« 「あるスキャンダルの覚え書き」 エゴと支配  | トップページ | 映画検定4級合格しました »

2007年6月30日 (土)

「アビエイター」 自分だけの遊び場を荒らされた子供

最近の「ディパーテッド」、「ブラッド・ダイヤモンド」で、なかなか侮りがたい演技力を見せてくれて、僕の中では一気に評価があがったレオナルド・ディカプリオ。
「ディパーテッド」と同様マーチン・スコセッシ監督と組んだ本作もなかなかいいという評判だったのでDVDで観賞しました。

ディカプリオが演じているのは、実在の人物ハワード・ヒューズ。
アメリカの富豪であり、映画関係、航空関係で名を馳せた人物ということは知っていましたが、それ以外はほとんど知識がありませんでした。
評判通りディカプリオの演技は良かったです。
凄みがあったというか。
特に後半のヒューズが精神的に追い込まれ強迫性障害の症状が出て苦しんでいるところはかなりの迫真の演技だったと思います。
公聴会のシーンは、昔写真で観たことがあるハワード・ヒューズその人のような印象すら持ちました。
すばらしいです。

本作で描かれているハワード・ヒューズは、世界には自分というものしかないと思っている人物という印象を受けました。
自分以外は、人でさえも周囲の環境と同じ、自分ではない異物という感覚。
世間で人と接し、そこで何かイヤなことがあると、彼は汚いものを洗い流すように遮二無二手を洗う。
自分の思う通りにいっている間はいいですが、そうでなくなったとき周りのものは汚らわしいものになってしまう。
自分のやりたいこと自由にやる環境が、彼にはあった。
まずはお金。
両親の莫大な遺産のおかげで、彼は映画や飛行機など自分のやりたいことにお金をそれこそ無尽蔵につぎ込むことができました。
普通はやりたいことがあっても、制約(お金や環境など)があり、あきらめたり工夫をしたりしなくてはいけなくなり、そこで世間や自分と他者との関係性を理解するのだと思いますが、彼にはそういう状況はなかった。
もうひとつは両親がいなかったこと。
子供が成長していき大人になる時、少なからず自分らしい生き方が親の希望とそぐわないことは多かれ少なかれあるかと思います。
そこの軋轢を経て、人はいろいろ学ぶと思うのですが、彼はそれも経験することがなかったんですよね。
いわば子供の感覚で、そのまま大人になってしまった人物。
対するパンナム社の社長トリップは、大人になってしまった人物でした。
社の利益のためになら、えげつないこともわかった上で平気でできる男です。
夢見がちで利益を度外視して費用をつぎ込んでしまうヒューズが、パンナムにかなわなかったのはいたしかたないというところはあるかもしれません。
そのパンナムも今は姿を消してしまっているのは、歴史の皮肉でしょうか。
恋人に去られ、手段を選ばぬ大人に遊び場を蹂躙されたヒューズにとって、世の中すべてのものは自分を害そうとしているものだらけに見えたのでしょうか。

映画としては、長過ぎますね。
中盤のヒューズが壊れてしまうところはディカプリオの迫真の演技もあり引き込まれましたが、前半の映画がらみのエピソードは冗長で退屈してしまいましたし、最後の公聴会もだらだらと長い感じを受けました。
もう少しメリハリをつけたすっきりとテンポよく観れるのではと思いました。

レオナルド・ディカプリオ主演、マーチン・スコセッシ監督作品「ディパーテッド」の記事はこちら→

マーティン・スコセッシ監督作品「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」の記事はこちら→

レオナルド・ディカプリオ主演「ブラッド・ダイヤモンド」の記事はこちら→

にほんブログ村 映画ブログへ

|

« 「あるスキャンダルの覚え書き」 エゴと支配  | トップページ | 映画検定4級合格しました »

コメント

miyukichさん、こんにちは!

ディカプリオは最近はほんとに目覚ましい活躍ですよね。
今年も「シャッター・アイランド」と「インセプション」と立て続けに公開されますし。
両方とも楽しみなんですよねー。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年3月21日 (日) 05時36分

こんばんは。
TBどうもありがとうございました。

ディカプリオは、ほんといい俳優になりましたよね。
「ギルバート・グレイプ」の頃から、演技派ではあったのだと思いますが、本作でのすごみある迫力には、ぐいぐい引き込まれました。

