「LOST シーズン2」 自己による自己の呪縛
6月からAXNでシーズン3が公開される前に、ギリギリでシーズン2を見終えました。
シーズン2のスタートは意外なシーンから始まりました。
一瞬、間違ったDVDを借りてきたかと思ったりしたほど。
「ハッチ」が開き、その中には何があるのか?
筏で島を脱出したソーヤーたちはどうなるのか?
シーズン1のラストで残された謎はシーズン2早々にわかりますが、その先に新たな謎が・・・。
このあたりは「LOST」節が継続ですね。
シーズン2は伏線がシーズン1よりもさらに多く、気を抜くと張られている伏線を忘れてしまいそうになります。
関係があるエピソードの場合は丁寧に「前回のあらすじ」で説明してくれるので、思い出すことができますが。
シーズン1は「ハッチ」が謎の中心にありましたが、シーズン2の謎の中心は「ボタン」が謎の中心。
「ボタン」に何の意味があるのかはラストまで明らかになりません(ラストでも明らかになっているのか・・・)。
ただ「ボタン」のエピソードが象徴しているものは興味深いです。
シーズン1では生き残るために精一杯のため、登場人物も強調していましたが、シーズン2は「ハッチ」や謎の投下物のおかげでサバイバーたちの生活は安定。
しかし登場人物それぞれのものの考え方の違いがシーズン1よりも明らかになり、さまざまな対立が生まれます。
そこで生じるものは人への疑い。
信じていいのか、いけないのか、登場人物はみな他人への疑心暗鬼にとらわれます。
そして他人への疑心暗鬼は、自身の思考による自分自身の束縛です。
人は少なからずこうあるべき、こうあらねばならないという自分のものの考え方の基準を持っています。
それは生きていくための指針にもなりますが、呪縛にもなります。
ジャックは人を救わなければならないという呪縛を持っている。
ロックも、マイケルも、サイードも、みなも・・・。
自己が自己を呪縛する、そういう人間の業みたいなものがシーズン2はさまざまな人物に見ることができます。
登場人物も増え、また島のビーチ以外のシーンも多くなるので、シーズン1よりやや散漫な感じがあるのは否めません。
当然のごとく、最終回ではまた大きな謎を残していきます。
さてさてシーズン3はどのような展開になりますか・・・。
謎の部分に触れることができないので、「LOST」はレビューが難しいです・・・。
「LOST シーズン5」の記事はこちら→ 「LOST シーズン4」の記事はこちら→| 固定リンク
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