4が日本で放映されるのはいつのことになるのでしょう・・・。
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