確かにちょっと長いですね^^;;
個人的には、基本的にはどの映画も長くても140分程度で収まっているといいなぁと。。

投稿: miyukich | 2010年3月21日 (日) 00時41分

なつおさん、おはようございます。

精神的には孤独なヒューズが追い込まれて壊れていく様を描きたいのか、稀代の成功者ヒューズを描きたいのかがちょっとあいまいでボリュームが多かった気がしますね。
公聴会でのヒューズに関しての偏見は、最近のIT長者への手のひら返しの非難と同じようなものを感じました。出過ぎる杭は打たれるということでしょうか。
映像に関しては十分見応えありましたねー。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年7月 7日 (土) 06時38分

はじめまして。
「アビエイター」随分前に観たのですが。

>前半の映画がらみのエピソードは冗長で退屈してしまいましたし、最後の公聴会もだらだらと長い感じを受けました。

これ、僕はまったく逆でした。
ヒューズが壊れて、同じセリフを延々と繰り返すシーンはうつってしまいそうで「はやく、やめてくんないかなー」と思ってみてました。

一方、ラストの公聴会ですが、僕はこの映画はハワード・ヒューズという人に対する偏見がベースに作られているのではないかと思いました。製作者が偏見を持って作っているという意味ではなく
ハワード・ヒューズという労せずして大金持ちになったぼんぼん(それも男前の)に対する世間の人間の偏見というのがベースになっていた気がします。
それが、この公聴会のシーンで、僕もまあ「有罪になるんだろうなあ」と、思って観ていたのですが
ヒューズの「あのさあ、俺べつに悪いことやって無いんだけど?なんか、悪いことやったみたいな雰囲気に皆なってるけどさあ、その悪いことっていうのを1つでも証拠をあげて言ってみろよ」というようなセリフで、ハッとなりました。「たしかに、こいつ何も悪いことしてねーわ。なんか、悪いことしたみたいな雰囲気になってたけど」と、気付いたのです。そう気付いた時の、もしこれが現実だったら、と思い、「あぶねー、俺、冤罪じゃん」という驚きは今でも覚えています。
ヒューズは悪いことやってそう。でもやってない(かもしれない)。僕にとっては「アビエイター」は、そういう映画です。

あとは飛行機で飛ぶシーンは最高でした。
金も名声も女も、何もかも持っているはずなのに、なんで命をかけてテストパイロットなんてやってんだ、この男は。というつっこみどころ満載の限界飛行がおもしろかったです。
そして迫真の墜落シーン。
コックピットが火を吹いて、「早く逃げろ!」という、観客の心の声援を背にうけたディカプリオが、ガラスを手で押すと炎で熱せられていて「あっちっち!」みたいな、コントチックなシーンも含めて迫真のパニック・シーンでした。走ってきて助けてくれる、通りすがりの人も良かった。

投稿: なつお | 2007年7月 2日 (月) 04時15分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「アビエイター」 自分だけの遊び場を荒らされた子供:

» アビエイター [Blossom Blog]
アビエイター THE AVIATOR 監督 マーティン・スコセッシ 出演 レオナルド・ディカプリオ ケイト・ブランシェット アメリカ 2004 [続きを読む]

受信: 2007年7月 8日 (日) 16時58分

» 映画『アビエイター』 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:The Aviator 時代は1920年代から1940年代、大富豪ハワード・ヒューズが、映画と飛行機という二つの夢を追った波乱の半生が綴られる伝記の物語・・・。 ハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は16、18歳にして母、父を失い遺産を引き継ぎ大富豪とな... [続きを読む]

受信: 2007年7月 9日 (月) 01時32分

» アビエイター [しーの映画たわごと]
見事に騙されてしまったのでしょうか?? スコセッシ&レオのコンビは、ギャングオブニューヨークでも拝見しましたが、見てる時の印象がそっくり。 長い、実際の出来事(人物)、っで、映画として何を伝えたいのかがイマイチ。 ハワード・ヒューズなる実在する人物...... [続きを読む]

受信: 2007年7月11日 (水) 08時50分

» アビエイター [BLACK&WHITE]
【THE AVIATOR】2004年/アメリカ 監督:マーティン・スコセッシ   出演:レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ブランシェット/ケイト・ベッキンセイル/ジュード・ロウ 映画と飛行機を愛したアメリカの大富豪、ハワード... [続きを読む]

受信: 2007年7月15日 (日) 00時45分

» アビエイター [シナリオ3人娘プラス1のシナリオ・センター大阪校日記]
 実業家であり映画製作者であり飛行家であり、「地球上の富を半分持つ男」と呼ばれたハワード・ヒューズ。「アビエイター」はその彼の半生を描いた映画です。 ? アビエイター(監督 マーティン・スコセッシ 出演 レオナルド・デカプリオ、ジュード・ロウ、イアン・ホ... [続きを読む]

