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2007年7月31日 (火)

「ピアノの森」 良い子版「のだめ」

天賦のピアノの才を持つ少年一ノ瀬海と、ピアニストの家に生まれながらも努力の天才雨宮修平。
海はピアノを遊びととらえ、楽しく弾ければそれでいいと思っていました。
修平は幼い頃からピアノのためにすべてを犠牲にし、でもそれは強制されているわけではなく、自分でそうあらねばならぬと思って彼は努力をしてきた。
けれども修平は、海に出会い、そこにきちんと正確に弾くということではない、ピアノを好きになり、自分らしさを出すということの大切さに気づきます。
また海も修平と知り合い、ピアノの世界の奥深さ、そしてがんばるということの大事さを学びます。
海と修平の関係は、「のだめカンタービレ」ののだめと千秋の関係に似ていますね。
題材も音楽で、「のだめ」の後だったということで、やや新鮮味にかけてしまったのは否めません。
また出てくるキャラクターもいい人ばかりなので、全体的にちょっとクセがない気がしました。
良い子版「のだめ」といった感じでしょうか。
後半に登場する誉子はそういう意味では一番身近な感じがしました。
怪我でピアノを断念し、その世界から離れていた教師阿字野が海に出会い、その才能を伸ばそうとする様は「エースをねらえ!」を思い出しちゃいました。
このあたりも新鮮味がないと感じたことに関係あるかもしれないです。

好きなことを仕事にするというのはなかなか難しいですよね。
好きだってことだけではやっていけない。
時々、好きだということを忘れてしまい処理するだけになってしまっていることに気づいたりします。
僕は絵が描くのが子供の頃から好きでデザイン関係の仕事につきましたが、この映画の海を観ていて楽しむということ大事だなと思い返しました。

この映画を観て改めて思いましたが、コンサートなどで舞台に立つ方ってスゴいですね。
人前に立つのが苦手な僕なんかは絶対無理です。
誉子がコンテスト前に緊張して泣き出してしまうのは、共感してしまいました。
僕もプレゼン前などは逃げ出したくなりますもん。
プレゼン前になにげに緊張してそわそわしていると、周りの人に「今日プレゼン?」とか聞かれたりして。
修平が言っていた自分が一番リラックスする場所を思い浮かべてはなるほど〜と思いました。
今度そうさせていただきます。

アニメ映画の場合、声を有名な俳優さんが担当することが多々あります。
それ自体が映画の話題作りということもあるのでしょうが、あまりうまくいかない場合も散見します(「鉄コン筋クリート」などはうまくいった例)。
この映画はうまくいかなかった方だった気がします。
海の声をあててた上戸彩さん、最後まで違和感ありました。

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コメント

ぽっぽさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

上戸さんは、あまり演じ分けられるほど器用じゃなさそうな感じがしました。
ドラマもいつも同じ感じですものね。
「鉄コン筋クリート」の蒼井優さんはびっくりするくらい上手ですよ。
是非ご覧になってください!

投稿: はらやん(管理人) | 2007年8月15日 (水) 22時15分

はじめまして。
TBありがとうございますv

上戸彩ちゃんの声については、私はドラマよりも上手に感じてしまい(笑)…『鉄コン筋クリート』はまだ未見なのですが、是非観てみたいです!

私もあがり症の人間なので、本当にリラックスイメージ、試してみようと思います^^;

投稿: ぽっぽ | 2007年8月14日 (火) 08時36分

たいむさん、こんばんは。

僕も原作読んでみたいなと思いました。
声は僕も気になりました。
エンドロールまで上戸彩さんだと気づきませんでしたが。
器用なタイプの女優さんではないから、あまり声優は向かないかなあと思いました。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年8月 7日 (火) 20時58分

はやらんさん、こんばんは。
名のあるタレント声優は出来る限りやめて欲しいなと思っている私です。やはり、本職さんは伊達じゃないですから。
新人さんの場合は掘り出しもの!ってことがありますけど。
ということで、入り込めずに終わってしまいました。トホホ。

投稿: たいむ | 2007年8月 7日 (火) 19時46分

くまんちゅうさん、こんにちは!

二人とも相手のことをリスペクとしてましたよね。
へんに嫉妬するんでなく、
お互いの違いが、またそれぞれのステップアップに繋がっていくというのが感じられました。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年8月 4日 (土) 17時03分

TBありがとうございました。
「良い子版」というのは確かにその通りですね。
修平は海の才能に嫉妬しながらも理解を示すし、海も修平の練習の辛さを悟ってました。
声の違和感は修平の方に感じてしまいました

投稿: くまんちゅう | 2007年8月 4日 (土) 15時54分

エミリさん>

イメージを持ってプレゼンに挑むといいというのはわかりますねー。
僕もプレゼンの前に緊張すると、トイレの個室でプレゼンのストーリーと展開をイメトレしてます。
そうすると緊張しつつも、なんとかやりとげることができます。
みんなが良かったよって言ってくれるまで成功をイメージしてみるのを、今度やってみます!

投稿: はらやん(管理人) | 2007年8月 3日 (金) 21時00分

madiさん>

原作はずいぶん長くやっているんですね。
未読なのですが、映画は少年時代のみを扱っていました。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年8月 3日 (金) 20時54分

こんにちは!「ピアノの森」のご紹介、ありがとうございます。
観に行ってみたいと思います!楽しみです☆

プレゼンの前に緊張する気持ち、わかります。
何かの本で読みましたが、何千人という人の前でスピーチをするのを仕事にしている人でも、やはり舞台に上がる前には緊張するんですって。そんな時、スピーチが終わった後の、観客の皆さんが、「スピーチ、よかったよ!」って、拍手をしてくれているシーンをイメージするそうです。イメージ力を強く持てば持つほど、現実になるそうですよ。

これを読んだとき、緊張するのは自分だけじゃないんだ、スピーチの達人みたいな人も緊張するんだな、って思って、とても気が楽になりました。

成功のイメージ、是非、お試しくださいね!


投稿: エミリ | 2007年8月 1日 (水) 11時56分

アニメはずいぶんお子様向けになっていたようですね。
原作は「のだめ」より古くからはじまっています。原作では海が酔漢にオカマほられそうになったりしますが、このへんの場面はなかっのでしょうか?

投稿: madi | 2007年8月 1日 (水) 10時55分

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