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2007年9月 1日 (土)

「マッハ!」 これは痛いっ!

今週はずっと仕事が忙しく劇場に足を運ぶことができません・・・。
おまけに日曜日からタイへ出張ということになり・・・。
前にもこちらで書きましたが、海外に苦手意識があるもので、あまり行ったことがありません。
今回の出張は行きも帰りも一人旅・・・、大丈夫だろうか、ドキドキです。
とはいえ、初体験を前向きにとらえて、気分をタイモードにしようと「マッハ!」をDVDで観賞です。

この作品は公開前、試写会で観賞しました。
主演のトニー・ジャーが舞台挨拶をしてまして、そこでムエタイの演舞を披露。
武術も極めると観ていても美しいですよね。
演舞の最後は、肩車をした上の人が持った木の板への膝蹴り!
かなり高い位置に思えましたが、すごいジャンプ力で見事に割っていました。

「1.CGを使いません」
「2.ワイヤーを使いません」
「3.スタントマンを使いません」
「4.早回しを使いません」
「5.最強の格闘技ムエタイを使います」
が、公開時のコピーでした。
演舞を観ると、映画の中のアクションはほんとにやっているんだなと思えました。

最近は東西を問わず、特殊効果のアクションが多いですが、この作品は昔の香港カンフー映画が持っていたようなリアルさがあります。
「マトリックス」などは美しいけれど、それはやはり作られた感じは払拭しきれません。
実写の映画はポスプロで手を入れないものはほとんどなく、またアニメは実写を目指しリアルさを志向する。
そこには実物に近いという目で見るリアルさはあるかもしれないですが、他の感覚のリアルさも想起させるまでには至っていないですよね。
「マッハ!」には観ていて、「これは痛いよなー」と感じてしまう生(なま)さがあります。
映画のハイライトシーンの一つである、「炎の膝蹴り」なども実際火をつけているのでしょう。
技術を使えば炎の合成なんていとも容易くできると思いますが(「ゴーストライダー」など)、そこには肌感のようなものはない。
熱いっ!とか痛いっ!とかいったような肌感ですね。
どんな俳優さんでも最近の技術を使えば超一流の武道家にみせることはできますが、やはりこの肉体が醸し出す存在感というのが、実際にやっているかやっていないかというので大きく変わるような気がします。
生身の存在感というのは、やはりフィルムを通してでも伝わってくるのですね。
これはいくら技術が発達しても、表現しきれないのでしょうか。

ストーリーは、昔の香港カンフー映画のようなたわいもない話です。
トニー・ジャーの肉体の存在感、華麗なアクションを堪能する映画ですね。
あ、三輪車の追跡シーンも結構好き。
タイ出張で乗れたりするのかしらん。

トニー・ジャー監督・主演作品「マッハ!弐」の記事はこちら→ ブラッチャヤー・ピンゲーオ監督作品「チョコレート・ファイター」の記事はこちら→

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コメント

コプタさん、こんにちは!

無事タイから帰還しましたよ。
確かに「トム・ヤム・クン」のほうが痛さで言ったら上ですよね。
タイに言ったら、あの3輪タクシー(トゥクトゥク)がそこらへんに走っているのかと思ったら、それほどでもなく、普通のタクシーばかりでした。
食べ物は僕はパクチーは好きなので、3食ずっとタイ料理でも平気でした。
こういうアジア系の料理好きですー。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年9月 8日 (土) 08時23分

タイ、、舅さんが以前2年ほど赴任して、、今義弟も会社違うのに何故か出張に行ってます。

最近タイでお仕事って方も多いみたいですね~

お舅さん曰く「パクチーは入れないで!」というタイ語は覚えていったほうが良いみたいですね~

コチラの作品、、本当に肉体勝負で 良い意味で昔の香港映画の泥臭さがあって、私は楽しめました。

痛さといったら、このあとのトムヤンクンのほうが、、戦士が主人公なだけあって敵にも容赦なくて、骨の折れる擬音も激しく痛かった感じがします(><)

ただ、、この次の作品<)

投稿: コブタです! | 2007年9月 7日 (金) 22時15分

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