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2007年10月27日 (土)

本 「タイムトラベラーズ・ワイフ」

切ないタイムトラベル・ラブストーリーです。
ヘンリーはタイムトラベル能力を持った男。
ただし彼は自分で自由にタイムトラベルをすることはできません。
彼の能力は、自分でも予期せぬ時に、予期せぬ時間へタイムトラベルをしてしまう、一種の病気のようなもの。
タイムトラベルをする時、ヘンリーは何も身につけることはできず、時を飛んだ先では彼はまず服を見つけ、食べ物を手に入れサバイブをしなくてはいけません。
そんな時をさまよう大人の彼が出会ったのが、少女クレア。
彼女はタイムトラベルをする彼を信じ、彼が時を飛んできたときのために彼の服や食べ物を用意するようになります。
彼女が次第に大人になっていく間に、いろんな年齢のヘンリーがやってきます。
そしていつしか彼女はヘンリーに恋をします。
そしてヘンリーもクレアを愛するようになる。

時が順序よく流れていくクレアの時間軸と、時を飛ぶヘンリーの時間軸が重なり合うように進んでいく構成がとても巧妙です。
ヘンリー中心に描かれるシーン、クレア中心描かれるシーンが、交互に描かれそこでの描写が絡み合い、物語の伏線になっているところがおもしろいです。
時間軸が飛んだりするのでわかりにくいかと思いきや、読んでいて頭がこんがらがるような複雑さも不思議となく、さらさらと読める軽快さもあります。
でも何より愛する二人の気持ちがとても切ない。
いつ愛する相手がいなくなってしまうかもしれないと不安に思うクレアの気持ち、いつかは離ればなれになってしまうとわかっているヘンリーの気持ちが涙を誘います。

これが小説第一作めという作者の力に驚きです。
小説の帯にはブラッド・ピットが映画化権獲得と書いてありましたが、映画になるのかな。
映画にとても向いている物語だと思います。

映画化作品「きみがぼくを見つけた日」の記事はこちら→

「タイムトラベラーズ・ワイフ<上>」 オードリー・ニッフェネガー著 ランダムハウス講談社 ハードカバー ISBN4-270-00051-1
「タイムトラベラーズ・ワイフ<下>」 オードリー・ニッフェネガー著 ランダムハウス講談社 ハードカバー ISBN4-270-00052-X

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