受信: 2007年7月21日 (土) 11時14分

» アビエイター [Movie] [miyukichin’mu*me*mo*]
 映画(DVD)「アビエイター」         (マーティン・スコセッシ:監督)  アビエイター 通常版松竹このアイテムの詳細を見る  実在した大富豪実業家で映画監督でもあった  ハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)の  生涯を描いた作品。  いやぁー、壮絶でした。  3時間もの大作ですよ。  アビエイターというカタカナのタイトルに  ピンとくる人のほうが少ないと思うのですが、  英語で「飛行家」の意味です。  「pilot」ならともかく、  「aviator」で辞書引かずにわかる人... [続きを読む]

受信: 2010年3月21日 (日) 00時33分

» 『アビエイター』 [ラムの大通り]
-------今夜の映画は『アビエイター』。 ゴールデン・グローブ作品賞受賞作だね。 けっこう気に入ってたんじゃない? 「そうだね。この映画は映画監督でもあり、 飛行家でもあったハワード・ヒューズを描いたもの。 主演のディカプリオ念願の企画だったらしい」 -------ふうん。そうにゃんだ。 「さてところで、こういう伝記映画の場合、 作品の出来不出来は その人物の捉え方いかんで決まってくる」 -------それってあたりまえじゃ? 監督がその人物に対して 自分の考えを語らない伝記映画なんて、ありえな... [続きを読む]

受信: 2010年3月21日 (日) 11時02分

» アビエイター [Akira's VOICE]
ドラマが普通・・・   [続きを読む]

受信: 2010年3月21日 (日) 15時40分

» アビエイター(2004年) [勝手に映画評]
タイトル アビエイター ---感想--- 2005年、アカデミー賞5部門(助演女優賞(ケイト・ブランシェット)・撮影賞・編集賞・美術賞・衣装デザイン賞)受賞。残念ながら、前評判の高かった、作品賞の受賞は逃 しました。主演男優賞も。 この映画は、ハワード・ヒューズと言う人物を知らなければ、楽しめない映画です。彼は後年、極度の潔癖症と言うか、不潔恐怖症になってしまい、人前には完全に出なくなってしまったのですが、この映画では、その部分の説明が全く無いので、一体どう言うことか知らない人には理解できない... [続きを読む]

受信: 2010年3月21日 (日) 21時22分

» アビエイター [ぶっちゃけ…独り言?]
5.5点 (10点満点で採点してます。6点が合格ラインです。) 個人的にはもの凄く当たりと外れの差が激しいマーティン・スコセッシ監督の作品ですが、 これは残念ながら外れでした。 どーも分かり難い心理描写をふんだんに盛り込まれるとダメみたいです。 名作と言われている『タクシー・ドライバー』なんて全くダメだったし・・・ 映画の作りとしては凄く良かったとは思います。 セットも衣装も豪華だったし、当時の雰囲気はバッチリ出てました。 飛行機のシーンも迫力十分で本当にお金をかけて丁寧に作りこんだ作品だとは思... [続きを読む]

受信: 2010年3月21日 (日) 22時00分

» ★「アビエイター」 [★☆ひらりん的映画ブログ☆★]
公開初日のナイトショウ(24:00〜)で見てきました。 いつものチネチッタ・・・1本観ても駐車場代200円で済むからね。 初日なので、ディカプリオのナマ写真もらった。 本編始まる前にディカプリオのご挨拶ビデオも流れました。 今後、日本がらみの映画を作りそうだから、ファンはお大事に・・・です。 主要部門はあまり取れなかったけど、アカデミー賞5部門獲得作品。 2004年製作のアドベンチャー・伝記もの、168分。 あらすじ 親からの莫大な遺産を相続したハワード・ヒューズ。 興味のあった飛行機を使った映画... [続きを読む]

受信: 2010年3月22日 (月) 02時48分

» 『アビエーター』 [京の昼寝〜♪]
 すべての夢をつかんだ時、いったい何が見えるのだろう。 ★第77回アカデミー賞5部門(助演女優賞・撮影賞・編集賞・美術賞・衣装デザイン賞)受賞 ■監督 マーティン・スコセッシ ■キャスト レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセール、 ジュード・ロウ、アレック・ボールドウィン、イアン・ホルム、アラン・アルダ、ジョン・C・ライリー 若き富豪ハワード・ヒューズの夢は、世界的映画監督と航空家。 1930年、莫大な予算をつぎ込んだ映画『地獄の天使』を成功させたハワードは、航空... [続きを読む]

