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2007年5月 1日 (火)

本 「ハイデガー=存在神秘の哲学」

懲りずにまた難しい本にチャレンジ。
ハイデガーは京極夏彦氏の小説「陰摩羅鬼の瑕」でもちょっと触れていて、いつか関連図書を読んでみようと思っていました。
とは言ってもハイデガーの解説の本なので、本人の著書よりは何倍も簡単でしょう。
と思って読み始めたら、やっぱり手強かった・・・。

こんな僕がハイデガーの解説などできるわけもなく、感じたことを。
ものが存在すること、それは何故と考えると不思議になります。
人間は何故存在するのか、存在しなくなったらどうなるのか(死んじゃったらどうなるのか)、子供の頃、布団の中でそんなこと考えたら恐くて眠れなくなっちゃったのを思い出しました(へんな子供だったな)。
でもたぶん人類が知恵をもってから、そういうことを考える人は何人もいて、だから宗教とか哲学とかが生まれたんですよね。
キリスト教など多くの宗教はこの世は神が作ったと言います。
けれどもハイデガーはそれを否定します。
この世界が存在するのは、神によるものだとすると、その神は何によって存在するのか?
神が存在する理由を求めると、さらに高次の存在が欲しくなる。
これは循環論法ではないか。
そもそも問いが間違っているのではないか。
世界が存在すること、それに理由はない。
<世界が存在するということ>が存在することが驚異的なこと。
ここはちょっと面食らいましたが、なんとなく感覚的にはわかる。
超越的な存在がこの世界を作ったのではなく、ただ存在することそれが驚き。

西洋の神は二元論でわかりやすくはあるのですが、ある種予定調和的な簡単さを感じます。
存在すること自体を神に帰するのはわかりやすいが、なにかしっくりこない。
この本ではわかりやすいいい例をだしていました。
音は在るのにない。
音は発せられるときは確かに在る。
けれどもすぐに消える。
発しながらすぐ無くなる。
これが存在。
わかるようなわからないような、でもなんかわかる。
ハイデガーの思想は、仏教の思想にも通じる感じがありました。
日本人だから少しなじみやすいのかもしれません。

とつらつらと感じたことだけを書いてしまいました。
やっぱり哲学の本は難しい。
けれどおもしろい。

「ハイデガー=存在神秘の哲学」 古東哲明著 講談社 新書 ISBN4-06-149600-X

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