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2007年11月25日 (日)

本「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか」

僕も今年からいわゆる管理職になりました。
それまではチームリーダーとしての役割はあったものの、部下や組織への責任たるや全く異なりますね。
僕の会社ではキャリアアップの仕組みで管理職予備軍みたいなステージがあり、そこでマネジメント等を実地で学んだり、会社としてもその人間が管理職にふさわしいかを判断します。
この二、三年の間で管理職とはなにか、マネージメントとはなにかというのを結構自分なりに考えました。
その中で、自分としての管理職像というのはできていますが、それは人によっても違いますよね。
今まで自分自身がついていた上司でもいろいろな人がいました。
良い上司、悪い上司。
自分の手本となるような方もいましたし、こうなっちゃいけないという反面教師的な人もいました。
僕の近い世代でも、管理職になることを出世ととらえる人もいますし、給料があがることと考える人もいる。
また他の人があがっていくから自分だけ取り残されるのはちょっとという人もいるでしょう。

たまたま手に取ったこの本「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか」を読んでみると、けっこう自分が至った考えといっしょのことが書いてありました。
自分の中では漠然としたイメージだったものが、このように書物でまとめられ言葉としてみると自分の考えがはっきりと見えてくるような気がします。

この本の中でなるほどと思ったことをいくつかあげてみます。
興味を持たれた方は読んでみたらいかがでしょうか。
・「三つの心が見えるようになること」
  三つとは相手の心、場の心、そして自分の心です。
  特に自分の心についてきちんと見る態度が大切だということです。
  自分の中に無意識にある自尊心、劣等感、コンプレックス・・・、
  それらは部下やまわりの人々に対する自分の言動や行動に隠れています。
  それに気づくことが大事。
  そしてそれを認めることが、良くしようという気持ちにつながり己も成長していく。
・「反面教師は自分の中にある」
  先にいままでの上司で反面教師的な人がいたと書きました。
  「あんな風にはなりたくない」と思った人です。
  その人の部下の時に心身ともにぼろぼろになったことがあり、一時はけっこうその人のことを自分の中で完全否定していました。
  ただこの本では「反面教師」という言葉のほんとうの意味について書いています。
  「あんな風にはなりたくない」という言葉には密かにエゴが入っていると。
  そこには「高みに立って、人を裁く」という気持ちがあると。
  この言葉にはけっこうガンと頭を撲られたような気持ちがしました。
  「あんな風には」というところには、エゴが入っている。
  そういうことに気づくというのが、本当の謙虚さなんでしょう。

夏に今の職場に移ってから、かなり忙しい状態が続いています。
これはこの数年の中でもかなりのレベルで、以前だったら逃げ出したくなったり、イライラしたりしているかもしれません。
けれども忙しい割に、最近は心中は穏やかだったりします。
やっている仕事が自分の得意分野であるということ、そしてそこで培われてきた自信があるのかもしれませんが、今までなんとかなってきたのだからなんとかなるだろうという楽観があります。
以前だったらこんなことはなかったんですけれど、それが経験を積むということなのかもしれません。
あとかなりしんどく困難な業務もあるんですが、これもやったら自分が伸びることにつながるんだろうなと思えるようになりました。
今まで大変だったこと、逃げ出したくなったことが、今の自分の仕事に少なからず活きています。
それが最近実感できているので、今たいへんなことも、数年経ったら成長に役立っているのかしらんという感じがしています。
こういうことは若いときに本で先人が言っていたのを読んだりしたときに、きれいごとだと思いましたが、いくらか経験をつんでくるとそれが真だなと思うようにもなります。
そう感じることが、いくらかは成長したということでしょうか。

「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか」 田坂広志著 PHP ハードカバー ISBN978-4-569-69231-9

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コメント

sacchimoniさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

僕も新米マネージャーとしていろいろ考えていたのですが、そんなときに、この本はふと本屋さんで目に入って購入したものです。
読んで悩んでいたことが少しふっきれたような気がしました。
そんな感じをブログでも書いてみたのですが、参考にしていただけてとても嬉しいです。
sacchimoniさんもがんばってくださいね。
ブックマークは遠慮なく、よろしくお願いします。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年12月 5日 (水) 21時19分

はらやんさん、こんばんは。
以前、映画の記事にTBしていただいたsacchimoniです。

ちょうど。
色々と悩んでいた時期にはらやんさんのblogでこの本を知り。
早速、購入してみました。
まだ全部読み終えてはいないのですが・・・。
ページをめくるたびに、言葉のひとつひとつが不思議なくらい心に響いてきます。
目から鱗という表現があってるのかどうかわかりませんが・・・
なんで今までこういう本に出合えなかったんだろうって。
勉強させてもらってます。
ありがとうございます。
(・・・とはらやんさんにお礼を)

はらやんさんのblogは参考にさせていただくことが多くて。
ブックマークさせていただいてもよろしいですか。
これからもよろしくお願いします。

投稿: sacchimoni | 2007年12月 2日 (日) 23時44分

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