受信: 2010年3月22日 (月) 08時56分

» アビエイター [えいがの感想文]
マーティン・スコセッシ監督 レオナルド・ディカプリオ主演「アビエイター」 実在したハワード・ヒューズの若き日を綴ったものだけど、ハワードは実に非凡な人生を歩み、映画の題材になるのも納得の人物でありました。 英雄的でも感傷的でもなく、ただただ傍若無人なハワードを描いていた。 彼という人を形成させたのは、「家が大富豪なのでやりたい放題」「極度の潔癖性」。観ていて「人生が展開していくストーリー」より「彼の内面」の方が興味深い。周りに敵を作っていったり、精神がどんどん壊れていくのは痛々しくも... [続きを読む]

受信: 2010年3月22日 (月) 15時28分

» アビエイター [Diarydiary!]
《アビエイター》 2004年 アメリカ映画 - 原題 - THE AVIATOR [続きを読む]

受信: 2010年3月22日 (月) 21時34分

» アビエーター [たにぐちまさひろWEBLOG]
第2次世界大戦前のアメリカ。親から天文学的な遺産を相続したハワード・ヒューズは、その金力で、映画界に参入。女優たちと浮名を流しながらハリウッドで大成功を納める。同時に航空業界に進出。TWAを買収するものの、国際線の1社独占を目論む世界最大の航空会社パンナムがハワードの野望を阻止せんと、反撃を開始し、・・・。 とてもよかったです。 所詮親からもらった遺産でやりたい放題を行う2代目ボンボンの話なんか観てもしょ~がないなんて、映画観る前は思っていたのですが、始まった途端一気に引き込まれていきま... [続きを読む]

受信: 2010年3月23日 (火) 23時51分

» アビエイター [メルブロ]
アビエイター 31本目 上映時間 2時間48分 監督 マーティン・スコセッシ 出演 レオナルド・ディカプリオ ケイト・ブランシェット ケイト・ベッキンセル ジュード・ロウ 評価 5点(10点満点) 会場 厚生年金会館(試写会 65回目)  やはり話題作は見たいですな。....... [続きを読む]

受信: 2010年3月25日 (木) 00時26分

» 「アビエイター」 [the borderland ]
親の遺産を継いで若くして大富豪になったハワード・ヒューズの波乱に満ちた人生を描いた伝記。3時間は長いと思って敬遠してたのですが、それでも人生半ばまでしか描ききれなかった、もう少しカットして晩年まで見たかった。 【ネタバレです】   ↓ずっと眉間にシワが・・・柳葉敏郎かい! ハワード・ヒューズの波乱万丈の人生は面白い!でもあまりにも現実離れしてて、小市民の私にはついていけません(^^; 映画をつくること、飛行機をつくること、どっちも趣味レベルでできることじゃないんだけど、彼は余りある財産を... [続きを読む]

受信: 2010年3月25日 (木) 22時14分

» アビエイター [C'est joli〜ここちいい毎日を〜]
アビエイター’05:米 監督:マーティン・スコセッシ「ギャング・オブ・ニューヨーク」 出演:レオナルド・ディカプリオ,ケイト・ブランシェット,ケイト・ベッキンセール,ジョン・C・ライリー,ジュード・ロウ ...... [続きを読む]

受信: 2010年3月25日 (木) 23時26分

» アビエイター (2004) THE AVIATOR 168分 [極私的映画論+α]
 18歳で亡き父の石油掘削機の事業を引き継ぎ大富豪となったハワード・ヒューズ。1927年、21歳の彼は、その莫大な財産を全て注ぎ込み、航空アクション映画「地獄の天使」の製作に着手。30年に同作を完成させると大ヒットを記録し、ハワードは一躍ハリウッド・セレブの仲間入りを果たす。やがて、人気女優キャサリン・ヘプバーンと出会い、2人は恋に落ちる。彼はその後も次々とヒット作を生み出す一方、飛行機会社を設立、自らの操縦で世界最速記録を次々と更新するなど、大空への夢も実現させていく。こうして順風満帆な人生を謳歌... [続きを読む]

受信: 2010年3月26日 (金) 07時05分

» アビエイター [日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~]
アビエイター 通常版 [DVD]/レオナルド・ディカプリオ,ケイト・ブランシェット,ケイト・ベッキンセール ¥3,465 Amazon.co.jp 父親から莫大な遺産を受け継ぎ、地球の半分の富を持つとまで言われた大富豪、ハワード・ヒューズ(1905年12月24日~1976年4月5日)。映画... [続きを読む]

受信: 2012年1月 4日 (水) 06時12分

» アビエイター [rambling rose]
18歳で亡き父の事業を継ぎ大富豪となったハワード・ヒューズ。21歳になった彼は莫大な財産を航空アクション映画製作につぎ込む。 [続きを読む]

受信: 2013年4月 7日 (日) 11時57分

« 「あるスキャンダルの覚え書き」 エゴと支配  | トップページ | 映画検定4級合格しました »